2.23 ハイパー最強厨野郎はまらんの主人公設定について

いくら僕が黒幕だからってアホみたいに量のある短篇集を二度もぶつけた後にブログもどきをレビューさせるなんてことはできない。
それをやったら俺は……ただの面倒くさい人になっちまう!


と思ったけど元からだった。
蟲籠の瀬川さんは何故旧版だと頼れるキャラだったのに新版だと無能になったのかを語ろうとしたけど旧版そこまでしっかり覚えてるわけでもないので書けなかった。機会があればまた今度。
結論だけ先に書いておくと九割九分火澄ちゃんのせいです。蟲の仕業です。くろとも言ってたけど。


俺の書く小説の主人公は基本的に「最初から強キャラ」である。
Z軸で言えば四谷。アンアンで言えば壊人。フェアリーテイルで言えばグロウ&ティティ。蒼魔少女で言えば由里子。テイクアウトで言えばあざみん。
女中だってハルは超がつくほどの金持ちだったりする。
そして俺は所謂「俺TUEEEEEEEもの」が嫌いだ。
え? お前思いっきり書いてんのに? と思われるかもしれない。
確かに四谷はありとあらゆる非現実を逆に驚かせるほど強大だし、壊人は悪の怪人も正義の味方気取りも関係なくねじ伏せる。
グロウは人間が束になっても敵わない魔物を討伐できるし、ティティなんかは国一つをワンアクションで消し去った。
由里子は過去に五回の戦役において仲間を守りつつ勝利してきた魔人で、あざみんは最強の帰還者リターナーを50億分の1の力で一蹴した。
少なくとも、物語開始時点ではほぼ最強のポジションにいる連中ばかりである。
敵はほとんどかませにもなれないやられ役。つっかかってふっ飛ばされるためにいるような存在だ。

でも、こいつらは異性からモテモテでハーレムを築けるわけではない。
何をやっても上手くいき、挫折とは無縁の人生を送っているわけでもない。
人々から賞賛を受けて尊敬されるようなことよりも、恐れられる事の方が多い。
こんな力より、普通の幸せが欲しかった。そう思ってる奴すらいる。
最強である事が、最高であるとは限らないのだ。

これは何度も何度も口が酸っぱくなるほど言っている事だが、力には代償が必要であると俺は思っている。
先払いでも後払いでも、何かを失わないと何かを手に入れることはできないのだ。バックボーンのない力と言うのは、非常に薄っぺらい。
強くなりたいなら鍛えるしかない。武器を買ってもいい。魔導書を集めて魔法を覚えてもいい。
それ相応の時間と金と労力さえかかっているなら、どんな無敵の力だって持っていいと思っている。
それが嫌で強大な力を得たいなら、何かを捨てるしかない。
極普通に転がっている幸せ。人間性。自分の身体そのもの。親しい人との関係……何か、大切なものである。
何も失わずに手に入れた力ほど怖く、醜く、おぞましく、腹ただしく、いやらしく、悲劇的なものなどない。
いつ反動がやってくるかわからない、不発弾を抱えているようなものだ。
それはあくまで勝手な妄想なのかもしれないが、少なくとも俺は最初から最後まで何をやっても上手くいく大成功人生物語を読もうとは思わない。
それは、とても恐ろしいものである。

と、俺は勝手に思っている。
sage