Neetel Inside 文芸新都
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たんぺんしゅー
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今日も親とは会話せずに家をでてきた。最早語る価値もあるまい。
小学五年の頃から行動が逐一イラつくようになってきた。
「なぁ、今日お前の家に泊めてくれないか?親に帰ってくるなといわれたんだ、ほとぼりがさめるまで頼む」
だからこういう事を頼まれると困る。自分と同じ境遇みたいなものなので何とか助けてやりたいが、俺と親の喧嘩なんてみたくないだろう。
「ああ、俺んちそういうの駄目なんだ。あいつにでも頼めば?」
俺は顎で友人の内藤を指した。ありがとうといってそいつは内藤のほうに向かっていった。

翌日。
何故か内藤が休んでいる。あいつなら休んだ理由も知っているかも知れない。
「なぁ、何で内藤休んでるんだ?」
「さぁ・・・?」
良くわからないようだ。質問を変えてみる。
「どうだったあいつの家?」
「ああ、楽しい夜が過ごせたよ」
と、阿部はいった。

俺は両親に深く感謝した。

       

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