Neetel Inside ニートノベル
表紙

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「……えっ…?」(優一)

目が醒めると優一は学校の屋上にいた。

「確か…俺は…今崎に…」(優一)

「お目覚めかい?」(黒服)

いつからいたのか?黒服が優一の背後からひょこんと現れる。

「あっ……」(優一)

優一が黒服の姿を見て驚く

「まさか…助けてくれたんですか…」(優一)


「いや〜違う違う」(黒服)

「今崎君も相当なダメージを受けていたみたいでね…君が気を失った瞬間彼も倒れたんだ…」(黒服)

「えっ…じゃ、あいつは?」(優一)

「別の場所へ運んだ」(黒服)

その言葉を聞いて優一は安堵のため息をついた。

「君と彼をあんな崩壊しきった教室に放置しておくとさ…担任の先生にでも目撃されちゃったら、いろいろ面倒でしょ…」(黒服)

「あっ…まぁ…」(優一)

「このサバイバルゲームの事は君達、能力者以外には知らされる事は無いようきっちり私達がサポートするから、心配いらないよ…」(黒服)

「あぁ…そうだ、ずっと気になってたんですけど、能力者とかサバイバルとか…一体何なんですか?だいたいどういう理屈で俺が仮面ライダーに変身出来たのかも分からないし、あいつも宙に浮いた刀を使って…もうわからない事だらけですよ!!」(優一)

「あぁ…そうだね…その事もちゃんと説明してあげないと……あ〜そうだな〜どこから説明してあげようか…?」(黒服)

「まぁ…まず…君を含めて特殊な能力を持った子達が108人いる…僕たちが日本全国から探し回った適正のある中学二年生をピックアップしまた更にそこから108人にまで絞ったんだ…大変だったよ…」(黒服)

黒服が優一の肩を持つ

「だから君は選ばれし貴重な人材なんだよ…だからまずは細かい事なんて気にせずこの奇跡をもっと喜ぼうよ!!」(黒服)

「いや…適正って何の適正ですか?っていうかサバイバルって事はその107人と戦いあわなくちゃいけないんですか!?」(優一)

「まぁ……」(黒服)

「これからずっと!?」(優一)

「嫌……かい…?」(黒服)

「嫌でしょ!!いやっ…嫌に決まってるでしょ!!」(優一)

「でも飴玉飲んだでしょ?…何も強制した訳じゃないし〜それは〜そのーー自己責任っていうか〜私のせいにされてもだね〜う〜ん…」(黒服)

君が両手の人さし指同士をツンツンさせもじもじしながら言う。

「いやっ…あの時はあなたがあんなに煽るから、そんな事実聴いてたら絶対飲んでないですよ!!絶対にっ!!」(優一)

       

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