「この戦いはね…ただがむしゃらに戦っていけばいい訳じゃないんだ」(黒服)
「えっ…?」(優一)
「108人全員にそれぞれ レベルシステム という設定が施してある」(黒服)
「レベル…?」(優一)
「そう、最初は皆レベル1からスタートして他の能力者を倒すと経験値が貰える、その経験値を一定以上貰うとレベルが1から2へ上がる」(黒服)
「なんか…ゲームみたいだなぁ…」(優一)
「そう、まさしくそうだ、君達が普段からやってるゲームと同じさ、優一君も好きだろう?そのゲームを現実の世界でもできる様にしたのがこのサバイバルゲームなんだ!」(黒服)
「レベルが上がればどうなるんですか?」(優一)
「レベルが上がれば上がるほど強くなる、例えば使える技が増えたり、新しい姿になれたりとかね、まぁ…個人によって能力は様々だから一概には言えないけど…でもこのゲームをより有利に進める事が出来るのは間違い
ない!」
「そう……なんですか…」(優一)
「それに勝ち進んでいくと我々運営からご褒美も貰えるしねぇ。まぁそれさ今はお楽しみだけど…」(黒服)
「負けたら…どうなるんですか…?」(優一)
「大丈夫だよ!!そんな死ぬ訳無いじゃないか〜安心して」(黒服)
「あっ…そうなんですか!?」(優一)
「まぁ…そんなすんなりと受け入れる事は出来ないか…君は真面目だな…私が担当した少年達全員は概ね喜んで受け入れてくれたんだけどね…」(黒服)
「サバイバル…ゲーム…か?」(優一)
優一はずっと空を見つめていた。
男が去ったあとも…