「週末のロストマン」   硬質アルマイト 作
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更新来てくれましたかこちらの作品。
10年感想企画以来二度目の感想です。
作家さん、ややお疲れ気味でしょうか。
感想がビタミンになるとよいですが……。はてさてどうでしょう。
文芸フリマの活動もお疲れ様でした。
さらなる活動、グミ食べてがんばって欲しいです。


■前回までのあらずじ
友人とバンド活動をやっていた主人公・古都原鳴海は、ある時モッシュピットという疑似空間に紛れ込んでしまう。そこで高い戦闘能力を持つヒロイン・白部律花と出合う。私生活とモッシュピットでの二面性を持つ彼女とのやり取りを通じて、鳴海は自分の道を見定める。しかし律花は二面性をもつ生き方に疲れを感じ始めていた。そんな彼女は友人を演じる弦子が仕組んだ策に、まんまとはまることとなった。駆けつけた鳴海は突如モッシュピット内で遅すぎる能力の覚醒を経験し……。こんな感じだったでしょうか。

■各話ごとの感想
第八話 リトルバスターズ

前回、第八話で1の感想まででした。今回は3から。
短いのでやや本文から脱線。
こちら作品で、好感が持てる重要な点があるのを今まで語っていませんでした。それについて少し。
それは挿絵です。読んでいる方はご存知かと思いますが、斬新。しかし個人的にこのロゴの入れ、とても印象よく感じる。
この挿絵が絵というイラストでないところに、絵に固定されない、自由な発想で物語を心に描くことができる。そこに好感を持ちます。
音色や音の波、震動、衝撃それらの感じ具合がどこまでも自由。
何かアルバムを買うとき、これはどんな曲だろうって思いながら、ジャケットを眺めている気持ちになります。

てんやわんやの出来事から帰宅した律花。これからの彼女のあり方が、本当の幸せを運んで来るのか、それは分からない。しかし地に足をつけて歩き始めたようで応援したくなりました。
脱字?(句読点)
私なりの破壊小さな一歩。→私なりの破壊、(。)小さな一歩。

第九話 ハイブリッド・レインボウ
1~3
入院する鳴海のもとへ見舞いに来る人物たち。彼らはみなそれぞれに思いを語る。
人間わかり合うことって何だろう、成長って何だろう。
考えることや話すことで分かり合えるのか、近くにいた時間だけで分かり合えるのか。
鳴海と律花の父が話した時間は短いけれど、そこにはお互いの理解や歩み寄りがあったのだろうと思った。
登場人物たちのスタート地点がここからという感じ、よく伝わってきました。
長いな……ここで一部了。長期戦になるのかこの作品。完結したら大長編。
でも今までにない毛色の作品。これは絶対、本作の売りどころとなるでしょう。

脱字?(人によりけりでしょうか?小さな「っ」の入り具合)
ひどい顔してからな。→ひどい顔してっからな。

設定の妙(人物設定多分こうだよね)
あなたの兄によって真っ二つ→あなたの息子さんによって真っ二つ

【インタールード】
とあるマンションの一室に集まった5人の男女。話題に上るのは古都原鳴海のことだった。
ぱっと思い出せなかった。
けど過去をふりかえるとそういえばそんな計画あったよなって感じ。
読みの感覚が開いてしまうのも考え物ですね。物語を忘れてしまう。
長編はそこ気をつけないと(自戒)。
ジョニーさんと鳴海の対決、楽しみにしたいところです。

番外編 ロデオ・スター・メイト
初詣。新年を温かく過ごすものもいれば、殺伐とする者もいる。
ほんのり淡い予感のする回。心温まるほっこり感がありました。
謎の人物登場で、また先が気になります。
今後に期待!



■今回更新分までの総括的感想
新たなスタート地点に立つ登場人物たち、新たに加わる新登場人物。ここまでとても読み応えがありました。第一部が終わり、第二部が始まろうとしています。
登場人物の価値観やこだわり、心情を織り交ぜ、人と人との関係性の大切さなども伝えてくれていて、ラノベにしては重みのある、しみじみと感じ入るところがありました。良いです、とても。
これからの鳴海と律花の成長も見ものです。どんなふうに物語を盛り上げていってくれるのか楽しみなところ。前述しましたが音楽をベースにしている作品で、こうして物語を作りこまれている作品に、絶対的な個性を感じます。強みになると思います。ぜひ最後まで書ききって楽しませてほしいところ。
文章力に関して、アルマイト先生は折り紙つきですので、執筆のほうに心配はないと勝手に思っています。文芸でも完結作品お持ちです。きっと書ききってくれることでしょう。
文フリのほうでも活躍されて近頃お疲れのもよう。無理のないよう頑張って欲しい。



■作中印象深かった箇所

・彼女の頭を撫でながら、いいよ、と答えた。
「」でくくらないこの表現。ここでの奥ゆかしい使われ方にセンスを感じる。情景を鮮明に見せられている感じがする。得手だからできるのだーこういうの。
・「私達、弱いね」
そう、みんな弱いのです。だから強くなるための理由や武器を探すのです。それをこの物語は教えてくれているような気がします。
・沙原はやってくれなかったやつだ、と鳴海はぼんやりと思った。
もしやっていたら二人の関係を少し以上疑ったかもしれません。沙原は男子です。



以上この作品に関する17日更新分までの感想はここまで。