第六話 見えない真意と見えない未来


 どんな恵まれない境遇にあっても本人がそれに無自覚でいる限り幸せで
いることができる。




 いつもの公園、飛んでくるサッカーボール。それを顔面に浴びる少年は
けれども笑顔を崩さない。足元に転がるサッカーボールを拾った少年は謝
る男の子にボールを手渡す。礼を言う男の子に手を振ると少年はにこやか
に学校への道をゆく。
 少年は今日も元気であった。