Neetel Inside ニートノベル
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今崎の斬撃は休む事無く動かなくなった優一に浴びせられ続けた。
優一の今の状態はまるでサンドバッグだ。

「俺が欲していた日本の名刀達を自由自在に扱える能力
この能力(ちから)を使い俺はこのサバイバルを勝ち抜く
最後に一人になるまでな…」

今崎が息を切らし叫ぶように言った。
今崎の斬撃はまだ続く。

「そして俺には叶えなければならない野望がある…
ただ何も考えず今、その時だけが楽しければそれで良いようなお前ら馬鹿なクラスメイト共とは違い!!
俺には崇高な野望があるーーハァッハァッ!!」

今崎は斬るのを止めた…優一の変身したボディーには無数の傷跡があり、
顔は俯いたまま、意識があるのかないのか分からない状態だった
今崎も肩で息をしている…何十回、数え切れない程、優一に斬撃を浴びせた今崎も身体に相当な疲労が蓄積されていた。

「ハァ…ハァ…ふんっ、板谷優一…お前は俺の崇高な野望の礎になってもらうぞ…」

そう言うと今崎は刀を大きく構えとどめの一撃を優一に浴びせるつもりだ。

「さらばだーー!!」

今崎が刀を優一に向け斬りかかった。

ガシッ…

「なっ……!?」

さっきまで全く動かなかった優一が今崎の刀を左手一本で受け止めた。

       

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