その刀には電気が纏っていた。
「この刀は日本の名刀の一つ雷切という刀だ…
まぁ元々は千鳥という名前だったが…まぁその話はいいか…」
今崎が雷切をなだめるように見つめ少し笑みを浮かべながら言った。
優一は目の前で起こっている事態を当然飲み込めるわけなく混乱していた。
「かっ…刀が…急に……すげぇな…そんな手品が出来んのかよ…
ははっ…ははははっ」
今崎の眼光はギラギラしておりまるで獲物を目の前にした野生動物のように優一を睨みつけていた。その今崎の醸し出す普通ではない空気感というかオーラに優一も身にしみるようにゾクゾク感じていた。
「何度言えばわかる?お前もあの男から飴玉を貰ったんだろ?」
優一の脳裏に昨日の出来事がよぎる
今俺のポケットにはあの飴玉がある。
「さぁ…お前も能力を使って俺と戦え!!」
今崎は雷切を手に優一に襲いかかる…!!