Neetel Inside 文芸新都
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「うーん‥‥」
「うーん‥‥」
おいおい、考えてなかったんかい

「何唸ってんの?」
「透」
相変わらずマイペースな透は
学内のコンビニでサンドイッチを買ってきていた
「隣、いい?」
「あ、はい」
「ありがとう」
モソモソとサンドイッチの袋を開けて食べ始めた透

「それにしても真、すげー美人さんどこで捕まえてきたわけ?」
「いや、さっき言いかけてた話に戻るんだけどさ」
チラっと愛の方を見てみると
愛は眉間にシワを寄せて
強く目をつぶって「何か」を言われるのを拒んでいる

「あー‥‥」
「?」
透は今までの話の流れが急に遅くなったので
疑問に思っているようだ

それを尻目に愛は
「実は、最近入ってきたばっかりで
さっき忙しいとは知らずに学内の色々案内して貰っちゃって」
「ふーん」
うまくごまかせた、か?
「名前は?」
「愛です」

透には悪いけど色々探り入れられても面倒だな
「な、透」
「うん?」
「俺の場合さ、頑張ってることを
さらに後押しするような事ってない?」
「え、どしたの?いきなり」
「え」
あ、やべー、墓穴

「真さんが得意な教科と私が得意な教科との情報交換です」
愛はすかさずフォローを入れてくれた

「あー、なるほど」
愛のフォローのおかげで透は納得したようだ

       

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