「素晴らしき世界」   ヤマダ=チャン
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18040

ヤマダ先生の新作、でよいでしょう。
以前「愛と笑いの夜」に更新されていた作品の独立連載。
ファンタジー作品ということでどんなものが来るか期待していました。
私のラノベの原点はファンタジー作品にあります。
ヤマダ先生のファンタジー、見せ方にとても興味があります。
どんなふうに読ませてくれるのでしょう。
お手並み拝見。



■各話ごとの感想
・00.無題
五年の南北戦争に打たれた終止符は、新たな戦乱の幕開けとなる。ヴァットル王国騎士団一番隊隊長は勝ち戦の宴を眺めるが気分は浮かない。
この部分、前に感想書いていたので省きます。

・02.開幕
1~3
とある元傭兵の屋敷で起こった悲惨な事件。主と家政婦が惨殺されていた。
惨殺後の血肉によって汚れた家屋内。もっと悲惨さがドーンとくる感じが欲しいと思いました。捜査する者の目線で冷静に描写がされている。絵としては想像に安く、丁寧な文からの理解は可能です。しかし対するヨシュアのほう。もっと気が狂いそうな気配が欲しい。そうでなければここに綴られていたような殺され方は生き生きしないだろうと思った。猟奇的なものへの恐れ、トラウマみたいなものにぐっと心掴まれたいと感じました。娘の様子までもどこか説明的すぎる気がして、勿体ない。
バラバラ以下の下りにも、謎かけのようなものを感じるのは魅力的です。ここでの僕は一体何者? 気になります。

・03.娼婦
流れ者なのか、仕事を探していた男は運悪く娼館でのいざこざに巻き込まれる。
いや~、さすがにここだけでは正直何とも。男何者だろう? というぐらいでしょうか。
しかし変わらず文章良いです。「青春小説」とはジャンルの全く違った作品で、だからこそ今後どう読ませてもらえるか楽しみにしておきます。



■今回更新までの総括的感想
個人的には描写力を高く買っている作家さんの一人です。
今回の更新ではまだ物語の序盤。作品の雰囲気や世界観、その感触を探るように読ませてもらいました。
ひとことでいえば悪くない。
現在七瀬先生が連載中の「翼竜憑きの蔑称」、和田先生の完結作品「ドラゴンズペニス」よりは文体からくる作風はややかため。とはいうものの読みやすいです。
個人的な好みとしてはもっと重厚でガツンと書きこまれたファンタジーであっても構わない。しかし重厚すぎるとニノベでの連載を危ぶまれるでしょうか。ガツンとこないけど現状のこれでも決して悪くはないと思いました。どう書くかは書き手次第でもある。
冗長に思わせるくらい書いてくれてもいいのだけど、そうするとニノベでコメントもらうのは難しくなりそうですね。ハイファンタジーは文芸向きか。
一話ごとの文量も多くないので読みやすいと感じました。
今は様子見の読み手が多いのかな。もっと話数が進めば感触も見えてくるかもしれません。
まだおすすめには至らないので、見守りの段階。頑張って欲しいです!


以上この作品に関する1日更新分の感想はここまで。