Neetel Inside 文芸新都
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「ごちそうさまでした」
「ん、ごちそうさまでした」

何から聞くかな

「とりあえずさ、さっき聞いたのはちっちゃい小瓶の色の濃さで
人の努力を後押しするってことだったと思うけども」
「はい」
「わかりやすくさ、証明してくんない?」
少しだけ申し訳なさそうに眉間を寄せて俯く愛

「頑張ってない人の願望は聞いちゃダメなことになってるんです、ごめんなさい」
「厄介そうだな」
「すみません」

頑張る、頑張らないで
決まること、かぁ

要は環境、だろ?

「雨、降らせてよ」
「いきなりだと、真さん以外の晴れを願ってる人が勝ってしまいます」

「んじゃ、お金、増やしてよ」
「世の中が狂う事は禁止されてます」

「えーと‥‥簡単なメシとか」
「手品師ではないですし、勝手に生き物を殺せません」

「うーん‥‥人間関係を豊かにしたい、とか?」
「本人の為にそれは人任せで何とかしてはいけないんです」

「あー、もー、マジでどうすんだよ!
意外とねぇし!」
「すいません‥‥」


       

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