Neetel Inside ニートノベル
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したためたん
お題企画作品「ねぎ、ビッチ、もう一つ忘れてしまった」

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 男はドッキン! 女はクッキン!
 二人あわせて今夜も熱々ラブラブクッキン!
 全国のプチブルの皆様こんにちは。新都社文芸提供、お料理の時間がやってまいりました。
 今日も楽しく皆さんと一緒に心温まる不埒な一品を作っていきましょう。
 それではここで、お料理指導の先生をご紹介します。
 禿辻川料理専門学校講師、料理研究家のキョシー塚本先生です。
 どうぞよろしくお願いします。
「はぁい。こちらこそよろしくね。まあね、その、料理って結局あれよね。何ていうのかしら。その、エロス……」
 はい、以上先生のご挨拶でした。では早速材料の紹介です。
 
 美人なビッチひとり(物が物ですのでパンツは剥いでおいて結構です)
 豚(活きの良い雄がいいでしょう。頭数はお好みで調整してください)
 水(ビッチと豚が浸るくらい)
 ネギと生姜(適宜)
 
 材料はこんな感じです。
 
 先生、今回はどんなお料理を? 
 聞くところによると、なんでも火を使わないそうですが。
「そうよ。今日はね、実はあの、その、ブータンのお祝い料理。ブータン風味噌づけ。でいいかしら?」
 先生はお料理のネーミングに自信がないもようです。
 そして既に材料にはない素材が登場していますがお気になさらず。
 先生の手にかかればあっと驚き、抜群に美味しいお料理が完成しますからね。
 皆さん、乞うご期待ですよ。
 
 
 さあ、それでは始めて頂きましょう。
 先生どうぞ!
「はい。ではまず……、簡単よ。豚とビッチ、こいつらを水入りの大鍋へぶち込みましょうね」
 今回は雄豚三匹がビッチと入ります。お水は5バレル程です。
 おや、ビッチ、早くも先生の無体な扱いにブチ切れています。しかし、先生の手により強引に鍋へとぶち込まれていきました。
 わああ、するとどうでしょう。凄い! 早速異種間で絡み合い、ズコバコやり始めています。
 組んず解れつ、バチャバチャと壮絶な交尾が始まっています。
 荒れ狂う水しぶき、その飛沫がこちらまで飛散してきます。
 凄い! これは凄い!
 ビッチ早くも雄豚の腰ふりにアヘっております。淫らです。
 折角の美人が台無しです。
 涎が、涎が、あああ。
 そして雄豚、こちらはもう普通の豚では考えられない盛り具合。猛スピードの腰ふりです。
 なんと凄まじい光景でしょう。
 先生、醜いですね~。
「そうね、とても醜いわねぇ。雄豚はこの日のためにとっても厳選したのよ。チベット山岳地帯に住む元気な野生種なの」
 それは珍品。先生自ら獲りに行かれたのですね。感激です。
 お、おお、おおおおお。
 暴れ豚がブヒブヒ息を切らしながらより一層激しく、深く、腰ふりです。
 私も何だか、つられて一緒に腰が動いてしまいます。
 あまりに激しい雄豚のこ腰ふりにビッチが情けない悲鳴をあげ始めました。
 鍋の中から逃げ出す構えです。これは大変。
「仕方ないわよ。三匹の豚のおちんちん、どれも凄いものね。それにあの動きですもの。いい感じだわぁ」
 せ、先生口元がやらしいです。眼鏡の奥の怪しい目がとても怖いです。
 おや、先生どうしましたかいきなりまな板を掲げて。
 
 スパコ――ン!

 ああっと先生、まな板で鍋から脱出をはかるビッチを打ち返しました。
 ビッチ、気絶して鍋へ落っこちていきます。
 またもせっかくの美人が台無しです。
 そこへ三匹の豚たちが猛りくるってビッチへ襲いかかります。
「ふん、ビッチめいい様ね」
 せ、先生。さすがです。手馴れてらっしゃる。
 私のような初心者には臨機応変にまた板でビッチをさばくなんて思いもつきません。
 いやはや鮮やかな技。お見事。
 
 さて、鍋の水は既に白濁をとおり越して濃乳色と化しています。
 ドロッドロのネトッネトの白色です。
 先生そろそろこの辺でお料理のポイントをお聞かせください。
「そうね、良い頃合ね。ビッチも恨みがましい目つきになってきたところだしね。うふ」
 雄豚エキスも充分出たところでしょうか。
 では先生これをどうぞ。
「はい、これね。これ、ネギ。そうネギよ。なるべく長い物がいいわよ。それでいてしっかり固くて太いもの。太いもの――」
 はい。太いものですね。
 これポイントですね。
「そうよ。そしてこの長~い太~いネギでビッチの額を軽く小突いてやりましょうね。ほら、ファッキンビッチめ豚とやってろ。ってね。軽~く、意地悪~く小突きましょうね。これも大事よ」
 はい、小突きます。

 コツ~ン、コツ~ン。
 ファッキンビッチめ豚とやってろ~。
 
 わああ、ビッチが怒り出しました。泣いて怒っています。
 地団太を踏んでいます。ちょっと可愛いかもしれませんこの姿。
 私ちょっと濡れてしまいそうです。
 先生これはいい感じでお料理が完成しそうですね。
「うん、まあ、でも、私は少し満足できないわ。今日のは67点くらいかしらぁ――」
 中途半端な採点ですね、先生。もう少しお色をつけてみては?
「半端のどこがいけないの。このおバカ! 大体ね、無理があるのよ。豚とビッチの活け造りなんて!」
 あ、先生怒った。どうして? 
 しかもお料理名がおかしなことに。
「もう止めよ。誰がこんな講習するもんですか。あんた何なの助手ぶって。どうせ自分まだDでしょ! えい、こうしてやる! えいっ! えいっ!」
 わ、わわ、先生何を!!!
 わ、うわわ、先生それ私のズボン! 私のパンツ!
 あ、きゃ、返して。あはん。
 ん、グ、いいかも。
 で、でも、先生を誰か止めてぇ……nnn
 
 10分後。

 皆さん、私は、もうヨレヨレです。
 男はドッキン。女はクッキン。
 ブ、二人、合わせて、今夜も、ラブラブッキン。んんn
 ビ、びな様、い、いかがデジダ、で、ジョ――カ――。
 お近くのビッチには、くれぐれも気をつけましょう。
 では……
 
 ガクリ。

 
「ふ、おいしかったわよ。あなた」
 
 

 完
 
  
 
 

       

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