Neetel Inside 文芸新都
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黒兎物語
92 意地と面子

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 エルフでありながらクラウスの決起をきっかけとして形成された西方戦線は
当初は彼自身のカリスマ性と天賦の才とも言える指揮能力によって
占領下から立ち直りを見せた。制圧されていた西部の都市も次々と奪還されていき、もはや彼一人でアルフヘイム西部を奪い返せるのではないかと言われた程だった。だが、世の中そう上手くはいかない。やはり、スタミナというものがある。
どんなに巨根のデカマラの兎人族のディオゴでも、生き物である以上我慢汁の限界があるのと同じだ。ある小里での敗北を機にややクラウス義勇軍の勢いにも陰りが見え始めてきたのだ。
どんなに性欲の強いディオゴでも、女にもしもマラを小さいと言われれば その勢いも萎んでしまうのと同じだ。正直言って正規軍ではないクラウス義勇軍をアルフヘイム政府は認めてはいなかったが、政府公認の政府軍よりも戦果を挙げている彼ら義勇軍を無視は出来なかった。

世論はクラウス義勇軍への救いの手を差し伸べるように求めてきた。
同じ祖国アルフヘイムのために戦っている者同士、この際エルフだ亜人だ獣人だの
身分や種族の垣根だの糞くらえだ。同じアルフヘイム国民同士、共に手を取って
戦おうと言わんばかりの意見だ。至極当然の意見である。
だが、ミハイル4世およびラギルゥ一族の息がかかった連中にはそれが分からんかったようだ。
「獣人…いや、亜人の手を借りるぐらいなら敗北を選ぶ!!!」とまで豪語した
ミハイル4世の心意気に圧倒されてのものだったかどうかは分からないが……
いずれにせよ、ミハイル派としてはいい気持ちでは無かった。
このままクラウスだけに手柄を立てられるのは面白くないし、気に入らない。
クソガキみたいな感情だが、利害だの金だのそういう余計な不純物を取り除くと結局はそういうことだ。
ダート・スタン率いる穏健派はアーウィンをクラウスの支援に向かわせたのことだ。後々になって、クラウスが盛り返せば世論は支援をよこさなかったミハイル派を非難するだろう。なんて非情なんだ死ねばいいのにと。
ダート・スタンに手柄を立てられるのは面白くないし、気に入らない。
クソガキみたいな感情だが、利害だの金だのそういう余計な不純物を取り除くと結局はそういうことだ。
とどのつまり、政治だの商売だの世の中の動きは全て感情なのだ。
犯すか犯されるか、果たしてどっちがいいのか悪いのかの違いだ。
いずれにせよ、クラウスがまるでレイプ犯に反撃するも、案の定力でねじ伏せられる哀れな小娘のように このまま甲皇国軍に押し倒されて次から次へと輪姦されて前と後ろのお口から我慢汁という名のミルクを吸わされる羽目に
なるのは正直……しょぅぉーじき……是非とも見たいのかもしれないが、それはそれでマズイという話だ。
正直男の本能として、美女がレイプされるのは正直……しょぅぉーじき……
是非とも見たいかもしれないが、男の道徳として…世の中のルールとして
果たしてそれは正しいのかというのと似ている。


長々と失礼。いずれにせよ、ミハイル派はダート・スタン派がアーウィンを送り込んだ建前もあってシャロフスキーとフェデリコを援軍として送り込んだのである。要は西方戦線は、ただ単に甲皇国軍撃退のためのものでなく
アルフヘイム国内の者共の意地とメンツの張り合いの場所でもあったのである。

       

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