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表紙

★10周年記念・文芸チーム感想企画★
ヤングその2/後藤健二

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★10周年記念・文芸チーム感想企画★



こんにちは、後藤健二です。
ヤングその1の感想、作者の皆様に概ね喜んで頂けたようで何よりです。
ところで編集部の長文批評感想スレが若干荒れておりましたねー。
あそこは編集部でも特に荒れやすい場所かなという印象。
「今回の企画、何故匿名にしなかったのか?」
その意図がこれでお分かり頂けたかなと。
作者は自分そのものとも言える作品を曝け出しているのに、読者は匿名というヴェールに包まれていますからね。
ハナから健全な関係でコミュニケーションできていないかと思います。
つまらんと言われたり辛口なだけなら良いでしょう。
でもアンチや荒らしの悪意にも晒されている。
作家はそうしていたく傷つきながら戦っている。
傷つき、矢折れ、何人もの作家が新都社から去っていった。
商業に羽ばたくのなら良いけど、そうやって作家が去っていくのはもう見たくない。
2ちゃんねるVIP発祥の新都社だから匿名で好き勝手言うのも悪くないとは思います。
匿名だから気軽に本音やきつめの意見を言いやすいというのもある。
実際、どんな低クオリティな漫画であってもそこそこコメントがつくのはここだけです。
でも気軽に物を言えるからと、気軽に人を傷つけて良い道理はない。
安全地帯から石を投げているだけの読者が多すぎる。
辛口なのと悪意をもって叩くのとは明確に違う。
作者側も神経過敏になりやすい。
辛口批評の範疇なのに、荒らし・叩きだと勘違いして過剰反応する人も。
という訳で…。
読者側も名前を出し、それでいて熱のこもった本音感想をぶつけたらどうか?
愛がないと書けないでしょう。
読者の自分も叩かれる覚悟はいるし、かなり難しい事だとは思います。
でも私はそういう覚悟で感想を書いてきました。
作家の漫画愛に対し、読者も漫画愛をもって応えよう。
そんな思いが伝わったのか、今回の企画でも多くの文芸作家さんが名乗りを挙げて下さった。
素直に嬉しいです。
読者と作者の距離が近い。
それが新都社の素晴らしいところと良く言われますよね。
今こそそれを見せたいと思います。
文芸作家さんなら感想や批評を書いた経験も豊富でしょうから得意分野でしょう。
119作品もの感想を書くのは大変ですが、文芸チームみんなでやり遂げたいですね。




前置きが長くなりましたが、今回のヤング感想その2は以下の9作品の感想を。
ちなみに9作品で51KBほどあります。
何万字あるかは数えていませんw

・サツバツ世界
・ほもほも外伝
・女の子ふたりでんほおぉぉぉぉ
・凛ちゃん奮闘記
・死刑執行人の初恋
・潜心CROSS OVER
・フライトチキン
・ヨルノラレルノ
・すぺおぺなんと!





「サツバツ世界」
http://satsubatsusekai.sakura.ne.jp/index.html



攻守性カナト先生作品。
去年から始まったBN(ビッグネーム)3の内の一作。
怪人、サツバツ、凜ちゃんと並んで語られる事が多いですね。
なので恐らく、かなりの読者がついている作品だと思います。
下手な感想を書いたら大いに突っ込まれそうです。
でも恐れず書く。
面白いのは保証済み。
更新されるたび、私もしょっちゅうツイッターで呟いています。
ただ、余り分析しながら感想を呟いたことはなかった。
これを機会に1話から読み直すことに。
最新14話まで読んでから改めて1話から読むと、やはり色々と新たな発見がありました。

■1話(6月7日)
ロクロ診療所のシーンから。
トレーニングをしているケンさんと患者と話しているロクロ(アフロ)
ケンさんは喉の調子が悪くて声が出せない。
でも幼女に笑顔で手を振っている事から悪人ではなさそう。
ロクロも無料で治療をしたがボランティアではなく、投薬の人体実験をしたから報酬はもう貰っていると言う。
「人身売買(バイバイ)」と寒い駄洒落。
幼女とその母親に対しても笑顔で手を振っている。
ロクロもまた悪人でも善人でもないが、憎めないキャラクターという印象。
高層マンションのベランダ。
ゴミ箱に現金を捨てる。
「これっぽっちでは電子化するのも面倒。彼らにとっては大金だけどさ…」
この世界の貨幣制度はどうなっているのかにも興味がわく。
電子機器のインフラが整っている金持ちは電子マネー、持たざる貧乏人は現金を使っているのかも。
物凄いビル郡。
青都市を高みから見下ろし、ロクロは何を思うのか。
歪な管理・格差社会か、それとも…。
「青い地球を取り戻そう会」にいたらしきロクロはこの青都市を陥落させようとしている。
最初読んだ時には単純に「背景の描き込みすげぇ」という印象しかなかった。
だが今読みなおすと、ロクロの表情の方に注目してしまう。
そしてロクロは6月6日に回収したGの記憶を診る。
Gの主人(ハナ様)との思い出。
青都市が山頂からせりあがってくる様子なども出てきます。
ここの描き込みもマジ凄い。
でも地表の99.998%をウミに汚染されているサツバツ世界。
現実の地球は青い海に覆われているので大気・酸素濃度やらも人間が生きるのに適している。
でもウミに覆われたこの世界ではどうなんだろう?
かなり人体に有害な大気になっているのでは?
山頂に作られたこの青都市、標高何メートルなんだろう…。
安全そうなドームに覆われている部分は上流階級が住んでいるんでしょうね。
ドームに覆われていない外周部分はちょっと黒ずんでいて汚らしそう。
ロクロ診療所や後にハナ様がレイプされたスラムもこのあたりなんですよね…。
ドーム内の部分、ごちゃごちゃとした大都会。
恐らく人口の大半が狭苦しいマンション住まいのはず。
そんな中、明らかに浮いている広い庭付き屋敷。
裕福そうな両親の元でハナ様が誕生。
幸福そうなハナ様とGが描かれている。
でも両親の顔がのっぺらぼうのように目鼻口が描かれていない…。
14話で「1番目・α・A」と共に現れ、ハナ様の右手足を切断したのは母親のハル博士らしき人物。
幸せそうではあるが、Gの記憶は正確なのか?
この時はハナ様との思い出だけが大事だから、自身の制作者だけどハル博士らの方ははっきり覚えていないのか?
少々不気味に感じます。

■2話(3月2日)
冒頭、ハナ様の両親が「実験中の事故」で亡くなり、葬儀までしている。
しかし14話で母親のハル博士の方は顔を隠していたけど生きているらしいんだよなぁ。
じゃあこの事故は何だったのか…。
ハナ様の父親は青都市管理機構大幹部であり、ロボット技術工学、管理機構主力部門の統括をしていたとのこと。
コネでってことだけど、ハル博士とのコネかな?
そしてハナ様は両親が不正を働いたとして、特権的身分や財産を失う。
これを宣告し、当座の生活に困らないよう便宜を図ったらしき人物が「5番目・Eおじさん」のようです。
最初に2話を読んだ時は、単に「良い」と「E」をかけてる駄洒落かと思っていたけど違いましたね。
さて…。
覚悟していたけど、この回はとても辛い。
ハナ様とGがまだ幸福だった時間が語られています。
読んでいて感情が昂ぶってしまう。
客観的に分析しながらとか読めないわこれ。
ロボット工学を専攻するハナさま。
Gをメンテナンスする為…もあるだろうけど、両親の無実を信じての事かな?
両親と同じ道を歩めば真実に近づけると思ったのかもしれない。
しかし17歳の誕生日を迎えた翌日、3月2日にハナ様は誘拐されてしまう。
既にここで首が切れている描写が。
ヤバイ、泣きそう。

■3話(3月2~9日)
警察でハナ様の捜索願い届出をするが、門前払いをされるG。
アンドロイドでも権利はある。
だが2年前まではまともに対応してくれたのに今はされない。
まぁ、管理機構絡みの犯罪ですしね、アンドロイドの権利以前の問題なんでしょう。
それでいて、青都市の犯罪率は低いという。
とてもそうとは思えないが…。
管理機構が管理しているドーム内のエリアはそうだけど、管理していないスラムは犯罪統計に入っていないんでしょうね。
そしてGは謎の2人組(管理機構に雇われた者達)の襲撃に遭う。
犯罪率が低いって言われた直後にこれだよ!
Gはハナ様が両親を失った後、失脚を恐れて周囲の誰もが彼女を救おうとしなかった事を思い出す。
ハナ様もGに「自由に生きていける」と震えながら伝えていた。
だが、Gは自由意志でハナ様の元にいると答える。
ああ、泣ける。
そうだ! やはりハナ様を救えるのはGしかいないのだ。
立ち上がれG!
燃え上がれG!
この辺りの流れ大好きです。

■4話(3月9~6月2日)
ハナ様救出の為、すぐにでも動きたいのを堪え、下水道に潜みながら学習して戦力を整えるG。
片眉を剃って山篭りする大山倍達のようなストイックさを感じるぜ…!
さて、色々とアンドロイドには制限されている犯罪行為にも手を染めるG。
なぜそんな事ができるのかが語られる。
世間で普通に稼動しているロボットはラジコンと同じである。
人工知能があるように言われているが実際には管理機構からの指令を受けて動いているだけ。
でもGだけはハル博士が極秘に制作したため、人間相当の人工知能・自由意志を持つ。
旧式アンドロイドの外観だが、中身はオーバーテクノロジー的な凄いやつだったのだ!
そんなGだが独自に動いてハナ様の手がかりを掴むことはできない。
青都市の外周部はやはりスラムらしい。
都市の通行人の記録まで調べて…数字が3848393と。
青都市の人口凄いな。
狭いとか箱庭とか言われているけど、少なくとも東京ぐらいの大きさはありそう。
そして市民全てを監視・管理しているんだな…こわっ。
Gは自分を襲った2人組を発見。
家族持ちの方を襲撃する。
このあたりのGは凄みがあって怖い。

■5話(6月2日)
Gの拷問。
アンドロイドゆえの冷酷さがこれでもかと出てくる。
汚水で水責めした上、8歳の子供を脅迫の材料にしたり。
だが全てはハナ様を救うため。
世界の全てがハナ様の敵なら、Gも世界を敵に回す覚悟がある。
例えそれが心優しいハナ様の意思に背くことであっても。
うわーーー少女漫画におけるヒーローじゃん!!!
これは女性読者イチコロだろうなぁ…。
いや、男でも惚れてまうわ、こんなん。
これを2頭身の可愛らしいフォルムのアンドロイドがやるんだからなぁ…。
もうここまでで、すっかりGは血の通った人間のように感じます。
拷問する時の凄みのある表情、一転して罪の意識を感じているらしき表情。
めちゃくちゃ感情豊かです。
黒目と片眉と髭しかない単純な造形なのに…。
良く汗をかいているけどまぁそれは漫符のような物としても…。
見習いたい、その技量。

■6話(6月6日)
ハナ様が捕らえられている生体技術研究所への侵入劇。
G頑張れ…頑張れ!!!!
252実験室とか第32実験とか、不吉すぎるキーワード。
研究所のセキュリティが妙に甘い。
こちらは後に分かるが、ロクロとケンさんの仕業。
そして6話最後のコマ…。
32回もの実験をされ、廃人のようになったハナ様が。
ああああああああああああああああああ。
涙腺崩壊。

■7話(6月6日)
ハナ様をお姫様だっこして脱出を図るG。
緊迫感が凄い。
煙幕、電助、メインエネルギー廃棄…。
全てを駆使して警備兵をやりすごそうとするG。
GはGでもゴルゴ13の方だこれ。
そして何とか警備兵はやりすごしたのに…最後の最後で。
まさかのハナ様が狂乱状態で復活。
このあたり、6話ともども、富樫義弘っぽさを感じます。
キメラアント編で蟻にあやつられたカイトのよう。

■8話(6月6日)
生体改造を受けたハナ様。
電気麻酔も通用しない。
狂乱状態のハナ様に敵と思い込まれ攻撃を受け、Gはほぼ機能停止状態へ追い込まれる。
だがハナ様はGの顔を見て正気にかえる。
記憶が蘇りそうになる。
記憶上書きをされてもまだハナ様の人格は残っているのか…!?
ハナ様はGを抱えて脱出を図る。
だが敢えなく警備兵に拘束される。
と、そこでようやくロクロ・ケン登場。
6月6日だからってか?
激寒だし遅すぎですよアフロニキ!

■9話(6月6~7日)
ロクロ・ケンの生体研究所制圧。
この二人、これまで殆ど出ていなかったのに凄く頼もしく感じる。
セキュリティが動いていなかったのはやはり彼らのせい。
ケンさんは青都市の警備兵(一般兵)程度ならあっさり倒せる力量。
バッキバキに身体改造?しているのかな。
警備兵を倒した後、傷ついたハナ様を安楽死させようとする二人。
この時点では、ハナ様の実験記録を見て、彼女が精神に異常をきたしていると思っていたからだね。
だがハナ様が正気を保っており、優秀な兵士を作りだす人体実験に成功していると気づく。
ハナ様を利用できると踏んだロクロはGの修理と引き換えにハナ様を従わせる契約を結ぶ。
目的は青都市の陥落…と。
ううむ、ここまでG視点だったので、一向にどういう話なのか見えてこなかった。
でも主人公?のロクロが関わってきて、ようやく一気に動いてきましたね。
ケンさんの筋トレとか、ロクロの激寒駄洒落とか、ここまで殆ど笑いどころがなかったので余計にほっとしますw
あ、この作品の感想書いてて初めてwを使えた…。

■10話(6月11日深夜?)
生体研究所から救出されてから初めて目覚めるハナ様。
精神は安定している。
錯乱状態にあった時にGを壊した事も覚えている。
捜し求めていた「彼」がGだという事も思い出している。
自責の念にかられつつ、切ない表情を浮かべてGを大事そうに抱きかかえるハナ様…。
…泣けるッ。
目を開けながら眠るケンさんwww
床・壁ドンで上の住民とコミュニケーションをとるハナ様wwwww
ここまでほっとんどギャグがなかったので余計に草生えるwwwww
どうも日常生活を営む上で支障がない程度の知識はあるようですけど…。
常識は備わっていない、世間知らずであるという描写のようですね。
兵士として不要な記憶は削除されている。
元のハナ様で残っているのはGへの強い感情だけの模様。
あとは兵士としての戦闘技術だけ。
でも感情の方がGへの思いだけだから、行動原理がG最優先になるのはしょうがないよね。
でもその為に、ロクロの提案も受け入れられない。
見るからにヤバそうな男達にも簡単に騙されてついていく…。
読者としては胸が締め付けられますね。

■11話(6月11日深夜)
ポキュ・クチャの回w
冒頭から犯されるヒロイン・ハナ様。
でもこれでGが修理できると微笑んでいる。
「あなたさえ救われたら、わたしはどうなってもいいの…」って感じか。
あれだね、レディコミとか少女漫画で良く見るアカンやつや…。
酷い目に遭いながらも挫けない悲劇のヒロイン。
その姿はとても美しいと思います。
しかし意識がないだろうとはいえ、Gの目の前で犯される姿は切ない。
読者的にもNTR気分を味わいます。
その後、レイプした男達を〆て、ロクロとも戦う。
生身での格闘戦の描写、素晴らしいです。
ここまで余り動きのある絵が少なかったというのもあるけど、やっぱり上手い。
ハナ様とG共に互いを思い合う自己犠牲精神は凄い力を引き出しそうだけど、弱点でもあるね。
性善説とか絶対信じてなさそうなロクロが不気味に思うのも無理はない。
一方、ハナ様の人格は上書きではなく融合の可能性が高いようだ。
うん、ここまでの様子を見る限り、元の人格そのものはハナ様っぽいよね。
ハナ様にカナの戦闘技術がプラスされただけのような…。
それだけにまだ救いはありそう。
攻めのカナに守りのハナ、合わせて攻守性カナト!
つまりこの漫画はハナ様自身が執筆した回想録だったんだよ!!1!!1!
(;゚д゚) (゚д゚;(゚д゚;)な、なんだってー!?
冗談です。

■12話(6月12~25日)
A、B、C、D、E、F、G…7番目のG。
これにも意味があったんだなぁ。
Gの頭の中でのロクロとの対話。
ハナ様との思い出は綺麗さっぱり消えているかに見える。
ロボットの記憶は単純らしいけど、もう完全に忘れてしまったのかな…?
感情を制御するのが上手いロボットゆえに、ハナ様への感情は表に出さないだけ…?
微妙なところです。
ここはロクロさえ侵入に手こずったという、ハル博士のプロテクトを信じたいところ。
その後、ウミと青い地球を取り戻そう会について語られる。
その激寒ネーミングセンスは間違いなくロクロwww
ロクロらしきアフロのシルエットも6人のメンバーに入っているしね。
ってことは少なくともロクロは120歳以上な訳だ。
身体強化もバッキバキだったし、底知れんお方だ。
空中艦・空母や軽巡が登場。
どこと戦争する為の備えなんですかねぇ…。
優秀な兵士の開発にも熱心だし、青都市は明らかに戦争準備中。
後に赤都市という存在が明らかになっていますが、外交関係は良好ではないのか?
艦影を見て、即座に艦の構造を思い出すハナ様。
兵士としての伸びしろが凄くありそう。
そしてG復活。
身だしなみを気にしてうろたえるハナ様が可愛すぎるwww
まるっきり彼氏に久しぶりに会う乙女やないかwww
あ、ロクロのアフロの手入れ結構頑張っているって情報は割とどうでもいいw
そしてロクロはGとハナの互いを思い合う感情を薄めようとしているな…。
ハナ様とGの微妙な関係。
この状態がどう変わっていくのかが目下のところ一番気になるところですね。

■13話(6月25日)
ハナ様の「あざーす」とか、ロクロ手作り弁当とか、ケンさんの良い笑顔とか。
ハナ様のGを見つめる恋する乙女のような表情とか!
小ネタも冴え渡っていますね。
何だか物凄くほっこりする。
一方、物語は更に動きを見せています。
ロクロとケンさんの最終的な目的は異なる。
でも目的達成の為に、青都市を赤都市によって陥落させる必要がある。
7月7日にロクロ達は赤都市へ亡命を目指して青都市を出る。
移動手段は徒歩で、寄り道をしながら1年を掛けてウミを渡る。
でもその前に、青都市中枢に侵入、仲間(カナ)を奪還する…。
もうこの情報を小出しにされる度に考察が進むしワクワクさせられる。
TOP絵にカナの姿はないんですよね。
ロクロ達がハナ様やGを回収したのも、カナ奪還の為の動きの付録だったと思います。
でもあんな生体実験をするような青都市管理機構に捕らえられているのですから…。
既に脳みそだけとか、まともにカナが生きているとは期待できそうもない。
…けど、運良く生きていたら、TOP絵にカナが加わるんだろうなぁ…そうなって欲しいけど。
さてはてどうなるか。

■14話(7月1日)
ハナ様実験記録。
1度目の脱走から始まっている。
その後、首を一度切断、身体改造処置を施され、記憶移植手術を受ける。
この過程でGとの思い出を忘れていくが、忘れたくないとうわごとのようにGの名前を呟いている。
Gとの記憶を忘れたくがない為に、2度目の脱走を図る。
脱走が失敗後、諦めたかのように遺言をカメラに向かって呟くハナ様。
はっきり分からないが、恐らく…3話で震えながら言っていた台詞でしょうね。
「G、あなたは自由に生きて。これが最後の命令です。さようなら」
とかではないでしょうか。
泣ける…泣く!
最後の命令ってキーワード、そういえばG制作者のハル博士も使っていたね。
何らかの伏線かも。
この優秀な兵士の人格を移植する計画。
その後のハナ様の狂乱状態を見る限り、この時点で「精神に異常をきたし失敗」となったんでしょうね。
ウミ耐性の為の実験に移行している。
兵士として利用する目的はなくなり、ほぼ使い捨てのマウス扱い。
そんな状態でα、A、1番目はハル博士?らしき人物を連れ、ハナ様に躾って…。
うん、無意味な行為だ。
悪趣味、暇人と言われても仕方がない。
ハナ様の右手右足を切断したハル博士?は、一体どういう心境なのか…手が震えていたが…。
結局、事故で死んで葬儀をしたのは嘘だし、喪服のようなヴェールで顔を隠している。
これは家族、俗世を捨て去ったという意味かもなぁ…。
手が震えている描写から、ハナ様への思いはまだ残っている様子。
となると、失敗したとはいえハナ様が2度も脱走できたのもハル博士の手引きもあったのでは…?
なんて甘い想像ですかね。
最後のコマ、「あーあーいらっしゃいますか~?」とロクロに呼びかけるハナ様www
引越し準備の為、2話の時のように掃除夫姿のGwww
めっちゃ和むんですが…。
急にひょうげているハナ様の性格、カナ成分があるから?
でも元々子供の頃から木登りしたりとおてんばな様子でもあった。
素の性格かな、やはり。


と、再度読み直した訳ですが…。
読むだけなら多分2時間ぐらいでしたが、要約・分析しながら感想書くのは大変だった。
ここまで書くのに丸1日かかった。
でも攻守性カナト先生は一体どれだけの時間、熱量をかけてこの大作を描いてらっしゃるんだろう。
そう思うと、余すところなく感想を書きたくなりますね。
全体を通して読んで思ったのですが、超ハイクオリティなSFファンタジーです。
新都社でそのジャンルは「トウソウサイガイ」が思い出されますが…。
正直言って、SFって無駄に難解な事が多い。
トウソウサイガイも読んでいて何度か意味が分からなくて読み返したものです。
でもサツバツ世界は大丈夫だった。
膨大なページ数、背景を使い、ゆっくり目に情報を小出しにしてくれたおかげでしょう。
一度読んだだけで内容をほぼ把握できる。
だから多くの読者が話についていけるし、コメントが伸びている。
登場人物もそう多くないし、感情移入できる対象も決まっている。
なので、全体を通して思うのは、親切・丁寧・良いバランス。
情報過多にならず、上手に話を進めてくれている。
これならSFが苦手っていう人にもオススメしやすいと思う。
ヤング展開はあるけど、「進撃の巨人」ぐらいグロでも受けてるんだし、一般受け問題ないでしょう。
やはりアフロが活躍する作品は名作です。
そんなところでしょうか。
あとはまぁ、どうか商業行く前に最後まで読ませて頂きたいなってところです!
長々とすみませんでした!







「ほもほも外伝」
http://sky.geocities.jp/yfrpj091/indeb.html



藍田レモン先生作品。
ツッコミどころしかない漫画ですw
絶対に、100%、根本までズン!と一息にこの企画に突っ込んでくると思っていました。
ええ、確信していました。

ホモ百合について語る百合部の面々。
ホモ受け同士の絡みであればそれは百合と言えるのではないか…?
BLの世界はやおい穴のように奥深いですね。
そういう言葉があるなんて。
百合部の面々、それぞれスタンスが違うのが面白い。
・楊雀府(やんじゃんぷ)…百合に興味なし、ホモ攻め、つぼみ狙い
・つぼみ…純粋に百合好き
・吾郎…百合好き(女好き)
・悠里…百合好き(女にモテたい)
実は真性でホモなのは主人公の楊雀府だけなんですよね。
それもりぼんと違って「つぼみと一緒の空気を吸えるだけで幸せ」と考えるソフトホモ…いや、へたれ攻めホモ。
他の面々は、ホモ百合になれば男でも百合になれると考えているに過ぎない。
しかもつぼみは純粋に百合好きのようだが、吾郎と悠里は女の子と絡みたいという邪(ある意味健全w)な目的もある。
まぁ、BL好きになれば腐女子と仲良くなれそうだしねぇ。
余談ですが、新都社作家がホモ好きなのも、腐女子読者&作家に媚びている為だと私は思います!!!!11!!
だが、ほもほもほもは媚びていると思うけど、百合・ホモ関連の定義についての議論がメインの本作はちょっと違う。
色々と勉強になるし、考えさせられる内容。

■女装
吾郎は一度した事があるらしいが似合わなくて絶望した模様。
後にペニバン女子に挿入されて喜んでいたり。
女の子になりたい願望は人一倍強そうですね。
女装もusami先生に習えばきっと上手くいくよ!
諦めないで…!

■ホモと百合の違い
ホモにもへたれ攻めとか誘い受けとかあるし、百合にもハイスペックな攻めはいる。
だから吾郎の説明は一面的な見方かと思う。

■ホモと百合は同性愛という共通点
そこは正しい。社会的に許されない恋愛って燃え上がるよね!

■性的描写があればレズ、なければ百合
その定義で構わないと思う。
傾向としては男性作家は性的描写を入れることが多くてレズになりやすい。
女性作家はぼかすことが多くて百合になりやすい。
肉体的な繋がりがレズ、精神的な繋がりが百合…と思っている。
ところで、主人公はホモはホモでも、すぐに挿入してくる肉体派ホモではない。
つぼみと同じ空気が吸えるだけで幸せと感じる精神派ホモ。
精神>肉体であるなら、それはレズというより百合。
百合男子に最も近いのは彼なのかもしれないですね。
…まぁ、やっぱりゲイじゃなくホモってだけかなw

■ペニバン女子×受け男子=百合
正解。
だからみんなゴトケンのM性感店で遊ぼう(宣伝)

■女顔の男を好きな男はノンケ
詭弁です。どう見てもホモです。

■百合とハーレム
百合好きな男って、単に女の子同士の絡みが見たいだけって傾向もあるよね。
もしくは百合カップルに混ざりたいと思っている。
だから女の子がいっぱい出てくるハーレム好きとも近い性癖と言える。
むしろハーレムを堪能したいが、それを言うと露骨だから百合好きとしてカモフラージュしているだけかも…。
つまり、ハー子ちゃんとレム子ちゃんの百合漫画を描くつぼみの狙いどころは理にかなっている。
画力さえ伴えばマジで売れそう…。

さて、最新話まで読んだところで総括。
キャラがとても立ってますよねー。
顔が殆ど判子絵なのに、色んなパーツを付け加えることで特徴づけられている。
吾郎が髪型変えた途端に別人になったという描写があったけど、自虐かと思いましたw
おまけとか宣伝バナーがいちいち笑えます。
きぼんの「ほもほもほも」はあらゆる挿入ネタでストレートな笑いを誘いますが…。
こちらはホモ・百合に関する議論がメインなので、考えさせながら笑わせてくれる。
商業漫画で例えたら「かってに改蔵」とか「絶望先生」の久米田先生のようなノリを感じます。
私的にはワンパターンに陥りがちな「ほもほもほも」より、断然こちらの方が面白いですね。
ただ作者的にはそれだけでは不安があるのか、ほもほもほも本編からりぼんとローズ先輩を出張させて媚びている展開も多々ある。
いや、そんな事しなくても十分通用します。
自信を持って良いと思いますよ。
作者の藍田レモン先生って物凄く頭良さそう。
挿入ネタだけでなく、こういう考えさせる内容を産みだすのですから。
天才というより努力家な気がします。
ブログも面白いしね!
続きも楽しみにしています!






「女の子ふたりでんほおぉぉぉぉ」
http://mtgzakki.web.fc2.com/0000index.html



んほぉぉぉぉぉ先生作品。
作者コメント:当漫画は双六的新都社感想を応援しています
…感想書くのハルノ先生じゃなくてごめんね><
見た目は「魔法少女まどか☆マギカ」の「まどか」と「ほむら」そのまんまな女の子二人が主人公。
でも中身は常軌を逸するものが。
特にまどかの方…いや、「まとか」ですね、濁音なし。
ついでに頭のネジも二本ぐらい無くしてるw
まぁ、試される大地の住民によるリビドー全開漫画ってところでしょうか。

■登校/わぁい
かたつむりをペニスに見立ててこすっておもしれーーwとアヘ顔まとか。
引き気味のほむら(ロンゲ)
二人の立ち位置はボケとツッコミですね。

■物当てゲーム/あひぃぃぃ
箱の中に手を入れたら自分の股間をまさぐるようにさせ、アヘ顔まとか。
付き合ってあげるロンゲ。
これ二人でんほぉぉじゃなく、一人でんほぉぉだよね…?w

■授業中/オナ禁による反動のパワーは侮れないものがある
ペンを咥えるまとかに注意するロンゲ。
その指を咥えるまとかは指フェラしてアヘ顔。
でもロンゲもぞくぞくしている。
お、初めてタイトル通りじゃないか。
百合最高です。

■クリスマス/湯たんぽ
ぼっちクリスマスを自虐風に笑いながらアヒャルまとか。
常にハイテンションでエロ行為をロンゲの前で繰り返すその内心を見た感じ。
「私がついているから」とまとかを抱きしめるロンゲ…聖母か。
湯たんぽというタイトルも合ってる。
まとかの泣き顔が胸に刺さってとても良い。
普段アホの子が見せるこの顔、反則やろ…!

■お正月/あんっ、ふえぇぇ漏れちゃうよぉ
平常運転のまとか。
自分のおしっこを飲み水にしてアヘ顔。
でも素面に戻って…いつものように止めてくれないロンゲw
お正月ぐらい休みますってことでしょうかw
クリスマスではあんなに甲斐甲斐しかったのに…!
このギャップが笑わせます。

■給食/豚汁ぶっしゃあ食べたい
口を開けて話しながら汚らしく給食を食べるまとか。
このアホの子、常によだれプシャーさせて会話するよね…。
ご飯粒飛びまくってそう…。
ロンゲが食べているわかめごはんをキスして口移しで強奪www
体液フェチというものがあります。
好きな相手の体液なら何でもいけるってフェチね。
その範疇には咀嚼プレイも含みます。
まとかは明らかにそれ。
つまり道民先生は…。

■バレンタイン/コーヒー牛乳大好き
ほーら、やっぱりそうだ。
ただ黄金(うんこ)の描写まではきつかったか。
スカトロ・咀嚼・体液フェチの道は、究極が黄金(うんこ)、次がプラチナ(嘔吐)、聖水(おしっこ)、そして唾や汗や愛液です。
嘔吐までならまとかはOKだろうが、その先もいけるのか…!?
うん、作者が無理なんだろうw

■昼休み/ぽっぽのあなる
…は? 百合じゃなかったのかよ(憤怒)
男子トイレでオナニーに励むまとか。
ドアを開けた時にはロンゲ以外の誰にでもアヘ顔晒して誘っていた。
なんだビッチか。
と思ったが、1話でもカタツムリをペニスに見立ててアヘってたよね。
つまり平常運転。

■午後の授業/ハス田好き
授業中に膝枕していい?と尋ねる可愛げを見せて…。
油断したロンゲのスカートの中に頭を突っ込んで芳醇な香りを嗅ぐまとか。
うん、平常運転。

総括します。
従来の二次創作における「魔法少女まどか☆マギカ」では、まどかが女神、ほむらが悪魔(変態)という関係が多い。
本作では逆であり、それだけである意味新鮮。
ロンゲの台詞は写植されているのに、まとかだけ汚い手書き文字。
一見、クソ漫画のタイトル、そしてリビドーに溢れ、若干荒ぶる作画。
内実は計算されつくしたハイクオリティな漫画であると思う。
新都社らしい「本気で描いたクソ漫画」であり、実に好印象でした。
ただ細かいのですが、作品タイトル上のリンクが「週刊少年VIP」になっている。
登録はヤングなので、訂正しておいて頂ければと思います。







「凜ちゃん奮闘記」
http://yabeuwaaa.web.fc2.com/index.html



ヤベクレ先生作品。
去年から始まったビッグ3の一角。
改めて第一話から読み直してみます。

■第一話
一部設定崩壊しているなぁと気づかされる。
凜ちゃんの設定に「容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群、友人多し、ブルジョア」
とあるけど…友人多しだけ明らかに違っていたよねw
さて、作画的な部分、この時のちょっと線が多い凜ちゃんは味があって良いなぁ。
後に凜ちゃんの作画は1話ごとに変わっていくのですが、個人的には初期が一番好みです。
ヤベクレ先生が凜ちゃんというキャラクターを創造した時、最初にデザインしたのがこの1話の凜ちゃんでしょう。
後に実験的に移り変わるとしても、最終的には初期をベースにした上位互換になるはず。
なので、途中の「余り好みではない凜ちゃん」でも割と我慢して見られたのです。
話については切れのあるギャグだと思います。
いきなりボクシングジムの男をぶん殴ったこの奇行。
「死んでないから負けてない」
この名言w
期待値MAXですw

■第二話
大子の造形も随分移り変わりましたよねぇ。
でもやっぱり初期の大子が一番好み。
特に「凛、頭良いよね?」って言ってるコマが美人。
凜ちゃんのデフォルメはこの時点で既に進んでいる。
目でかすぎ!

■第三話
凜ちゃんスレッド立ててフルボッコの巻w
グラップラー大牙「才能ないんじゃね?」www
もうこの時点で「頭脳明晰」という設定に疑問符が…www
勉強はできるかもしれんが頭はおかしい(悪い訳ではない)
天才と何とやらは紙一重を地でいってるなぁ。

■第四~六話
ネットで体重が軽すぎるから増量してトレーニングすべきとアドバイスを受ける。
大子と公園で待ち合わせして食事に行こうとするところ、二~三話の引ったくりに復讐される。
ぼこぼこにされる凛、それを助ける大子。
病院で包帯ぐるぐる巻きになりつつも、「死んでないから負けじゃない」と尚も言い張る凜ちゃん。
いやーこれで最終回にしてもいいんじゃないか?というぐらい良いまとまり。
親友との絆は既に地上最強!

■第七話
凜ちゃんの内面について語られる。
セーラームーンみたいなヒロインが「月に代わってジェノサイドッ」
最後のコマでも寝起きの凛ちゃんが大子に「うるせぇッ ジェノサイドッ」
上手く落ちててワロタw
ヤンキー先輩のフェラ姿がトラウマ。
奇行が目立つ凜ちゃんだけど、ちゃんと理由があっての事だと理解できた。
主人公の内面掘り下げ回として実に良くできていたと思う。
凜ちゃんの好感度高まりました。

■第八~十一話
学校での昼食から部活巡りの回。
将棋や映画での凜ちゃんの広く浅くという性質も感じられる。
柔道でも牛島先輩は「センスはある」と認めているしね。
本気で努力したら高校2年から入部しても3年生で県大会出られるぐらいはいけるんじゃないかな?
牛島先輩の肉体美はかっこいい。
グラップラー大牙成分が入ってきてますね。

■第十二~十三話
あひる登場の回。
犬の糞を食べさせる…。
しかもテストでは不正の疑いあり…!
それまで変人ながら、負けず嫌いで性根も優しいという凜ちゃんの株が…!
大・大・大暴落!!!!!
絶対に許されません。

■第十四~十九話
あひる登場以降、キャラのデフォルメが止まらない。
良く言えば4コマ誌に載ってそうな一見可愛い絵柄でもあるけど…。
目の気持ち悪さと違和感がちょっと受け付けない。
人を選ぶ絵柄だと思います。
ただ十四・十五話ではそうだけど、十六話でまたちょっと写実的になったり。
ヤベクレ先生も色々と試行錯誤していた時期なのかな?
偽警官・今宮戎の回。
牛島先輩や大子が活躍し、凜ちゃんが「何もできなかった」と痛感する回。
犬の糞をあひるに食べさせた凜ちゃんですが、大子の為には土下座する。
ちょっとだけ株が持ち直しました。
格闘技に詳しくないので専門的な事は分かりませんが、アクションシーンは漫画的に迫力ありで良い。

■第二十話
落ち込む凜ちゃんを元気付ける牛島先輩。
「死んでないから負けじゃない」
ここでも名言が効果的に出てきた。
何も考えずにノリで描いてそうなんだけど、凜ちゃんの成長物語と考えると一貫していて良くできている。
一方で、あひるが凜ちゃんに相手されず大子に泣き付いたり、ラップしたり、ヤベクレ先生らしさ全開のゆるい日常。
バランスの良さを感じます。

■第二十一~二十八話
大ちゃん奮闘記の回。
大子の好感度は元から高かったけど、内面も描写されたことで青天井です。
ちょっと百合度が高まっているようだが、友情の範疇かな?
凜ちゃんの好感度も持ち直した感じがします。

■第二十九~三十一話
あひる妹に彼氏ができた回。
うん…彼氏悪くないよね。
ちょっとヤンキーだけど、凜ちゃんの奇行を指摘できる常識はあるし…。
ファミレスの勘定押し付けられるし…。
ギャグなのは分かるけどちょっと可哀想。
結末は姉妹百合。
つまりこの漫画に牛島先輩以外のかっこいい男はいらないという作者のメッセージが込められていると見た。

■第三十二話
凜ちゃんもしかして大子以外友達いないんじゃ…?疑惑。
親元を離れ、一人暮らししている模様。
アスペなのも親が放置気味だからなんじゃね?とか。
何か切ないんですけど…。
色々と想像してしまいます。

■三十三~三十六話
まもりん登場・格闘クラブ結成まで。
これまで散々読者コメントで指摘されていた「凜ちゃん頭おかしい」を回収してきましたね。
まもりんの弱みに付け込んで協力を強制したり、謝罪するのに1万円出したり。
行動力のあるアスペ・池沼って最悪じゃない?www
関わり合いになりたくねーーーーwww
そんな凜ちゃんに同情した牛島先輩のアドバイスと協力。
否応なく牛島先輩の株だけが急上昇。

■第三十七~三十九話
凜ちゃん観戦記の回。
大子と牛島先輩の柔道試合。
凜ちゃんの地上最強への道は大して進んでいないのに、牛島先輩や大子のそれは進んでますねー。
ここまでで大子はボクシングの澪、牛島先輩は柔道の野村。
それぞれがライバルキャラと激突し、熱血スポ根漫画路線の主人公ぶりを発揮しています。
あれ? 凜ちゃんは…?
凜ちゃんのライバルは…?
あひる…?www
どういう路線にこの漫画が進むのか予想がつかない。
やはりロリコンハンター塩崎のように、その時々のノリで動いているだけなのかなぁとも感じてしまう。
一方、画力はまたレベルアップしたかのようです。
牛島先輩は最初から同じだけど、女性キャラの容姿はまた変わりました。
目が縮小し、艶っぽくなった気がする。
最後の方の凜ちゃんなんて、完全にメス顔やんけ!w
牛島先輩に恋しちゃうのかなー?
それとも純粋に格闘技への熱意を強めただけなのか。
本作は高校生日常+格闘要素という感じだけど、主人公が一向に格闘しないからその要素は極めて薄い。
次話のタイトルも「まもりん」らしいし。
どうなっていくのかまったく予想がつきません。
というかヤベクレ先生も考えていないのかもwww
ただ、格闘しなくても凜ちゃんが成長していけば良漫画となる気がします。

総括すると、ヤベクレ先生の画力進歩が見ていて楽しい。
ストーリーはまぁ、凜ちゃん奮闘記な訳だし、もう少し凜ちゃんの良いところが見たい。
このままではアスペでゲスな印象ばかり強く残ってしまう。
凜ちゃんの成長を感じさせる要素としては、やはり実際に凜ちゃんが精神的にも肉体的にも強くなる必要があるでしょうね。
真面目に格闘路線を進めるのかどうかは分かりませんが、クライマックスは凜ちゃんが1対1で大子や牛島先輩のようにライバルキャラと格闘で対峙するんじゃないかと予想しておきます。









「死刑執行人の初恋」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17558


SAKUSHAMEI先生作品。
初見の作者さんですね。
富士見誠一は、名前通りに不死身で誠実なイケメンである。
首ちょんぱされても体だけで動ける不死身っぷり。
死刑執行人の女の子の方は、WLF(ヴェルフ)コミッティというところから来た模様。
良く分からないがソウルソサエティ的なものかな?
不死身は自然の摂理に背く大罪だから処刑するという論理らしい。
誠一がなぜ不死身なのかは明かされていない。
誠一は弾みで処刑人の女の子を助けてしまい、彼女に恋心を抱かせてしまう…と。
ここまでで二話。
丁寧に状況説明されているから読みやすく、軽快なテンポ。
ただ、文章だけのコマはもう少し頑張って欲しかった。
私も人の事言えないけど、せっかくテンポが良かったのにそこでぶつ切りになってしまう。
三行以上の文章は読まないという読者も多いだろうから。
話はまだまだこれからですけど、絵は可愛くて好感持てます。
恐らく処刑人が色々と頑張って誠一を処刑しようとするけど、誠一は不死身だからきかないし、イケメン要素で惚れさせていくのかな?
アンデッド先生の男女逆バージョンのようになるかも。
ブリーチ要素もあるので、他のヴェルフコミッティのキャラが現れドタバタするという展開にもなりそう。
まだまだ始まったばかりなので、これからに期待したいところです。






「潜心CROSS OVER」
http://abrnm.web.fc2.com/co/co.html



油ばや…いやいや、油沼先生作品。
前作・潜心から感想を書いたらちょっときりがないし、本作の犬のおまわりさん編の感想だけ書きますね。

■プロローグ
第一の被害者である資産家の葬儀から。
海外にいるという娘は親族席にいない。
妻は捜査に非協力的。
いくら資産家になれてもこういう家族しかいないのは寂しいものが…。
「人間社会の業を背負うものだった」
という大仰なナレーション。
これは期待感が高まると共に、闇の深い事件になりそう。

■1
「偏見」に対するナレーション。
潜心者に対する偏見は前作でも大いに語られたところですね…。
確かに偏見は人間社会の病だと思う。
プロローグで語られた業とはその事?
エアブレこと藤堂、カップルに罵声w
相変わらずだな…。
普通の巡査姿でちょっと新鮮だったんですが、彼ってもうちょい上の役職の刑事さんだと思っていました。
でも潜心者の特技を活かす機会がない模様…。
資産家殺人事件についても容疑者の産廃業者に潜心すればすぐに解決しそうなのに…。
と、そこでその容疑者の産廃業者の金山が黒コートとサングラス姿の人物に刺される。
追う藤堂だが、おばーちゃんに邪魔されるw
刺した犯人も犬のマリンちゃんに噛まれてたが、藤堂それでも見失う。
おばーちゃんこそ藤堂を上回るエアブレであったか…。

■2
金山氏傷害事件に関する捜査本部が開かれる。
一気に登場人物が増えます。
・藤堂と柏木…潜心者
・中田(ヅラ)…藤堂と柏木に嫌味
・鳴海(眼鏡女)…今のところ本性は見せておらず
・坂部課長…潜心者を捜査に加えたい
・奥田本部長…潜心者を捜査から外したい
・青池と赤池…資産家殺人事件の担当刑事
という関係性が提示されました。

■3
木田氏殺人事件と金山氏傷害事件は関連するのか?
手がかりは殺害された木田氏が握っていた犯人のものと思われる眼鏡。
この短期間で木田氏に怨恨のある金山氏まで刺されたのだから無関係ではない…か?
金山氏に潜心したら捜査は早く進みそうだが、奥田本部長は反対。
鳴海が姑息な面を見せる。
やーいチクリ魔~。

■4
金山氏に潜心すれば捜査は進むと確信する坂部課長は、少々強引なやり方で金山氏の妻へ金山氏の潜心の同意を取り付ける。
本人が昏睡状態でも家族の同意があればOKなんだよね。
坂部課長は潜心者を使った捜査に好意的だが、奥田本部長は逆の印象である…と。
この辺り、奥田本部長の内面が描かれた事で、悪役ではあるが筋の通った男であると好印象を抱かせます。

■5
せっかく金山氏への潜心の同意が取れたのに、奥田に握りつぶされる。
奥田本部長徹底してヒールな印象。
とそこへ、金山氏傷害事件の時の犯人に噛み付いた犬・マリンちゃんに潜心してくれと飼い主が現れる…。
幸い「漆黒のコスモス」のコメント欄に生息するようなケモナーは無反応であった。

■6
木田氏と金山氏の怨恨についても語られる。
この辺りのドロドロ描写は秀逸。
金山氏はいかにもヤンキー上がりって感じですよねぇ。
うーむ…この風貌、某ピンクヤクザに若干似ているかもしれな…あ、何でもありません!

■7
木田氏と金山氏の間に立っていた柴田不動産にて。
金山氏は土地の売買交渉を木田氏の奥さんとできないかと話を持ちかけていた。
あの夫が殺害されたのに捜査に非協力的だった人だね。
金山氏は奥さんの弱みでも握っていたのか、奥さんと話せば相場より安く土地を買える算段があった。
どういう算段だったのか? 
例えば奥さんが木田氏を殺害しており、それを金山氏が知っていた…とか?
だが木田氏の死因は扼殺であり、小柄な奥さんにはできそうもない。
そして木田氏の葬儀に参列していなかった娘は一体どこへ…?
情報が結構出ているけど決め手に欠ける。
全ての鍵を握るのはやはり金山氏。
金山氏に潜心すれば全てが明らかになるであろう…が、その金山氏が死亡してしまう。
うーん、正統派刑事ドラマしてます。
随分情報が出てきたので読者的にも推理が捗りますなぁ。

■8
金山氏はやはり殺害されていた。
刑事達は疑惑の段階だが、読者は「看護士が金山氏を殺害している」と知ります。
さっさと金山氏に潜心していればこんな事にはならなかったのに…。
でも後の祭りです。

■9
マリンちゃんにマーキングする藤堂と柏木。
犬がちゃんと犬らしくてキャワイイのは良いですね!
ギャバイ!
一方、ヅラが見つけた犯人の手がかりを眼鏡女が横取り。
自分の手柄のようにアピールするw
ピュアなお犬様に対し、邪な人間模様w

■10
眼鏡つけてるよこの犯人。
ってことは木田氏扼殺の犯人でもあるよね? 恐らく。
金山氏の死因はナースによる消毒薬点滴とされる。
病院側にしてみればありえない医療ミス。
だが犯人は、保守的な病院がそういう医療ミスが起こった場合、隠蔽するだろうというのも計算づくである。
ただそんな病院でも良心的な医者(小幡先生)はいる模様。
鳴海(眼鏡女)へ不信感を募らせる中田(ヅラ)
藤堂はやっとマーキングを終え、「あいつらは潜心者を色眼鏡で見ない」と。
最初に出ていた「偏見、人間の業」ってテーマもそろそろ絡んでくるかもと匂わせます。

■11
藤堂の弟・忍ちゃん登場。
中学生か高校生ぐらいかな?
可愛らしいキャラですがこのシリーズで関わってくるのか?
一方、赤青コンビは小幡先生への聞き込み。
やはり医療ミスではなく、金山氏の死亡は殺人の可能性が極めて高い。
一方、眼鏡ヅラコンビは犯人を目撃したと思しきホームレスを発見する。

■12
犬への潜心って大変なんだなぁ(こなみかん)
ケモナーなら耐えられたかもしれないが…。
いや無理かw
ホームレスへの聞き込み、鳴海はどんな手段を使っても良いかと本部長へ確認。
本部長は見て見ぬふりをする…悪よのぉ。
鳴海も男社会の中で苦労したっぽい描写。
一般の会社に比べたら男率高いだろうしねー。
余談ですが、うちの店を利用する警察さんはワガママな人が…。
生活安全課の人達も…おっとっと、まぁいいや。
鳴海の苦労、ちょっと分かる。

■13
坂部課長、赤青コンビに潜心者を使っていれば…と、こぼされる本部長。
「金山も死なずに済んだかも」
という言葉に何を思う…?
やはり信念は変わらないのだろうか。
眼鏡ヅラのホームレス取調べ。
犯人は「お兄ちゃん」
というところまで聞き出せたのに、眼鏡が強引というか暴力的な取調べに及ぶ。
それはさすがのヅラも引くわ。

■14
藤堂がかっこいいぞ!
ホームレスに潜心すれば証言が得られて捜査は進む。
鳴海が本部長がいぬ間に強引な取調べをするのなら、いぬ間に潜心しても…。
そう思うところなのに、潜心法を遵守する姿勢。
「犯罪を取り締まる俺たちが法を犯すのか! それでいいのか じゃあ市民は何を信用して生活すればいいんだ!」
主人公らしい見せ場ですね。
このシリーズ始まってから最も藤堂が輝いている…!
もうエアブレとは呼ばせません! 呼びません!

■15
中田もかっこいいぞ!
捜査の失敗を認めるその姿勢。
中々できることではありません
もうヅラとは呼ばせません! 呼びません!
これからは中田氏と呼びましょう。
どうでもいいんですけど…この中田氏、ちょっとだけゴトケンってやつに似てません?www
人権団体に通報して鳴海を陥れる作戦。
うーむ、悪いがそこまで鳴海に「ざまぁ」とは思わなかった。
まぁ、やり方は拙いとは思うけど、鳴海も苦労してきて焦ってたんだろうなぁって感じてたし。
警察の取調べが強引なのは鳴海だけじゃないしね。
でもこれで鳴海は退場か、お疲れちゃーん。
ざまぁとは思わないけど、そこまで同情もしない。
警察は向いていなかったのよあなた。
ちなみにうちの店で「女刑事、脅威の全身取り調べ」ってキャンペーンを昔やってたことあるんですけど再就職先に…あ、何でもないですw

今後の展開予想としては、ホームレスからの証言がふいになった以上、頼れるのはマリンちゃんへの潜心結果だけ。
潜心者を認めない奥田本部長の心が動くかどうか。
何せ、犬から得た証拠なんて、例えそれが解決へ繋がりそうなものであっても認めなさそう。
あと、金山を刺した犯人は「お兄ちゃん」かもしれないが、金山にトドメを刺したのは別人(女性?)っぽいですよね。
さてはて、推理モノとしても佳境に入ってきました。
犯人は…ズバリ、木田氏の娘(眼鏡つけてる)と予想しておきます。
木田氏遺産の跡継ぎ問題がクローズアップされていましたしね。
木田氏殺害は遺産絡みで娘がやった。
で、それを金山氏が知るところとなり、木田氏の奥さんは脅迫を受けていた。
木田氏の娘はそれを知って金山氏も殺害しようとする。
このトドメを刺したのは眼鏡をかけた看護士だと読者的には知っています。
でも金山氏を刺したのは「お兄ちゃん」と男性っぽい。
ということで、事件の裏に男あり。
木田氏の娘が付き合っている彼氏とかが出てくるのかも。
で、その彼氏が娘と共謀し、金山氏を刺した実行犯である…と。
もしくは、「娘って実在しているのか?」と疑問視もされていました。
だから娘ではなく息子だったとか?
それなら一人で全部できちゃうよね。
看護士姿も男性か女性かははっきりしなかったし。
ってなところでファイナルアンサー!?
結末、楽しみにしております!







「フライトチキン」
http://flightchicken.web.fc2.com/index.html



幽霊先生作品。
色々描いておられるのに何故か初見でした。
他作品も面白そうなので、後で読んでみたいと思います。
大学の怪奇(ミステリー)サークルの話。
主人公カナタ(男)は、片思いのしらべ(女)にアタックできないへたれ。
探偵小説(ミステリー)と勘違いして怪奇現象(ミステリー)サークルに入会してしまった。
怪奇現象サークルでも小説を読む人は結構いたし、何より好きな女の子がいるから。
でも先輩の辰巳(男)や同級生のダイキ(男)は、ミステリーなんてどうでも良くて女の子の事しか考えていない。
スーフリのように酒に薬を混ぜて酔い潰してレイプとかしてないだけまだ良心的です。
未成年飲酒さらっとやってますねw
キャラクターデザインに関して。
かなり男女の見分けがつきにくい。
慣れたら分かるけど、ヒロインのしらべなんか男だろうと思ってしまったw
カナタ(男)…文系草食男子。しらべが好き。二年。
しらべ(女)…酒に弱いくせに飲んで倒れる。オバケが好きだが津島も好きそう。二年。
辰巳(男)…漂うクズ臭(笑)でセクハラ常習。ピーチが好きだったがハルに取られた。三年。
ピーチ(女)…ミステリアスな美女。三年。
津島(男)…常識人っぽい。三年。
ハル(男)…目にクマがあるが行動がイケメン。ピーチと付き合っている。二年。
ダイキ(男)…体育会系っぽいが小説も読む。辰巳と同類の女好き。二年。
サンゴク(女)…ガハハ系女子。TOP絵のChara make factoryでのメイク後姿が整形疑惑w二年。
ゆう(女)…可愛い眼鏡っこ。カナタに気がありそう?二年。
名前のあるキャラだけだとこんな感じですかね。
一年は眼鏡男子二人組が曲者っぽい。
怪奇現象についてはまだこれからですけど、肝試しのつもりが本物が出ちゃったっぽいというところまで。
レイプされて自殺した女か、全身切り刻まれて変死した女か…。
後者の方は作り話らしいので、前者が出ちゃったのかも?
でも最後の絵はホラーというよりギャグっぽい絵であんまり怖くはなかった。
なので今のところ、怪奇現象部分より大学のサークル活動での男女関係の方が気になる。
草食男子なカナタはしらべと上手く進展できるのか?
このサークル内での人物描写がとてもリアリティがあったので興味深かった。
津島あたりにさくっとしらべがNTRされちゃうのに期待したいところですw







「ヨルノラレルノ」
http://otearai.webcrow.jp/index-yr.html



うぉっち先生作品。
ツイッターでやりとりした通り、頑張って感想書かせて頂きます。
前作(ミッドナイトブレイク)はちょーっと見づらかったんだよね…。
ぶっちゃけ新規登録された時の第1話しかまともに読んでません。
子犬が人を食ってたシーンがかなりホラーで良かったと思う。
15歳の女の子が大剣ぶん回す世界観も好みではあった。
しかしどうしても読みたいと思う魅力がなく、ギルドの説明で目が滑って2話で挫折しました。
何と言うか、読みづらい&地味に感じたのかも。
でも1話は面白かったし印象には残っていた。
完結したと知って、後で全話読むかーとぐらいに思っていた。
それに対して本作。
新規登録された時、作者名を見ずにすぐに本編を読んだものだから…。
後でミドブレの作者さんと知って驚愕しました。
それぐらい劇的にレベルアップされている。
やっぱり描き続ければ成長するんだなぁ…ってのを地でいってる。
手の平クルーしますが…本当に…す、す、すびばせんっ!!!(ドゲザァッ)
こんなハイクオリティな漫画が無料で読めて好き勝手言えるだなんて、新都社ってつくづく凄いところだなぁ。
さて、前置きはそんなところで。

■第一話
ダークでホラーな雰囲気。
良い感じの導入です。
絵柄も画面構成も見やすくなっているし、成長を感じられる。
オリオン商会という死の商人により、両親を殺され、自身も兵器に改造されてしまう少女ヨルノ。
ヨルノが研究されていた施設は吸血鬼カミツキの縄張りだった。
カミツキは縄張りを奪還しようと研究所を襲撃し、ヨルノもついでに回収する。
ヨルノに対し、「商会の兵器となるか、私の兵器になるか」を選ばせるカミツキ。
どっちにしろ兵器扱いw
ヨルノの兵器としての姿は、Xメンのウルヴァリンのように体内から刃を出せる能力の模様。
え、それだけ?
「人類の持つ知識を結集させた」という割にショボ…。
何か1年がかりで研究してるぐらいだし、銃とか獣人とか魔女とか普通にいるみたいだし?
もっと凄いのかと思ったんだが…?
いずれもっとヨルノの凄いところ見せてくれるのだろうか?
まぁ、そもそも何の変哲もないAAAカップの少女を?
両親を殺害して誘拐してまで?
何故、ヨルノをわざわざ選んで改造したのかが語られていません。
追っ手の獣人さんが言うように、敵が油断しそうな無力な少女の外見だから?
それだけだったら他にも沢山候補はいるだろうに…。
商会の目的についてはおいおいって感じですかねー。
カミツキの性格・デザインに関してはいかにもな吸血鬼。
紳士的なのは見た目だけで、尊大で横暴で自己中心的。
でもこういう強引なS男に束縛されたい、食べられちゃいたーい(はぁと)というM女の需要はありそう。
素敵なイケメンに求められる地味女子って少女漫画では王道ですしね。
本作、きぼんでやってもあんまり違和感ないかと思います。
ヘルシングっぽさは少々感じますが、絵柄的には女性らしさも感じるんですよね。

■第二話
冒頭のヨルノの夢がどういう意味あるのか?
AAAカップでも胸はある。
でも冒頭のヨルノは完璧男w
その男ヨルノが女ヨルノに語りかけてくるような…?
ヨルノが中世的な外見である伏線なのかも。
さて、カミツキの居城で生活する事になったヨルノ。
カミツキ城の周囲の街の人々とも交流する。
獣人や夢魔などもふつーに存在する世界観。
背景が物凄く丁寧に描写されてて感心します。
どれだけ時間をかけたんだろう…。
大変な力作だなと感じます。
ヨルノはカミツキに体を操られながらキメラと戦います。
操られながらというのがまたダーク。

■第三話
オリオン商会の追っ手が迫る回。
神社とか九尾の狐なんかもいるんですねー和洋折衷だ。
カミツキは怪力の獣人ともタメを張れる怪力の模様。
まぁ、ヨルノを軽々と持ち上げたり、目にも止まらぬ速さでジャンプしたりしてましたしね。
身体能力はどの種族よりも高いのかもしれません。
ヨルノはカミツキの「兵器・物扱い」に傷つきます。
つくづく振り回されて不運な主人公…。

■第四話
絶滅したと思われていた吸血鬼。
カミツキ以外にも医者を営む吸血鬼オリッシュがいるようです。
ヨルノは「兵器・物扱い」だけならまだしも、「人じゃない・食用家畜」とまで言われます。
必要とされているから城にいようと思ったけど、これは流石に…。
ヨルノの食事を作るカミツキ。
食事を提供するのもヨルノから吸血するためと思うと…。
家出するヨルノ。
そら逃げるわ。
こんなブラック吸血鬼の元にいられるか!

■第五話
タイトル絵の仕掛けが凄い…。
逃ゲルノ…逃ゲラレナイ。
オリオン商会のエージェントに捕らえられるヨルノ。
所有物を取り返しにきたカミツキ。
そしてヨルノに実に少女漫画的な魔術がかけられていた事が判明。
「お前の身体が私を欲してやまない」
うわぁ、これ女の子だったら言われてみたーいwww…かも。
ねちっこーくヨルノに対し、自身の所有物であると囁くカミツキ。
ヨルノは反発するけど、これでもう少しカミツキがイケメンなら…イケメンなら許された!!!!
今のところ18歳女子を監禁する危ないおじさんです。

■第六話
女子高生ヨルノ。
あれれ、断然こちらの髪型の方が可愛い…!
な、なぜこの髪型のままいかなかった…!?
またしても鏡に映る男ヨルノ。
何者なのか?
ヨルノの髪色が白黒と二色分かれているのは二つの人格を表しているのか…?
カミツキはヨルノに首輪をつける。
いよいよこれでもう逃げ出すことは不可能に。
カミツキがヨルノに執着する理由もおいおい語られることになりそうですね。
ヨルノに救いはあるのか…?
いや、なさそうw
今のところ絶望しかない。

総括します。
やはり背景・人物・世界観設定、全てにおいてハイクオリティ。
ただヨルノもカミツキも割と地味ですよねー。
これが美男美女だったら完璧に少女漫画でしたwww
こういう外見にしたのって意図的なんだろうか?
特にカミツキはもうちょっとハンサムにしても良かったのでは…?
悪人面と言われてますけどそれを強調したいが為かな?
その分、ハナシネやツヅラオなどの脇を固めるキャラクターの善人ぶりが際立ちますしね。
こんなにハイクオリティな漫画なのにコメント数が見合ってません。
もっと爆発的に伸びても良いと思うのですが。
やはりカミツキにもヨルノにも好感を持ちにくいのが原因かもしれませんね。
カミツキはひたすらやってる事が下衆の極みの悪党だし、内面がまだ語られていない。
ヨルノは翻弄されるだけだし、兵器としての凄さも良く分かっていない。
ヤング(エロ)的展開としても、少年(燃え)的展開としても、きぼん(恋愛)的展開としても、消化不良気味。
ダークな描写や雰囲気だけではちょっと辛いかな。
読者もヨルノのように翻弄されております。
ヨルノ・カミツキ二人のどちらかに感情移入ができれば…作品自体の印象も変わるのですが。
世界観の描写は凄いと思うけど、余り感情は揺さぶられない。
非常に惜しいなぁ~と思います。






「すぺおぺなんと!」
http://ka9noshin.x.fc2.com/supeopetop.html



阿羅鬼格之進先生作品。
前作ラビッツ、さらにその前作光速のファースト。
共に読んでおりました。
そして本作スペース・オペラ・ペナント、略してすぺおぺなんと!
高校野球、プロ野球、そして舞台は宇宙へ…。
ラビッツ終盤の展開にポカーンとなった訳ですがw
まさか続くとは思いもよりませんでしたwww
インフレ展開留まるところを知らない少年漫画のようだ…!

■登場人物の年齢がおかしい
「光速のファースト」主人公・多木音、「ラビッツ」主人公・臼井がまだ共に23歳。
つまり高卒後、やっと5年目のシーズンってことか。
ラビッツで2シーズン日本プロ野球をやった後、蘭が生まれてから3シーズン宇宙野球をやっているようです。
勝頭とか三瀬里とかラビッツ主力メンバーも顔を見せています。
スノーまだ16歳なのかよwww
臼井と花梨の娘である蘭なんか3歳www
生体強化されてるから見た目通りの年齢ではないんですよね。
寿命も5000歳とかまで延ばせる模様。
500歳の宇宙人とかがスタメンにいるし、もう年齢は記号でしかないようです。

■宇宙野球は地球の常識が通用しない
実に色物な変則野球です。
お祭り騒ぎがずっと続いている感じ。
最初の試合は半魚人相手に海水浴場のようなグラウンド。
普通なら楽に打ち取れる打球も守備が難しいので楽々ヒットにされてしまう。
囚人相手の試合では欺瞞プレーがかなり沢山出てきました。
このシリーズはまぁ、割と地球人同士の野球の範疇だったかも。
正統派に回帰したのかな? と、思わせますが…。
次の野菜人相手は田んぼのような泥沼グラウンドでの試合w
もはや野球という形を取った別のスポーツですね。
普通の野球に飽きた人には面白く感じるでしょう。
読者的には正統派野球漫画が沢山ある中、こういう作品も息抜きに良いかなって思います。
ラビッツ以上にはちゃめちゃギャグ野球で気軽に読めますね。
正統派が読みたい人は「メジャー式」を読みましょう。

■女性キャラが可愛い
阿羅鬼先生の絵柄は女性キャラでもスポーツをやっているゆえにムキムキな事が多い。
魚人姫なんて特にムキムキw
でもある種の肉体美、描くのが難しそうな躍動するポージングが魅力的。
エロいしねw
そして何より、本作からの新キャラクター、臼井と花梨の娘・蘭。
彼女はまだ3歳という事もあってか、母親に比べて華奢で少女っぽい造形をしている。
宇宙技術のおかげで戸籍上は3歳だが、実年齢は28歳、肉体は15歳らしいけどw
つまりロリババアか…wwwww
ともかくまぁ、阿羅鬼先生の女性キャラで純粋に「萌え」を感じたのは蘭が始めてでした。
第6話表紙の母娘ツーショットなんて特に可愛いぞ!
第8話から出てくるプリズンズの女囚野球選手達なんかはお目目キラキラの少女漫画風です。
デフォルメせずに普通に美女を描こうという姿勢が素晴らしい!

総括します。
何と言うかまぁ、ネタだらけですよねwww
ミリタリーやガンダムなどのネタもあったり、エロネタも豊富だし男の趣味全開って感じ。
ラビッツで徐々にエスカレートしてきた「とんでも野球路線」が更にエスカレート。
ラビッツ時代はまだ野球でしたけど、完全に野球じゃなくなってるwww
上でも書いたけど、正統派が読みたいならメジャー式ですね。
メジャー式も時々ネタに走ってるけど、本作ほどじゃない。
そして何より、本作の最大の魅力は「女性キャラが可愛い」これに尽きます。
サービスシーン豊富で何かと脱いでくれるし、スパッツフェチにはたまらない部分も。
光速のファースト→ラビッツ→本作と読み比べてみると、阿羅鬼先生の画力向上が凄く感じられるんじゃないでしょうか。
と、そんなところです。

       

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Neetsha