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「球をズドンと!」   ねこせ 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17843

ニノベには猫瀬先生という方がおられます。こちらは、ねこせ先生。
ツイートから、同じ作家さんと認識。
17日の更新はどうやら偶然だったみたいです。
そういう現象もあいまって、今回作品更新数が多いのだね。
小気味よい。
私なんぞの感想でも、必要とあらば日程の確認は必須となります。
ベータの文芸・ニノベ作品感想2で次回感想日程告知。
ツイートで感想日程告知。その辺で確認してもらうくらいでしょうか。
短いので感想、サクッといきます。



■各話ごとの感想

・まとめて読む
折神千鶴(投手)、小尾照哉(捕手)、年瀬奏多(マネージャー)、多華宮陽一(転校生、打者)。
これで内容はもう野球とご理解いただける。さようです。この物語は高校球児の物語。
舞台は四国の愛媛県。春季四国大会で折神千鶴は自分の新しい投球を発見した。小尾照哉もまたその投球をものにして欲しいと考える。
ものすごく軽い読み心地で、最小限の文章。シンプルで読みやすいです。文のテンポも良い。
漫画やアニメは多々あれど、野球の小説を読むのは初めてです。ましてやそれをニノベで。新鮮です。スポーツ作品、ニノベで何かあったかな……?思い出せない。ですがあっても全くおかしくないと本作を読んで感じました。そう感じるのはやはり、作家さんの力量あってのものである気はします。投手から投げられる球の重み、空を切る球の速さもさることながら、捕手として自分が地に屈んでボールを受ける重み、足元やその周辺で舞う砂埃や土の匂いまでも、想像させてくれる臨場感がありました。
実況を聞きながら、遠くから観戦(TV観戦含む)しているのとはまた違う、あくまで想像ではありますが、その場に入り込んでいるような気持ちになれます。
出だしとしても、明るい滑り出しを感じさせるので、雰囲気もよいです。高校野球がモチーフなので、甲子園は不可避。どういう風に登場人物たちがその課題に立ち向かっていくのか、興味深いところではあります。
良い意味で、印象に残る個所が特になかった。あまりにもスルスルと素麺を啜る勢いで読めてしまう。または滑るように読めてしまいます。心地よかった。こんなふうに文を書けることってなかなかぽんとできることではないので、未読の方にはぜひお勧めしたい一作です。
読み心地、軽さ、滑りやすさにおいて突出しています。そういう文章を書きたいと思う方にも参考になるのではないでしょうか。呼吸が気持ちい野球小説でした。


以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。



       

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