Neetel Inside 文芸新都
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めいじさいなごんめ
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息ができない光さえも届かない海の底のようなものだと感じた。潜ったのは僕自身だけど。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。謝罪が何になるだろう。僕が彼らの3年間はもう終わってしまったのに。次の3年間は僕の番にするべきだと僕は思った。でも結局僕は自分の大切な時間を僕が彼らにそうした様に浪費することはできなかった。
贖罪。罪を償いたい。僕は生まれ変わりたい。生まれ変わろう。身近なところから少しずつ変わっていこう。まずは彼らに謝ろう。そして僕はもう二度と繰り返さないようにするんだ。と言ったら、新しい友達の君は少し困った顔をして黙り込んだ。当然だと思う。今の僕しか知らないのだから。昨日夢をみたよ。そこにはあの3年間の知り合いがたくさんいて、僕はその中で道に迷っていた。誰かに道を聞こうとするんだけど答えてくれる人は誰もいない。当然だよね。あんなんだったんだから。過去が怖いよ。いや過去が怖いんじゃない。このままずっと過去を背負っていくのが怖いんだ。結局自分の事だ。結局自分が大事なんだ。彼らを苦しめた、から、自分は生まれ変わろう。彼らを苦しめた事と、自分が生まれ変わることになんの関係があるんだ。こうして君に語りかけているのも、きっとこんなに俺は反省して、深く考えているんだと、贖罪のために、他人のために生まれ変わろうとしているそんな人間なのだと誇りを持って言っているのかもしれない。結局僕は自分で自分を許したいだけなのかもしれない。変わらなきゃいけないと思ったのは本心だ。だけどそれを心の奥底で誇りに思っていたのかもしれない自分が大嫌い。大嫌いと言いつつ何かあった時、きっと僕は自分自身を守るだろう。そんなところが大嫌いだ。息ができない光も届かない深い海の底のようなものだと感じた。いっそ自分の意思の介入を許さないような事態で僕が消えてしまえばいいのに。

という思いも、きっと本心ではないのだろう

       

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