Neetel Inside ニートノベル
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「えっ…これから僕の人生どうなるんですか!?また今崎みたいな奴に襲われるのをビクビクしながら過ごさなきゃいけないんですか!?こんな現実望んでない!!責任取って下さいよ!!」(優一)

「そんな事言われたってさ〜僕達にもノルマと言うものがあってだね!」(黒服)

「逆ギレですか?もういいですよ、あ〜もう嵌められた〜もう俺の人生もう終わりだ〜ビビりの俺じゃ絶対勝ち進めないよ…」(優一)

「優一君……そんなに悲観する事は無いよ…」(黒服)

「……」(優一)

優一は拗ねて三角座りをしたまま黒服の言葉を無視した。

「本当に…今の現実は充実して楽しい現実なのかい?」(黒服)

「……」(優一)

「クラスの中じゃ言いたい事も言えず自分の本心をずっと押し殺していたんじゃないか?なるべく目立たない様に学校生活を過ごし自分の大好きな仮面ライダーの話でさえまともに出来ないでいたんだろ?それで本当に満足してたのかい?こんな現実に嫌気がさした事…1度はあったはずだ…」(黒服)

「それは……」(優一)

優一は言葉を詰まらせた。

「僕達はそんな現実に満足の出来ていない少年達の人生を少しでも豊かに出来るようこのゲームを作った…だって人生で1度きりしかない大事な青春を無駄に過ごして欲しくない…精一杯楽しんで欲しいんだ…青春を…」(黒服)

       

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