Neetel Inside 文芸新都
表紙

黒兎物語
23 女が男を濡らす時

見開き   最大化      

 ピーターシルヴァニアン王家
~ゴールデンアイ宮殿~

白兎人族の王族が住まう由緒正しきこの宮殿へと続く道をエンジェルエルフ族族長ミハイル4世の従者
ニッツェシーア・ラギュリは歩いていた。ゴールデンアイへと続くその道は白兎の王の威厳を示すためか,あるいは恐れ多くも白兎の王へと謁見しようとする他国の使者を威嚇するためか 不気味な兎鬼(うさぎおに)の巨像達がガントレットの様に並んでいる。

通常の者ならば,この兎鬼の巨像に圧倒され緊張を強いられていただろう。だが、この女ニッツェはこの巨像達のガントレットをまるで観光気分のように満喫の足取りで馬を進めていた。
ガントレットが終わると同時に
ピアース3世を守護する
プラエトリアン(近衛兵)達が
一斉にニッツェの許と駆け寄り、薙刀を彼女の目前でクロスさせ,その足取りを妨害した。

「何者だ」
「私はニッツェシーア・ラギュリ。ミハイル4世の遣いの者でございます。ピアース陛下に謁見させていただきとうございます」

ミハイル4世の遣いの者であることを知ったプラエトリアン達は薙刀を解き,ニッツェを通した。
事前にピアース3世から彼女の遣いの者が来ることは知っていた。女が通り過ぎるのを待ち、プラエトリアン達は生唾をゆっくりと飲み込んだ。白兎の王のプラエトリアンを務める以上、女の持つ禍々しいオーラに圧倒されまいとしていたのは事実だ。だが、それ以上に彼等を恐怖させたのはその女が放つ圧倒的な雌のフェロモンだった。彼女に出くわしたプラエトリアン達が真っ先に思い浮かべたのは、一糸纏わぬ姿をしたニッツェが自身の股間の上に跨がり、自身の精液を金玉が枯れ果てるまで搾り取るビジョンだった。
「あぅ あぁ んっ ぁっ」
プラエトリアンの股間に跨がりながら,ニッツェは雌の喘ぎを響かせながら、果実の如く実った乳房を揺らし,大蛇の心臓のように腹を脈打たせ,
女神のような黄金比率のくびれをうねらせた腰を踊り子のように振りかざしている。彼女はプラエトリアンの肉棒を自らの膣へと突き刺していた。
「うごぁ!」
まるで大蛇が蛙を丸呑みにするが如く肉棒に絡みついた彼女の膣は,プラエトリアンの金玉からありったけの精液を搾り取っていく
「ぅふっ・・・ぁ ふふっ」
喘ぎ声を揚げながら不気味に笑うニッツェのその姿はメスのドラキュラの如く禍々しかった。この女の前では男など精液の詰まった皮袋にしか過ぎない。強制搾乳される牛の乳袋のように、無惨に萎んでいく金玉を見つめながらプラエトリアンは干からびて息絶えた。

これだけの生々しいビジョンをプラエトリアン達は一瞬の内に植え付けられたのだ。
「くっ・・・!」
彼等の股間は水の入った風船が弾けたかのように,ぐしょぐしょに濡れていた。 まるでレイプ願望のある淫乱な痴女がヘラクレスの如き筋骨隆々の男にボロ雑巾の様に蹂躙されることを妄想して自らの性欲を満たし、涎まみれの犬のロの様に膣をぐしょぐしょに濡らすかのように。

女に濡らされたという男にして最大の屈辱を噛み締めながら,ニッツェの背中を歯痒く見つめるのだった。

       

表紙

バーボンハイム(文鳥) 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

Tweet

Neetsha