8月22日更新ニノベ作品感想


★22日更新ニノベ作品感想

ちっと立て込んでいます。
感想対象作品のお知らせだけ済ませておきます。
ルール概要などはいつものとおり。
どちら様もよろしくお願いします。



「落ちこぼれの魔術士戦線」
「蟲籠Ⅲ」
「赤い悪魔と魔法使い殺し」
「魔導学園乱破伝」
「ミシュガルドのちょっとアレな話」
「ソナタ」

「落ちこぼれの魔術士戦線」   黒兎玖乃 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18123

今回二作品更新の黒兎先生の一作。
本作、実は新作ではありません。
ご存知の読者さんもおられるかと思いますが、別名で以前連載されていました。
こちらのタイトルになって新たに加筆修正など加えられているもよう?
私が以前読んでいたのは序盤のほうだけです。
それでもかなり文面に変化が感じられました。
黒兎先生、お身体のほう、やや心配でもあります。
くれぐれも無理のない範囲で、執筆活動に勤しんでほしいところです。
生きて事を成すってのは、やはり健康な身体あってこそ。
いま無理を強いると何年か後にまたツケが回ってくる気がします。
ご慈愛ください。



■各話ごとの感想
1「落ちこぼれの血統書」1~4
魔術士養成学校の入学式から一週間。主人公・名護瑛介はさっそく校内での一騒ぎ巻き込まれていた。
将来的に瑛介がどんな形で強者になるのか気になるところ。
名護瑛介の魔術適性レベル1というところに何か含みがあるように感じられました。0ではないのです。そこよ、そこ。後続する物語の中で何か触れられてこられるのでしょうか。やらしいなー。この1って数字。

2「狩人」1~4
「大魔道の血統」を守護する「騎士の血統」にあたる涼泉藍花のふるまいに瑛介は早くもうんざり。騒動の原因を作った敷島大護との模擬戦をひかえ、瑛介に課題は尽きない。
素敵な女子に身辺を固められる日々とういうだけで瑛介は感謝すべき。リア充扱いで殺されてもいい!
友人にまでさり気にディスられる様が心地よいです。もっとやられろ。
大魔道の血統書というのは辞退できるのでしょうか? 紛失はあるのでしょうか? などと小さな疑問を持った回でもありました。

3「戦いと闘い」1~4
模擬戦当日。放課後の校内に人が湧く。一点突出型の適性レベルを持つ敷島大護に瑛介が出す策はあるのか。
藍花と友人・颯が見守る。
作中、登場こそ早かった颯ですが、ここまできてどうも弱いと感じます。物語の進行や設定紹介の役割を担っているだけの存在……もよいのですが、颯自身の人物設定、とくに要らないかもと感じます。もやしっ子とコメント欄で記させてもらいました。バトルを見守るだけの友人で終るのかな?「七つの雄」などの知識があってこの学校にいるくらいだから、模擬戦での颯のコメント描写のぬるさに物足りなさがある。毒舌は?

4「持たざる少年の持っていたもの」1~更新分
模擬戦の結果に猜疑心を抱く観衆。短絡にも見て取れる大衆心理に敷島大護は吠える。
うーん、ここの大衆の扱い、さすがにクサさを感じますw おいおいそんな簡単にイカサマに書いちゃっていいの?ってなるのですが、バトルではつきものの感じはするので、まあいいでしょう。
戦闘シーンでの長い「語り」が本作にも見受けられましたw 黒兎先生らしい表現で安心しました。悪くない。
突如現れたフード男に笑う。



■今回更新分までの総括的感想
落ちこぼれと見えるのは一見魔術の適性レベルのはなし。しかし主人公・名護瑛介には誰にも知られることのない隠された才能があった。
蟲籠シリーズでお馴染み黒兎先生の作品。個性的な世界観漂うあちらの作風とは打って変わって、本作は魔法というラノベ分野では馴染みやすいモチーフ。しかし当たらなければ没個性でありきたりな代物。どう書いてくれるのだろうという期待をもって読ませてもらいました。
今のところさすがの一言。無難な褒め言葉になってしまうのが如何ともしがたい。
舞台は学園。分かり易い!そこはもう誰もが想像のつく範囲なので語るは省きましょう。ですが魔法、こちらの作り込み方が創作での賢さや、発想の豊かさを感じさせてくれた気がします。
主人公・名護瑛介の能力に関する設定や、魔術のありようなどに意外性があって面白いです。魔道具っていうのが身の回りに在る家電製品のように馴染めるところがあり面白い。好感が持てました。ただ私、個人的にはやはりクセの強い「蟲籠シリーズ」のほうが何倍も好きです。
本作、単体での物語で決着をつけるのなら、すでに話は出来上がっているように見受けます。連載は恙なくこなしていかれる……かな。某○○う登録から出戻ってニノベでタイトルを変え、連載再開ということだから、面白くしてくれなかったら許さないわよ!って言うぐらいには期待しておきましょう。作家さんには頑張ってほしい。
前回の登録作品のときよりも物語はのっけから穏やかなはじまりです。ガツンと世界観を見せてこないところにとっつき易さを感じました。
本作のタイトルの雰囲気「落ちこぼれ」という響きがどこか情けなく、どこかコミカルに感じていました。今までの「オピオイドの繭」や「マゾかぐ」の印象もあったせいでしょうか……。ギャグ要素が入っているのかとにわかに思っていました。ですが実際読んでみると以外にコミカル(ギャグ)なタッチは多く感じられなかった。クスッと笑えるところは確かにあるのですが、割と冷静に物語の展開を追って読んでいます。主人公の人柄のせいもあるのかもしれませんね。
蟲籠シリーズにしてもですが、轢かれながらも芯の強い系な主人公像がしっくりくる黒兎先生の作品の中では、名護瑛介はさほど女子に轢かれていない気がしました。その辺も新鮮といえば新鮮。
最新話、怪しげな人物も登場しましたので、まだまだこれからかどしどし面白くなるかと思います。
未読の方はこれから読んでも楽しめますし、完結後の一気読みでもよいのではないでしょうか。



■作中印象深かった箇所
・魔術なんて使わなくても人間は生きていける。
熟練された職人の「感」やスポーツ選手の「技」はどこか魔術と似ているところがあるようにふと感じた一文です。「才能」と片づけられてしまうこともある。科学ではどちらも説明がつかないところに共通の不思議な魅力がある。
・死ぬほど努力して、それを自慢するだけなら誰でも出来るからね
努力を自慢するのではなく、その先にある成果や結果を自慢することには意味はあると思うし、それへの評価も受けるべきだと思います。努力の時点での自慢はただの傲慢と変わらない。つき刺さる一文。
・だから塵を吸い込んで咳き込むこともないわ
防塵マスク……、空気清浄器……。→家電製品だ!



以上この作品に関する22日更新分の感想はここまで。



「蟲籠Ⅲ」   黒兎玖乃 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17766

蟲籠シリーズ、早いもので第三作目です。
これこそ、黒兎先生のニノベ作品という印象。
独特な世界観、作家の個性を存分に味わえる作品ではないでしょうか。
シリーズの最後まで見守りたい作品です。
蟲籠Ⅱの最後までの感想は書いていません。
しかし完結後読了しています。
改めて蟲籠Ⅱの完結お疲れ様でした! 存分に楽しませてもらいました。
本作への期待、今後もどしどし込めていきたいところです。



■各話ごとの感想
零幕 四季野家
田舎の名家・四季野家は琴子の自宅。母の死に向き合う琴子の姉・四季野薫の決断とは。
暗い! 暗いはじまり! 人が死んでいる。
登場人物の目線から、ラノベ分野では重たい気配が漂う出だし。個人的にはこういうの好きです。
不慮の事故でもない限り、自覚する死は確かに人生の仕上げのように感じる部分があります。そういうことを現実でいえる人間は少ないように思いました。

壹幕 葬送と行方
田舎道で野辺送りを見ている静馬と火澄。
火澄さんの博識はどこからくるのでしょう。ぶれない彼女の理攻めは戦闘のときだけではなく、普段の静馬にも及ぶ。影の存在である彼女に振り回される静馬がことごとく面白いです。


火澄さんセリフ噛んでます
式次第→式自体

弐幕 名家の様相
琴子の自宅へ案内された静馬と火澄。その時初めて静馬は琴子が実は名家の子女であると知った。
庭園をいく火澄さんの安定した平常心に笑います。このかた作中でいつもひとり勝ち。小市民なありさまの静馬との対比、映像で思い浮かべるとなかなか面白い。火澄さんはやはりアルカイックスマイルでしょうか。

参幕 傍観者
先行到着していた瀬川との合流。今回の蟲使いとしての仕事話が始まる。
読み手にも謎かけをしてくるような気配が漂ってきました。
今回、瀬川さん登場が早い。クスッて笑ってしまいました。長らく蟲使いのアジトで日陰の存在だった琴子にも光が当たってきたことから、この物語俄然目が離せません。
ミステリー臭にワクワクなのか、琴子がらみでワクワクなのか、両方なのか自分でもよく分からない。

四幕 賓
夜、四季野家で眠れない静馬は言葉にできない緊張を胸中に抱えていた。
琴子の妹にあたる文音が怖いです! 
ぜんまい仕掛けの市松人形で、お茶持てきてくれて、そのお茶飲んだら毒が入っていて死んだ! みたいな殺人的な要素を含んでいます。台詞も怖い。
そこがまた笑えるところだったりしました。

五幕 夜、懊悩
静馬が床に就いた頃、瀬川もまた祇矢杜という土地の資料を漁っていた。納得のいかない気持ちを抱え困り果てる。
こんな怪しげな集落にいると荷物まとめてさっさと帰りたくなります。
瀬川さん早くも壁にぶち当たってます。年長者、いいのかそれで。冴えてないぞ。
がんばれがんばれ。年長者としての責務が今回こそ果たせるよう応援したい。

六幕 葬儀の朝
いよいよ琴子の母・四季野君江の葬儀の朝がやってくるも、静馬と瀬川ともに体調は万全ではないもよう。
大丈夫なのかこの人たち。瀬川さんは色んな意味であかんおっさんだし……。
といいつつ最近白髪急激に増えたな~自分も。あはは。


変換ミス
だが静馬にとって、その以上の中には薫も含まれていた。
→だが静馬にとって、その異常の中には薫も含まれていた。



■今回更新分までの総括的感想
蟲籠シリーズと切っても切り離せないイメージはミステリーな感覚であると個人的に感じています。今回の物語の舞台でもそれがいつになく顕著に出ていると思いました。田舎(村)、慣習(儀式)、名家や旧家。これらの三つの要素が合わさると紛れもないミステリアスな事件現場に大変身です。湯煙こそ漂っていませんが、ワクワクが止まりませんね。
物語を読んでいて、こうかなああかなと詮索したいところは多々あります。
そう考えながら読むのも楽しい一作。や、別に私はミステリー好きというわけではないのですけどね。あくまで感じた印象です。
一話ごとの区切りの文章量が短く整理されている。IとⅡを読んでいなくても、人物紹介、コメント欄でふれられている系譜のようなものがあると、未読の方でも読みやすいのではないでしょうか。物語自体はサクサクとすぐに読めてしまいます。
それでも密度がしっかりあると感じるのは、作品に漂うどこかどっしりした重い空気のせいでしょうか。個性的で良い雰囲気だと思います。
作家さんの作り込みが深いのか、そういったところが魅力的で読んでいて楽しいです。
今回戦闘のようなシーンはまだありませんが、典型的肉体派バトル(格闘)やサイキック系バトルでの強大な力のぶつかり合いの描写に親しみ、それを好まれる方には物足りなく感じるのでしょうか。
コメ欄、はやくも鞭撻が入っているもようで頼もしいかぎりですね。
ただ、私個人的には蟲使い能力の見せ方、異能ですが有り体に言うところの戦闘とは一線を画している、違うと感じています。だから戦いの見せ方にも千差万別、蟲籠には蟲籠の見せ方があっていいと思うところです。
早いはなし今のこのままが好きってことです。
夏の花火の可憐さやしっとりと燃え広がる手持ち花火の妖艶さ。そういう雰囲気が蟲籠の戦いにあると感じます。戦いというよりは蟲が喰らう行為や蝕まれるありさまで、そこに人の負の感情がまざって動いていて、その辛さや悲惨さに美しさを感じて気に入っているところです。花火の火薬は身体に悪いでも爆発は美しい。
読み手として作品から受ける物珍しい刺激は非常に大事です。
作品から受ける情報の選択肢の豊富さ、感じられたその作品独自の持ち味は他と違うほど面白味があると思います。
個性っていうのでしょうかね。簡単にはその二文字で片づけられると思います。
蟲使いの戦い方は黒兎先生にしか書けない。蟲使いの戦い方をこれからも貫いて書いてほしいと思いました。黒兎先生らしいものであれば私は満足です。
読む人によって同じ作品でもシーンごとに思い描かれるさまは違う。そういうのはとても興味深いです。
私がもし蟲籠に評価しシートのコメント欄に書くことがあるとすれば、「ありきたり」とは絶対書かないです。
「独特すぎて普遍性がない」とは書くかもしれません。
まあ、しかしそれが魅力なんですけどね。そうでなければ読みません。
面白いとも思いません。困ったことに厄介な作品が好きです。
とにかくこの作品は文庫にしてもらって本棚に続々と並べたいところです。
しかしながら作家さんご本人は趣味らしいので、商業書籍にはならないみたいw 
なら一生シリーズ連載してもらいたい。なんて無茶ぶりしてみたり。嘘です。
今後も期待しています。



以上この作品に関する22日更新分の感想はここまで。




「赤い悪魔と魔法使い殺し」   七瀬楓 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18118

モチーフとして学園と魔法が出てくる作品は、今回ニノベ更新で2作目です。
そして本作、感想書くのも二回目になります。
結構更新されてるかな~と恐々としていました。
意外と話数進んでなかったー。わははははー。
最近フォローに加えた七瀬楓先生のbotによるツイート。
こちらも読み物として面白い。
タイムラインで時々クスッと笑って楽しませてもらっています。



■各話ごとの感想
 ■〇『その男、素質ゼロ』
前回更新№1まで感想を書いています。

九波をまんまとねじ伏せた幸太郎。しかしそれを見ていた告葉は幸太郎の魔法の使い方に物申す。
この世界での魔法の理(設定)を丁寧に書かれていて好感が持てました。分かり易い。
最近なぜでしょうか、文芸作品読んで飯テロくらっているのですが、本作ではラーメンです。
やめて。お腹がすいて深夜に読むの辛いです。

更新分
学食を出た幸太郎、告葉、季作。さっそく幸太郎と告葉が手合わせを始める。
校内で真昼間から流血沙汰でドンパチやって大丈夫なのでしょうか。
心配をよそに二人の競り合いは止まらない様子にスピード感と緊張感がありました。
しかしあかんやろ、やりすぎは。
告葉の「行きなさい!」は女王様的強気な気迫でクスッと笑ってしまいました。



■今回更新分までの総括的感想のようなもの
前回に引き続き、更新された量はさほど多くありません。
文章は変わらず読みやすいです。
作家さん、数作品を同時? 連載になっているしょうか。一作品ごとの更新ペースはそれほど速くない? でも更新されますよねいつか? 疑問形が増えてきた。この疑問形、更新がこなくなる気配を感じていると受け取ってくれてもよい。
こうやって書いておくことで、もしかしたら更新されるかという希望的観測もある。
「翼竜憑きの蔑称」も「探偵ロックンロール」も更新待っています。
「ボックス・イン・ボックス」こちらも魔法のだったような……。
今年の連載数だけでいえば両手が埋まる数に近づいてきました。
その内2~3作品は完結を見ることができるのでしょうか。
本作についてはリメイク前を読んでいないので、私は初めて読んでいる類の読者。
友人のアドバイスがあったと作家さん自身がコメ返でふれておられる。なるほど納得させられる内容になっていました。
本作の主人公・幸太郎と魔力の関係、どこか黒兎先生の「落ちこぼれの魔術士戦線」と近しい部類に感じるところがある。
世に多い魔法を繰り出し相手にダメージを与えるほうに重点を置いて見せていく書き方ではなくその逆。魔法を受ける側に重点をおいた見せ方に面白味を感じます。特殊な匂い。
こういう書き方が一ジャンルとしてたくさん増えると面白いのではないかと感じます。
作家さんによって書き方が異なるので、本作にも独自の魅力が感じられます。幸太郎の「対魔法使い戦術」こちらをどう読ませてくれるのか楽しみにしたいところ。
更新分、主人公にとって割と重要な部分にふれられています。これからどうなるのでしょう。力尽きず細く長くでもよいので連載頑張ってほしいです。
まだ序盤のようなので今後に期待して見守りたいところです。



■作中心象深かった箇所
・掌に魔力を練り込む
「練り込む」という言葉使いが良い。技術的な世界観をつよく感じ取れる。
・学校という言葉はすでに形骸化しているのだ。
現実でもこれ言えるのではないでしょうか。学校で習う授業内容ってしっている学生は既に塾や家庭教師から学んで知っていたりする。フィクションとはいえこういう馴染める下りがあると妙に親近感が湧く。良い。



以上この作品に関する22日更新分の感想はここまで。

「白昼夢のリップハンター」   はまらん  作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18244

はまらん先生の新作です。
はまらん先生いきなり3話まで更新です。
はまらん先生作品更新後タイトル変えています。
はまらん先生4話更新(sage)確認しました。
はまらん先生…。
はまらん先生……。



■各話ごとの感想
一 メイジ・スレイヤーの巻
魔法学校として名門、朱鳴魔導学園の入学式。そこには魔法史学の教師を捻りつぶし、授業枠をのっとった女忍者・吹上ひるねの姿があった。
また魔法か! 魔法はもうお腹いっぱいという気持ちですが来るなら来い。
女忍者vs魔法という新鮮な素材をぶち込んでくる斬新か素晴らしいと感じました。ふたつの絡を見せて掘り下げるだけでも物語として圧勝なのではないでしょうか。ござる女子かわええ。
三笠先生の扱いの無体さがとことんポジティブで笑えます。

二 対魔忍ヒルネの巻
主人公・双柳伊織はひるねが生徒たちに放った公言へ心配をよせる。早速第一の挑戦者は息巻いて現われた。
ひるねちゃんへ挑戦と自己紹介と告白とを同時に三回こなす挑戦者・宮永至。何が誰得かって、この人ですよね。勝敗決してこんなに幸せなことないかと思いました。
それにしてもひるねちゃんかわいい。台詞でbot作れそう。
ネタっぽい台詞作りも本当にこの作家さん上手い。
登場人物の話口調を文字で表すときの仮名使いがとてもしっくりくしているように感じられます。肉声を想像しつつ読んでしまいます。

三 タカツキ電光戦姫の巻
次に勝負を挑んできたのは二年の令嬢・高槻雅。ちょっと、いやかなり会話が疲れそうなタイプ。ひるねは彼女のスペックを調べて挑戦に備えていた。
「ござる」に対する相手は「ですわ」です。両者の短い台詞、語尾の掛け合いに思わず笑う。
ひるねの奥の手的な技が飛び出すのですが、術って一度使うとのちに策を講じられそう。今後色々新しい技が出てきたり、同じ技でも見せ方を変えたりされるのを楽しみにしたい。

四 健やかなる眠りのためにの巻
両親のいなかった吹上ひるねは祖父の手によって育てられた。彼女にとっての忍びの極意はおかげで身近にあった。それは並みの強さをはらんだものではなく……。
地雷やった! やられた! 
そうだったそういえばはまらん先生の重要なポイントを忘れていました。この作家さんの嗜好を理解していれば、こういう落としもあったかと。おかげでまんまと……草不可避



■総括的感想
瞬発的に作品を書いて更新できる、しかもかなり高いクオリティをもってそれを成せる作家さんがはまらん先生の印象。ニノベで文章を拝見しているかぎり、はまらん先生の作品、読み心地の良さは文芸界隈では群を抜いているものと感じています。
滑り台を滑走する心地よさを彷彿とさせる文体がとても魅力的で、笑える要素も豊富に仕込まれています。本作もそういうカラーを感じました。この作家さんの作品を読んでいると、天然の感で書かれているような、理屈にならない感性の部分で筆を走らせている呼吸を感じられます。あくまで個人的にそう思うだけですが。
しかし、目で追う一文ごとが滑らかに視界を過ぎていく感覚、それは読んだ方にはご納得いただけるかと思います。
今回の感想日程の更新作品のなかで、「魔法と学園」をジャンルとする作品、すでに2作更新されています。二度あることは三度ある。ここへきて「じゃあ魔導学園」との更新に笑いました。さすが。
ジャンルこそ魔導とありますが、物語のヒロイン?はそれとはまったく毛色が違う専門分野、女忍者?です。キャラ作りと使い方が絶妙で作中随所で笑わせてくれました。作家さんの発想に驚かされます。感嘆。よくもまあ、こんな面白い試みを思いついたと考えさせられます。
誰かが思いつきそうで思いつかないヒロインの作り方に好感を覚えます。
どこまで連載なさるのでしょうか? 今後も続くと期待して良いのですよね。
魔導の世界に女忍者?がどう挑むのか、事の成り行きを楽しみたいところです。



以上この作品に関する22日更新分の感想はここまで。



「ミシュガルドのちょっとアレな話」   夏のヘンタイ 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18245

新都社内で大旋風を巻き起こしているミシュガルド作品の一作。
おかげで小説でも作品がいくつか見受けられます。
本作は初見の作家さんになります。
別名義でしょうか?
盛大にトップ絵でエロ注意を押し出しています。笑った。
真直ぐでいいですねはれんち感。
コメント欄では既に好評をはくしています。
1話分のみの感想となります。
登場人物確認しましたので参照してください。
ただ、設定とか読むのめんどいから読まなかった。申し訳ない。


登場人物
ナツ・ナチュア
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18157&story=11
Dr.ゲコ・ノッポ兄弟
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18157&story=2



ナツ・ナチュアのお仕事
生活資金を得るため魔法使いのナナ(ナツ・ナチュア)は報酬に惹かれて怪しげな仕事にとびついた。
触手モンスターのローパーを使った実験台。
早い話、小さいローパーをナナの性器内にぶちこんで淫らな反応をみようという試み。ラブグッズ開発の物語でしょうか。
触手は好きですよ。でも本作では巻き付いて~締め上げて~いたぶって~突っ込んで~的な触手色の動きはありません。ローパーも小型なので序の口といったところでしょう。こんな初期段階で満足しちゃあいかん。
ただ、ナナが処女で事が進んでいく中、挙動が初々しいさまが見ものです。ゲコの誘導に戸惑う姿が面白いです。
官能要素を★にするなら2個あるなしか。
もっと乱れろ。
コメント欄の要望と同じく続編に期待をよせます。
作家さん冬くらいまでヘンタイでもいいのよ。



以上この作品に関する22日更新分の感想はここまで。


「ソナタ」   三浦
http://lapluie.kumogakure.com/novel.html

本作の感想を書き始めて半年がこようとしています。
長いですね~。
思えば後藤先生の感想企画で知って読み始めた作品でした。
感慨深いです。
来月で私の感想も終わりますが、引き続き見守りたい作品です。
作家さにはぜひ完結まで頑張ってほしいですね。



■各話ごとの感想
第二十六話 君を見ている その①
殺し屋として歩むか夢を歩むかの選択を迫られる千歳と光のいない日常にもの思う透。
世にいう「親の姿勢」を色濃く感じることができる回でした。今までの物語では見えてこなかった登場人物の背景にある親。どんな気持ちでわが子を見ているのか、その深い部分を感じさせてくれたと思います。
時には毅然とした様をしめさなければいけないときや、優しく寛容に見守らなければいけない様、大人としてのとるべき道がそこに書かれていた気がします。こんなふうにできた人間になれるといいですねえ~。
あー私にゃあー無理だー。

第二十七話 君を見ている その②
カーニバルは人間社会に潜んでいる。災いにそなえ光は単身師匠のもとで鍛錬を積む。
前の感想までどんな内容だったか忘れている事例が発生してしまいました。殺し屋のひとたち界隈、カタカナの名前を憶えていない(汗)私の頭の中で人物像がぼんやけてしまっています。
ただ、感想のたびに何度も長編を読み返すのも骨折れる。
ラセットの描写、この人は重要。たしか彼は霊が憑依?しちゃって女の子の身体を使っていたような気がします。その辺のニュアンスを感じさせる下りがあると今までの内容を反芻できて物語への理解がふかまるかと感じました。
さすがにこれだけ長い話だと、新しい登場人物も多くふえてくるので憶え辛いづらい。
よく頑張っておられるとは思います。

第二十八 君をみている その③
場所はファミレス。片や高校生の男女と片や殺し屋三人がそれぞれ話し込んでいた。
菫と透、彼らの緩やかな関係の変化にはどこか温かみを感じます。昨日の敵は今日の友、さくらを介して良好となったのでしょうか。それでいていつでもやりあう構えは忘れていなさそうですね。
殺し屋メンバーの派閥でしょうか。こちらも一枚岩ではないようなので今後作中でどう活かされるのか楽しみです。

〇たぶん誤字
米神→こめかみ
米噛みが由来らしいです。
でも紛らわしいのでひらがなでもよいかと。医学的な漢字だと難しい。


■今回更新分までの総括的感想
さすがに長編三部までくると作品の空気に変化を感じました。最初のほうのドタバタ感がここまで来ると落ち着いてきたような気がします。三部でのモチーフのせいもあるかもしれませんね。
時々みうけられるコミカルな下りにどこか懐かしさを覚えるようになりました。
双子の成長も彼らをとりまく人物と織り交ぜて読み取れるのが見どころだと思いました。ただ少し新しい登場人物がなかなかなじみにくく、憶えきれないところがあります。助演にあたる人物、ラセットや殺し屋の各メンツの書き込みも欲しいところでした。
群像劇として物語を見せるのに、読み手には知られることのない人物設定など、細かくあるかと思います。それを作家さんは踏まえながら書いて物語を進行する。ものすごく労力がいることだと思います。
楽しみつつ本作書いておられるのは良く伝わってくるので、長丁場の連載になるでしょうけれど三部目のブラックモアズ編もがんばって欲しいです。
まだはじまったばかりみたいでした。がんばれがんばれ。



以上この作品に関する22日更新分の感想はここまで。



★22日更新ニノベ作品感想まとめ

魔法ばっかりやった!!!
学園で魔法はもうお腹いっぱい!!!

泣いても笑っても私の感想企画も来月で終了。
いやはや、ここまでくるのも早かったな~。
感想企画の引き継ぎをやってくれる方への募集を確認くださると助かります。
どなたかおられるならぜひお願いしたいところ。




次回は9月4日更新の文芸作品の感想を書きます。
5日に日付が変わるまでに更新してください。





*9月は10日以降、ニノベ1回と文芸1回の感想を更新して★文芸・ニノベ作品感想2★を完結とします。よろしくお願いします。
sage