Neetel Inside ニートノベル
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廊下全域にまで上級生の怒声が響きわたった。

その怒声を聞きつけ他のクラスの生徒まで廊下に表れ
廊下はこの今崎と上級生のやりとりの見物客で溢れかえっていた
俺もこの結末がどうなるか密かに楽しみであった。

上級生の怒声に流石に今崎の表情も歪んだ

「世界を…この腐った…世界を…俺が…作り変える」

蚊がなくようなか細い声で今崎がそう呟いた。

「あっ?」

「今何つった、こいつ?」

上級生には聞き取れていなかった。

「意味不明な事言ってんじゃねーぞ!!」

そう言うと上級生の右ストレートの強烈なパンチが今崎の顔面の真正面に炸裂した。
今崎は廊下に仰向けに倒れ込み、鼻の周りには鼻血で真っ赤になっている

「ちっ気持ち悪いんだよ」
上級生がそう吐き捨てるように言うと上級生はさっていった。

今崎はゆっくりと立ち上がり鼻血を制服で拭い
まるで何事も無かったかの様にまた自分の席に着き
机を肘につき手を組んで一点を見つめていた。

何だか今日1日はすごく不思議な経験をした気がした…
だがサプライズはまだ終わっていなかった…




       

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Neetsha