Neetel Inside ニートノベル
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起きてすぐに異変に気付いた。体がかなり軽い。なにも感じない。それは良いことであるが、今回に限っては違うように思えた。
「さ、指扇さん。体に力が入りません」
「そうだろうな、施術の時間は5時間。それだけあればお前の筋肉を機能不能なレベルまで追い込むことができる」
指扇の態度の急変に心臓の音が速くなる。うつ伏せの状態故に確認することはできないが確かにこれは指扇の声だ。さっきまでの違いはその声に敵意があるか、ないかの違いで現在は前者である。
指扇の顔が確認できないのは先ほど言った通り、体の自由が全く利かない。首を左右に振ることさえできないからだ。
「ど、どうしたの、ねえ!怖いよ!助けて!」
必死の叫びに対して返ってきたのは残酷で信じられない言葉だった。
「お前を殺しに来た。ただそれだけだ」

事態を飲み込むことができなかった。逃げなきゃ!だれか助けて!それを口に出すことはできない。恐怖で氷ついてしまったせいか涙すらでない。突きつけられた宣言を受け入れらない。
「!!!!!」
突如背中を押される。さっきまでの優しさとは違い、思いっきりつぼを圧されるような感覚だ。しかし痛みはない。
「お前の体には仕掛けをさせてもらった。まずはあらゆる感覚をなくすつぼを押させてもらった。寝ていてもらって助かったぞ」
あらゆる感覚をなくすツボ。まるで漫画の世界のような話だ。だが、今言われたことが自分の体で実際に起きている。
「そして今押させたもらったツボ。これは、あらゆる感覚が研ぎ澄まされるツボだ。それをかなり強く押させてもらった。常人には耐えられない強さでな」
「な、なにをするつもりなんですか?」
「まて、慌てるな。最後にこれを聞いてからだ。まず、貴様のあらゆる性感帯を刺激させてもらった」
頭のなかで?マークが思い浮かぶ。その"せいかんたい"とはなんなのか?
「その様子では知らないようだな。簡単にいうならば"快楽を感じる場所"のことだ。人によって場所はまちまちであるが、前回のマッサージと今回のマッサージで全て掌握させてもらった」
言ってる意味をほぼ理解できない。ただ唯一わかったのは、自分の体にとてもエッチなことをされたということだ。
「で、でもそんなことをしてどうするんですか?」
「お前にはイッテもらう」
「……なにを言うんですか」
恐らく指扇は自分の反応に困っているのだろう。うーん。という声が聞こえる。
「お前は背中撫でられた時にどう感じた?」
「なんか、むずむずして、くすぐったかったです」
「それをお前の性器。所謂ヴァギナで感じて貰う」
「お……おま〇こで……ですか」
「あぁ、お〇んこで……だ」
なおさら意味がわからなくなる。そして物凄いセクハラをされた。
「さぁ、お別れだ、去らばだ。百合草小春」
仰向けにされ、パンツを脱がされる。この展開は保健体育の教科書や、性教育でならった気がする。非常にまずい。
「や、やめて!それだけは!」
「問題ないお前の処女は奪わん!」
股ぐらに指を押される。その瞬間だった。信じられない快楽が全身を襲う。スプリンクラーが発動したのか、布団が濡れていく。そして一気に視界が白くなりそれから……

       

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