「チーム・エレクテオ」   嶋野 項 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17807

こちらの作家さんも初見のかたです。
作者コメントを見る限り、連載雑誌の移動でしょうか。
新都社の漫画雑誌で休載中の作品を、文芸で書いてみたとのこと。
試みとしては悪くないです。漫画のノベライズ。
今回は第一話のみで更新。挿絵漫画つき。手ごたえ次第で文章勝負という事でしょうか。
文章量少ないので感想をまとめました。



■感想
場所はインターネットカフェ。男性会社員コウタとタクロー、女性会社員ミキは強い破壊力をもつ男たち二人に追われていた。しかし何とか危機を切り抜ける。『指名する者』が『選ばれる者』をチームメンバーとして選び、ねずみ講式に能力者が増えていく。能力バトル小説でよいのでしょうか。
内容自体は面白そう。ビジネスマンが戦ってもいいじゃやないか! という気迫、嬉しいです。第一話、序盤に緊張感もあり、終盤にはいいシーンもありました。どちらかと言えばニノベよりの作品。
一話だけなので、なんとも全容を把握できませんが、物語の「起」にあたる部分、さわりはなんとなく把握できました。話数が進めば、面白い起伏に富んだ内容も見えてくるでしょうね。
ただ、惜しいのが文章力。拙いです。おかしな表現が多々散見されます。読み辛いかというと、そうでもない。好感をもてる文章です。挿絵は上手なので勿体ない。文章で連載を続けるなら、修行が必要かと感じました。文章作法や違和感のある文になってしまうのは、書く経験を積めばすぐ矯正できそうです。このまま連載しても読めそうな作品だと思います。
作家さん次第ですね。個人的には、続けて上手になってくれると嬉しいです。
ブンゲイナーに新しい作家さん欲しいです。切実。
励みになるよう、以下おかしな表現一部あげておきます。
こんなのでくじけず頑張ってほしい!



構文と表現の妙
「反射的にタクローが男に殴りかかっ…たものの、ミキから手を離した次の瞬間には茶髪の腕を掴んでおり、掴まれたと気づいた次の瞬間には空に投げ出されていた。」
>三点リーダー、どう読むか分かり辛い。リーダー使い方、慣れないうちは奇抜に使わないのが、得策かと思います。他にも「‥」を使っている箇所、読み手へ配慮が欲しい。
>「ミキから手を放した次の瞬間には茶髪の腕を掴んでおり、」
→「ミキから手を放した男に次の瞬間(タクローは/彼は)腕を掴まれており、」
三人称視点、殴りかかたタクローの視点から、突然男の視点へ移り、また投げ飛ばされたタクローの視点に戻ってくる。誰の視点で書いている一文なのか統一した方が読みやすいです。読み手混乱。


表現の理解困難
「人差し指で?を押し当てながら」
?て何だ。


文末の妙
「~~であった。」「~~である。」
→「~~た。」もしくは「~~だった。」
地の文の形態が突然変わっている。急に笑いのネタに入ったかと思った。


格助詞(脱字?)
コウタは二人だけ聞こえる範囲で話した。
→コウタは二人だけに聞こえる範囲で話した。


言葉使いの妙
体が巡る→体に漲る(みなぎる)
めぐる感覚→みなぎる感覚
「体が巡る」だと、体がどこかへ動く状態だと思います。でも体(身体)の内側と表現したいのなら、おそらく言いたいことは「漲る」だと思います。「エネルギーが漲る」、「パワーが漲る」とか。
あとこの言葉が出てくる箇所、文の人称が少し曖昧でした。



以上この作品に関する7日更新分の感想はここまで。