Neetel Inside ニートノベル
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ミシュガルドのちょっとアレな話
ナツ・ナチュアのお仕事・三日目

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「ハアッ・・・ハアッ・・・!」

ナナの荒い呼吸音が中庭に響く。

今現在、ナナは中庭でローパーに首まで飲み込まれ、

ローパーの触手で全身を嬲られていた。

いつか見たあの女騎士のように。

(どうしてこんなことに・・・)

全身をまんべんなく刺激する細かい触手のせいで頭がまとまらない。

ナナはぼんやりした頭で事の発端となった一昨日のことを思い出していた。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




さて、ナナが最初にこの研究所で『お仕事』をしてから3か月が過ぎていた。

ナツ・ナチュアはこの研究所の職員になっていた。

研究所が大きくなると同時にいろいろな仕事も増え、助手としてふたりに雇われたのだ。

研究所はいまやボロい一軒家から、立派な3階建ての建物に変わり、

広い中庭もついた。

ナナはここに雇われると同時に前住んでいた下宿所を引き払い、

この研究所の一室に住むことになった。

給料はかなりいい。

というのも、ゲコ、ノッポの研究を中心とした事業がうまく行き、

金銭的な利益が増えたからだ。

ナナが被験体となって進んだあの研究からは

媚薬、排卵促進剤、美容液、滋養強壮剤などが作られたらしい。

さらにいろいろな可能性があのローパーにはあるらしい。




さて、助手としてのナナのお仕事は『家事』だ。

このふたりは研究者としては優秀だが、人としてはダメダメで、

まったく部屋の掃除や片づけをしようとしなかった。

本人いわく『後でやるつもりだった』とのことだが・・・。

食事もいい加減で、インスタント食品やスナック菓子で済ませることも多かった。

でなければ近所の屋台でラーメンだ。

さらに研究に没頭するとお風呂にも入らなくなり、服も替えないので不潔だ。

これをどうにかするのがナナのお仕事だった。

お掃除と洗濯をし、朝、昼、晩とご飯を作ってお風呂を沸かす。

一週間後には研究所は見違えるほどキレイになっていた。

だが、中庭だけはナナは掃除しなかった。

入ることが許可されなかったからだ。

しかしナナは研究所だから極秘のモノだってあるだろうと思って気にしなかった。

その割には鍵もかけないのは不思議だったが。





さて、そんなある日、ゲコとノッポは出かけることになった。

ふたりは朝からご機嫌だった。

いつもは無口なノッポでさえ、いつもよりたくさんしゃべっていた。

どうやらスポンサーであるSHW幹部と会うらしい。

「何10億vipもの利益をあげられるプロジェクトが始まるんじゃ。遅くなるかもしれんから留守番しててくれ」

「あ、はい…。お気をつけて・・・」

「ああ、そうそう。中庭には絶対に入らんようにな」

ゲコは急に振り返って言った。

「・・・・・・・・・危ない・・・・・とても・・・・・・・・・・」

ノッポまでもそう付け足した。

ナナはうなづいてふたりを見送った。




ひとりになるとナナは掃除、洗濯、夕食の仕込みを始めた。

それが終わると、特にすることがなくなった。

掃き掃除でもしようと表に出ると、一匹の子猫が足にすり寄ってきた。

ナナはノッポがたまに近所のノラ猫にエサをあげていたのを思い出す。

子猫はナナの足の間をすり抜けて所内の中へ入ってしまった。

「あっ!!!!」

ナナはあわてて追いかける。

研究所の中には高価な器具などがいっぱいおいてある。

「ちょっと!ダメよ!」

しかし小さな猫はスルスルと机の下などに逃げ込んで捕まらない。

子猫は部屋を出て、廊下へ抜け、扉の隙間から中庭へ入ってしまった。

「うわッ!?そっちはダメだって!戻って来て!」

ナナは扉の隙間から呼びかけたが、当然子猫は戻ってこない。

「ううッ・・・!どうしよう・・・どうしよう!」

ナナはおろおろとした。

(中は危険だって言ってたよね・・・猛獣とかが飼ってあるのかな・・・それとも危険な薬が・・・)

しかし動物好きのナナは子猫が心配でしょうがない。

意を決して扉に手をかけた。

キィ・・・

カギはかかっていなかった。

少し音を立ててあっさり開いた。

中庭は木々がたくさん植えてあり、ジャングルのようになっていた。

どこからか忍び込んだのか、それとも持ってきたのか、コオロギがいっぱい鳴いている。

護身用にと持ってきたホウキを構えて一歩踏み出した。

ナナは身をかがめて子猫の姿を探す。

(早く出ないと・・・!)

焦りながら中庭の中心部まで来た。

と、その時どこからか甘酸っぱい香りがしてきた。

(何の匂いだろ・・・?)

イチゴやパイナップルのような果物の香りのようにも思えるし、お酒の匂いのようにも思える。

と、その時周囲で鳴いていたコオロギが突然鳴き止んだ。

「・・・?」

それと同時にナナの視界がぐにゃりとゆがんだ。

「!?」

平衡感覚が失われ、まっすぐ立っていられなくなった。

直感的にやばいと察し、ナナは部屋の出口に向かって一歩踏み出した。

しかし踏み出した足がズブリと地面に飲み込まれた。

「うわッ!?」

飲み込まれた足は生暖かく、ぬるぬる動くものの中に突っ込み、

地面についた手も土の中から出てきた赤黒い触手に巻き付かれた。

「ひッ!?」

ぬめぬめしていたがものすごい力だ。

足はどんどん飲み込まれて行き、もう片方の足にも触手が絡みつく。

ローパーだ。

この中庭にはローパーが飼ってあったのだ。

「ひッ・・・・!ちょ、やめ・・・!」

必死に抜け出そうとするが、抵抗むなしく首を残して全身飲み込まれてしまった。

ローパーの触手がナナの手足をに複雑に絡みついてホールドする。

「だれかッ・・・!!!」

大声を出して助けを求めようとしてふと思いとどまった。

助けを呼んで誰か来てくれたとして、その人がこれを見たらどうするか?

一般人にはまったくなじみのないこの生物をバケモノだと思って殺すのではないか?

朝出るときに言っていた『何10億vipもの利益をあげられるプロジェクト』の主役が、

このローパーだったとしたらどうだろう?

(このローパーを失うことによる損失は数10億・・・!?)

この中庭を作るにもかなりお金がかかっているはずだ。

それにこんな女を襲う生き物を飼っていることが近所に知られたら

街を追い出されることは必至・・・。

(ダメ・・・!声を出しちゃダメ・・・!)

ナナは唇を噛んで声を押さえた。

(我慢しなきゃ・・・!死ぬことはないはず・・・!)

昔見たあの女戦士はローパーに飲み込まれてかなり時間がたっていたが、

健康にはまったく問題がなかったと言う。

ナナは全身の力を抜いた。

待ちかねたかのようにローパーの触手が服の隙間から入ってきて、

何かの液体がローパーから放射されて服にしみこむ。

「ハアッ・・・ハアッ・・・!」

その液体に浸されると、全身が熱くなって呼吸が荒くなった。

ナナはこの液体の正体を知っていた。

この体液を消毒し、添加剤を入れて薄めると非常に高価な媚薬が出来るのだ。

その『薄める前の原液』をたっぷりと擦りこまれ、早くもナナの性感は限界まで高まっていた。

「ううう・・・!はひぃ・・・」

服の隙間から入ってきた触手が乳頭と陰核に吸い付いた。

「んひぃぃぃぃぃぃ!!!」

たったそれだけであっけなく絶頂してしまった。

だがそれだけで終わるはずはなかった。

乳頭と陰核に吸い付いた触手から無数の細かい触手が出てくる感覚があった。

その細かい触手がさわさわと敏感な部分を撫でまわし始める。

「ひぃッ!?んんッ!!ハァッ!」

あまり大きな声を出すと近所の人に不審に思われてしまうと分かっていたが、声を抑えられなかった。

そのねっとりとしたしつこい責めが小一時間も続いたが、唐突に止まった。

(お、終わり・・・?)

そう思ったナナだが、そんなはずはなかった。

つぷりと股間に細い触手が挿入された。

「んにゃッ!?」

細い触手はゆっくり膣内を這いあがり、子宮内へ入る。

しかしまだまだ触手は奥へ奥へ上がっていく。

しばらくすると、ジンジンと体内が熱くなってきた。

わからないが触手がなにかを放出しているのは確かなようだ。

(なにしてるんだろ・・・)

責めが止まって少し冷静になった頭で考えるが何も思い浮かばない。

しばらくして触手が再び動き出した。

さっきよりもゆっくりとだが、より強く撫でまわされる。

全身をもみほぐしているような動きだった。

「ふうッ・・・!んんんんん・・・!もうダメ・・・!」

快感から逃れようと身をよじらせるが、ローパーの体から逃げることはできない。

そればかりか、体を動かすことで無数のイボと触手に覆われたローパーの肉壁に

体をこすりつけることになってしまい、さらに快感が増幅する。

「んんんん~~~~!!」

ナナは快楽の無限地獄へと落ちて行った。




どれくらいたったか分からない。

いつの間にか空が暗くなっていた。

夜になったのだ。どうやら気絶していたらしい。

(早く帰ってきて・・・)

ナナは心の中で懇願した。

ひょっとしたら今日は帰ってこないのかもしれない。

(ああ、お腹すいた・・・)

そう考えるとそれに答えるようにお腹がキューと鳴った。

昼ごろに捕まってそれ以来なにも食べてない。

すると、ローパーは体からチューブのような触手が出し、ナナの口に突っ込んだ。

「ンゴッ!?」

チューブ触手は喉の奥まで入ってきて、そこから生暖かい液体を放出した。

(なに!?なんなの!)

呼吸ができないナナは目を白黒させながらそれを飲み下す。

チューブ触手はすぐに引き抜かれた。

「げほっげほっ」

ナナの胃袋はごろごろと活動を始め、流し込まれた液体を消化しはじめたようだ。

(なんだろ・・・栄養剤かな・・・)

とりあえず空腹は収まったが、同時にローパーはまだナナを自由にする気はないというになる。

お腹が膨れると急に眠くなってきた。

ナナを包む触手の動きも止まったため、ナナはそのまま眠りについた。




チュンチュンというスズメの声でナナは目を覚ます。

朝になっていた。

(うう・・・やっぱまだ捕まってるよ・・・)

家のほうから物音がしないのでふたりもまだ帰ってきていないということだ。

ふと尿道と肛門に違和感があることに気が付く。

そこにもローパーの触手が深く挿入されていた。

排泄物を外へ排出するためのものなのだろう。

ナナが目覚めるのを待っていたかのように触手たちが動き出した。

「ぐっ・・・!」

ナナは思わず身もだえした。

いったいこのローパーはなにが目的なのか・・・そう思ったその時、

ナナは下腹部の奥のほうにチクチクシクシクとした痛みを感じた。

ローパーが何かしたかと思ったが違う。

今現在ローパーの触手は中に入っていない。

それにこの痛みは始めてではなかった。

排卵痛だ。

ナナの場合この痛みの後、10日ほどしてから生理が始まる。

(でもなんで・・・変ね・・・)

周期的におかしい。その週間じゃないはずだ。

今までずれたことはなかったはずなのに。

(まさか・・・!)

思い当たるのはただひとつ、昨日膣内の奥へと挿入されたあの触手だけだ。

ローパーがなにか排卵を誘発するようなものを注入していたとしたら。

ここにきてナナはローパーの目的に気が付いてしまった・・・。

(そんな・・・!)

頭の中がサーッと冷たくなっていく感覚。

つまり、このローパーがいやらしいことをする目的は、そっくりそのまま

『繁殖』のためだったのではないかと・・・!

「イヤッ・・・!」

ナナは逃れようともがいたが、強靭な触手の拘束を振りほどくことはできなかった。

そして再び細い触手がナナの膣内へ深く挿入された。

「やめッ・・・!んひい!はひっ!」

ナナは挿入された触手がもたらす快楽に震えた。

中がありえないほど快感に敏感になっている。

また昨日と同じように膣内の奥の奥で液体が放出される。

(ウソ・・・!?また・・・!)

ナナは逃れようと身をよじらせたが、深く挿入された触手を抜くことはできない。

ナナの全身を覆う触手が動き出す。

優しく、ねっとりとしたマッサージだった。

おそらくこれは血行を促進し、体内の生殖行動を促進させるものなのだろう。

あるいは性ホルモンの分泌を促すものなのか・・・。

何時間にもわたる触手愛撫の後、膣内に挿入されていた細い触手が引き抜かれた。

そして代わりにもっと太い触手が膣口にあてがわれ、一気に挿入された。

「アぎぃ!?」

太めの触手は膣内を抜け、子宮口を打ち付けて止まり、ゆっくりと引き抜かれる。

そしてまた一気に挿入され、子宮口を叩く。

「ひッ!?あ・・・ぅ・・・ぁ・・・」

ナナはしびれる快感にうめく。

ナナは経験がなく、これほどのものを受け入れるのは初めてだったが痛みはまったくなかった。

むしろ・・・

(気持ち良すぎる・・・・・・・・!)

膣内に挿入されている触手には無数の突起や短い触手が生えていて、

それが膣内の性感帯を蹂躙するのだ。

さらに胸や陰核への愛撫も止まることはない。

全身のあらゆる性感帯を同時に刺激され、ナナは激しく絶頂した。

「んひぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいい!!!」

もう声を押さえるだの言ってられない。

ナナが絶頂してもローパーの責めはとどまることはない。

絶頂したばかりで敏感な陰核を無数のイボがついた触手がこねくり回す。

「ひぃッ!も、もうダメ・・・!もうひゃへぇ・・・!」

膣内に挿入されている太めの触手が回転を加えながら子宮口へ強く打ち付けられ、

子宮内へとねじ込まれた。

「ンああッ!ひぃッ」

そのまま子宮内へのピストンが開始された。

無数の細かい触手が生えた太い触手が子宮口をぞりぞりと刺激する。

「ッ・・・!ッ・・・!ッ・・・!」

強烈な快感にナナの体はビクンビクンと痙攣する。

もはや一度突き入れられる度に絶頂しているような状態だった。

「あ゛ああああああああああぁぁあああああああ!!」

ローパーのほうも喜んでいるのだろうか?

ローパーの肉壁がビクビクと震えた。

そしてひときわ大きく強く触手が突き入れられ、触手の先端から熱い液体が放出された。

「んんんんんんんんんーーーーーーーーーーーー!!」

ドクドクと放射された液体が子宮に充満した。

その液体が子宮に満たされると、えも言われぬ心地よさが全身に染み渡った。

性感による気持ち良さではなく、おいしいものをお腹いっぱい食べたときや、

疲れたときにお風呂にゆっくり浸かったときのような安息感に似た心地よさだった。

安息感と幸福感に満たされ、ナナは急に眠くなってきた。

カーテンが降りるようにナナの視界が暗くなった。




目覚めると中庭の地面に横たわっていた。

「あれ・・・」

ローパーからはすでに解放されていた。

ローパーがいたはずの位置には砂のくぼみがあるだけだった。

「わわわ・・・!」

ナナはあわてて立ち上がって中庭をでた。

「はあ・・・助かった・・・服ぐちょぐちょ・・・」

すでに暗くなっていたが、ふたりはまだ帰ってきていない。

ナナはお風呂場に向かい、ぐっちょぐちょになった服を脱いでシャワーを浴びた。

「はあー・・・」

ナナはペタンと風呂場のタイルの上に腰を落とした。

「ん・・・?」

ナナは膣内で何かが動いたような気がして、指を入れて探ってみた。

「ッ・・・・!何コレ・・・!?」

膣の奥、子宮口のあたりに何かがあった。

つるつるの物体で、時折ぴくぴくと動いた。

(ローパーの触手が中に・・・!?)

ナナはそれをひっぱりだそうとしたが、ぬるぬるツルツルするそれはまったくつかむことができなかった。

「何なのこれ・・・!?」

そういえばあれだけローパーの体液を放出されたはずなのに、膣からは一滴も出てこない。

この物体が子宮口をふさいで液体が流出しないようにしているに違いなかった。

何とか出そうと股間と格闘していると、玄関のほうでガチャガチャと音がした。

ふたりが帰ってきたのだ。

ナナはあわててお風呂から出てふたりを出迎えた。



ふたりは顔が真っ赤でふらふらだった。

なんでも話がうまくまとまり、そのまま飲み会になったらしい。

それで帰ってこれなかったということだった。

「・・・で、留守中何かあったかね?」

ゲコに聞かれてナナはドキッとした。

「い、いえ・・・なにも・・・なにもありませんでした・・・」

そう答えたナナの膣内であの触手がピクリと動いた。





       

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