Bro.com!   キツヌコ 作   
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こちらの作品、作家さんともに初見です。タイトルのbroにはあえてつっこみません。もし気になったら色々調べてください。因みに私は日常使いません。
キツヌコ先生はヤングで漫画も書かれているそうです。そちらのほう未読です。個人的には漫画を書かれる作家さんがノベルを執筆されることへはとても関心があります。応援したい気持ちもあります。さらに漫画を書くことと小説を書くことの差異。この面白みを感じてもらえるといいなあとも思います。論理的に美しい文章構築による情景描写や心理描写は、無限の妄想を駆りたてることにおいて小説は漫画を上回ると思います。そんな意味でも文をしたためる行為はいい経験になるとも思います。あくまで自己満足の範囲ですが、これがある程度できれば漫画作品でも深みが作れると思います。物語の構成を考えるにしても文章と画の両方効率よく使い分けられるとおもいます。漫画でも「セリフ力」魅力あるセリフで読ませる漫画ありますよね。というように理想論をおもっくそ語ってみました。ウザ倉ウザキノコ。



■各話ごとの感想

プロローグ
公務員試験合格で騒ぐヒロイン絹子とその父と姉二人。
父は再婚が決っており相手の女性には絹子と同い年の息子がいるらしい。
その再婚相手の息子とは――。
ありがちですね、少女漫画的なこの構成。なんとなく先が読めてしまう。
プロローグはヒロイン絹子にとっての裏切り者という描写がされている「――操鷺信太という男が。」この場所で区切っても良かったかもしれないと思います。
そこから後続の文章に絹子の目線で物語が始まるのでそこからは物語の第一話目としてもいいような気がします。
登場人物紹介のつもりで書かれているプロローグだと解釈しました。 絹子を取り巻く人物がひたすら特徴なく書かれている気がしました。
ドタバタめの恋愛物語かな。新都社で漫画だときぼんでしょうか。
感情の起伏が激しい絹子。特徴のないどこにでもいそうな主人公の信太。どこにでもいそうな(というのはありがちな設定という意味での)友人たち。う~ん、もう少しヒロイン絹子以外の登場人物に脚色が欲しいと思いました。
読みやすくする配慮なのか行間をよくけられている。これが作品の内容に有効かどうかは分からないけど……。読みやすい、見やすいなどの点で言うなら私は個人的にニーテル登録版を推奨します。

第一話 同居開始!
絹子の目線。
父と再婚相手(慎太の母)同居生活が始まる。絹子は当然信太と同じ屋根の下で暮らす羽目になる。
パンツの入ったバッグを開けるシーン。ドタバタの一環で笑うとこ? かと思ったけどあんまり笑いがどっとこない。ここは笑わないところ? 
引っ越し作業中、信太の前で落ち込みの表情を見せる絹子。
絹子は信太にふられていたという事実発覚! 割とこういう敏感な話題を持ってこられるときは、小説だと描写に気を配らないと読者置いていってしまいます。落ち込んでいる絹子の描写のところからもう少し心理描写もふくめて色々書き込んでほしいと思いました。
信太の人物像がここではまだ全く見えてないので絹子がふられたということに同感情移入してよいか分からない。悲しい事実をただぶつけられただけのような感じで「だから何?」で終わってしまうのが少し残念。
作家さん、小説を書きなれてない感じがうかがえます。

以下、信太の目線のところ。
彼女いるから信太は絹子の申し入れを受けられず断った。そういうもんなん? 若いのに自由度少ないぞ信太。
言葉づかいについて少し触れます。「ネット」これは少し気を付けた方良いかもしれない。作中で言うところの「ネット」だったら多分SNS(ソーシャルネットワークサービス)のことなのだと思う。だからここではSNS関連に属するもので絹子と信太が共通で使用しているサービス(たとえばTwitter、Facebook、Lineとか )に限定した方が作品にはしっくりくる気がしました。あるいはSNSって言葉でも良い。「ネット」だと検索機能含めた全てのインターネット上の広い世界、情報ネットワーク全般、というのでしょうか、そういうもの中で笑われたみたいになってしまう。それだと少し違和感がある気がします。

第二話 波乱万丈!
二十歳以下の女子にはポニーテールが好きです。女子高生の髪型、信太のそれには共感できないぞー。
絹子が麻弥子につっこみをいれるシーン。ここも笑う場所でしょうか。いまいちピンとこなかった。こういう笑わせるコミカルな描写の書き方、作品のジャンルは全く違うのですが顎男先生(サクサクノベル)、七瀬楓先生、えろま先生の作品(エロ)とかとても参考になると思います。
つっこみどころとして言えば、再婚問題は学校で自然に誰かれなくばれたらいいんじゃないかなとか思った。事実だし、仕方のないことだし、再婚しているのは親だし、子供がどうこうできることでもないでしょうし……。高校生なら割り切れそうですし、教師に対しても会話からくる心情とかもっと冷めてそうな気がします。
だから先生に呼ばれるところはなぜあるんだろう? と思いました。


第三話 思春期故?
信太、絹子の下着姿に普通に興奮している。お前は猿か。
ここまできてもやっぱり信太に特徴なさすぎ。こいつは何だ。漫画だと絵でかき分けるんですが、小説だともう少し人物像はっきりさせてほしい。描けない分書かないといけないのです。私は個人的に物足りなさを感じました。ただ、ここまでくれば少しは信太の人物像も見えてきますが、冒頭部分であまり掴めないと小説は読者が離れるかもしれません。
「付き合って」この言葉に反応し過ぎ。
ユリねたで盛り上がる男子登場人物人。少し笑った。
信太の現在の彼女・木田とデートする絹子。この二人の間には少し微笑ましい空気を感じました。絹子の木田への優しさにも好感が持てる。信太殺されてもいいと思った。
信太のどっちつかずな気持ち、自分で整理できない様子。凄く読んでいてイライラする。殴りたい。
こういうのに女の子は喜びを感じるのでしょうかね。どちらかと言えば絹子がモヤモヤしてくれると嬉しい気がします。

絹子と信太の間には何かいつも大事な会話が足りていないと感じます。セリフでも作者がわざとそうやっているようにうかがえるのですが、もう少し文章全体の中で地の文と会話文をテンポよく書かれているとより一層コミカルな雰囲気も伝わってきそうな気がします。

第四話 修羅場也!
また言葉に少し触れます。これ私自身もとても勉強になりますね~。
「ネックオーマー」おそらく「ネックウォーマー」。語元の英語のスペルと音を考えると分かり易いと思います。
「oa」、「ow」はカタカナ表記(英語の日本語表記)だと以下。
前者「オー」、「オア」。後者「オウ」、「アウ」、「ーウ」とかになる。
確かそのはず。詳しくはあんまり知らん。専門家じゃないから。
英単語頭文字wの表記だとカタカナ表記で頭は「ウ」「ワ」。
例えば以下。
「ワーム、もしくは、ウォームかな?」warm、「ウッド」wood 、 「ウォーター」water
英語はカタカナにそもそもならないのです。音の表記なので。使われる地方で発音もアクセントも違う。
その辺はまあ、母音と子音の書き分けさえされていればあまり違和感はない。
日本語でアルファベット系言語を表記するのは難しいですね。私もよく悩みます。
これ、もしギャグ要素として使われていたのなら、多分それ分かりにくかった。

信太の友人・比護に彼女がいる。この情報、もっと早く出ても良かったかも。
木田さんが信太と別れないようにしているところいじらしいと思った。病んでますね。コワイ。
ただ信太の優柔不断ぶりが彼女をそんなふうにしている。だから木田さんに罰は当たらない。木田さんを苦しめているのはおまえだぞーと思う。めちゃくちゃイライラします。
何だこのストレスノベルは。あはははは。


■ドタバタ。高校生のラブコメ。
こちらの作品も自サイト挿絵つきと豪華です。
ただ、その豪華さのわりにまだ文章執筆には慣れてない感じがうかがえるのがやや残念です。見せ方に凝ってしまうのは分からなくもない心情です。私も経験がありますので。しかし面白い作品ならどんなものでもコメントは貰えるし、評価も良いものですよ。ラブコメの小説サイトにするなら、サイトカラーも考えて欲しいところ。黒い色だと印象がエロ・グロ系の小説に見えてしまいます。色からどうしても個人的にそっち系統に見えてしまうんです。ちょっともったいないかな。この作品の作風だとこれも個人的に合わないかなぁと感じました。こういうのが好きな人もいるかもしれませんが。あと、真っ黒の地に白抜きの文字が延々続くのも読みづらかった。目がちらつく感じがします。多分他の小説サイトの、小説家になろうの白地、新都社の灰色に慣れているせいかもしれません。小説家になろうはあまり読みませんがたまに良作捜しに潜ります。地の文、情景描写、心理描写はなろう小説の上手な作家さんも参考になります。
少し脱線しましたので戻ります。
物語全体でこういうものが書きたい。伝えたい。こういうところで笑わせたい。ここは登場人物のテンションが下がっているところ。このシーンは盛り上げたいところ。それはなんとなく伝わってきます。ただそれは何となくなだけ。もっと明確さコッテリ感が欲しい特に文章では必要だと思いました。そこがまだ書き足りていないところだなぁと感じました。読む側が作家を気遣って読まないといけないのはやはり作品として未熟だということ。ですがこれは経験で何とかなってくると思います。書き慣れてください。こんなこと偉そうに書いていますが私も文章を書くのはど素人ですから。参考までに扱っておいてくださればいいと思います。
作家さんはまだ若い方だと思いますのでこれからいくらでも吸収できるような気はします。この物語も極端なはなし、たとえば一から全部推敲し直すこともできると思います。新都社でも長編小説を作家さんよく書き直しされますよね。
今後他の作家さんから何か吸収するなら、後藤先生と私の文芸・ニノベ作品感想で感想を書かれている作品。そこで我々両方が褒めちぎっている作品を読むだけでもとてもいい参考が得られると思います。プロ小説はここでは引き合いに出すことはしませんが、というかプロ作家をそもそも私は沢山知りませんから。同じ新都社の作家さんで上手なかたの作品を読む、研究するだけでもかなり違ってくると思います。
発展途上という意味で応援したいです。ホントお前何様って感じですね、私。
嫌われるよ。コワイコワイ~。


■作中特に印象深かった箇所

・「ゲーラゲッゲグッゴラゴーレーグラッゲゲッゲッガー♪」
破壊力ありすぎて笑った。 キツイ。


以上この作品に関する13日更新分までの感想はここまで。