Neetel Inside 文芸新都
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思いつき短編臭
通話記録

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 ~通話記録~





  ────プルルルルルッ────ガチャッ



 「はいもしもし、こちらは110番通信指令センターです」

 「もしもし?」

 「はいもしもし、事件ですか、事故ですか?」

 「えっ、あー、えーどっちなんだろ」

 「落ち着いてください、何がありましたか?」


 「いや、あったというか、んー」

 「あ、いたずらじゃないですよ! 言っときますけど」

 「はい、落ち着いて今の状況を説明してください」


 「なんて言うか通報なんですよね」

 「はい、通報ですね。
  わかりました。それで何を見ましたか?」


 「いや見たわけじゃないというか。えーとなんというか……」

 「はい? 落ち着いてください」

 「いやぁ落ち着いてはいるんですが」



 「単調直入に言うとですね、これから都内で人が一人死にます」

 「は、はい?」

 「場所は○○区△△、□□3の12で」

 「建物の名前はリバーサイド前田、そこの203号室ね」

 「あの、すいません、それはどういった……」

 「○○区△△、□□3の12、
  リバーサイド前の203号室で人が死にます」

 「もう一度言っときますが、いたずらじゃないですよ」

 「は、はい、ではあなたのお名前と……」


 「じゃぁ誰かよこして下さいね」

 「もういくんで、それじゃ」


  プッ……


 「もしもし! もしもしっ……!」





  ツ────……ツ────……

       

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