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「愛と笑いの夜」   ヤマダ=チャン 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17738

ひきつづきヤマダ先生の作品。
思いついたら書くという読切り、短編集です。
今回の更新は「水色革命」。
続編があるようなのでそちらが更新されてから読んでもいいかもしれません。
と言ってしまうと読まない人増えて作家さん寂しいので、
今回更新分だけでも読んでください。
一作として楽しめました。



■感想
大人になってしまえば、「それがどうした」で片づけてしまえる塚田少年の女子運のない様。だけど彼は今辛い。彼は今泣いている。たった17年の歳月で彼が経験してきたそれが全てだから。
思春期の失恋の残酷さと儚さで始まる物語。塚田少年のまっとうさにある意味笑える部分もある。けれどそんな彼だからこそ応援したくなる気持ちにもなった。
一回目に登場する「性行為」に対し、二度目の「セックス」には罵りにも似た強い感情が込められているようで卓越した言葉の使いに頷けるところがありました。
頭上の女子の為に脚立を支えるシーンも心理描写がリアルでクスッと笑えます。
木から降りてきた彼女が昔の馴染か定かではないけれど、読語の余震を残してくれるのはヤマダ先生らしい雰囲気作りで悪くなかった。
続編にも期待です。



以上この作品に関する14日更新分の感想はここまで。


       

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