Neetel Inside ニートノベル
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「やっとだ……星もハートもないひもじい生活を続けて苦節十日……ようやく降って湧いた一筋の恵みの光……ありがとう神様……ありがとうインターネット……」
「フォフォフォ、動きが遅いなっ、この星はいただくぞ」
「あっちょ! てめっくそっ……誰だ!?」
「なんじゃ知らんのか……ちょいと前までインターネットの星の稼ぎ頭と言えば儂じゃったのに。電子の妖精、星取りじいさんじゃよ」
「電子の妖精……」「じいさん稼いでるっていう割にやけに身なりがみすぼらしいな」
「あーそれはあれだ、最近星の流通量が露骨に減ったからな」
「うむ、ちょっと前まではそれこそ星の数ほど溢れていたんじゃがな……」
「フフフ……星の供給を止められてしまった憐れな乞食たちよ……」
「お前は……?」
「むむむ、あれなるはハートマークじいさん!」
「如何にも自分はハートマークじいさんである」
「若人よ……こいつじゃよ……インターネットの星の流通量を減らしたのは、コイツが原因なのじゃ!」
「な、なんだってー!?」「どういうことだ?」
「簡単じゃよ……はてなスターが絶滅危惧種である昨今、星の一大産地として名高かったtwitter……」
「は? 何を言ってる、Twitterはもう星の産地じゃなくなったろうが」
「まさかつまり!?」
「そう、その通りじゃよ若人たち……Twitterの突然の仕様改訂の裏にいたのがまさにコイツなのじゃよ!」
「儂もミクシィのいいねだけでは食ってゆけなかったのじゃよ……顔本は仕様が違うしな……許せ……」
「許せるか! ここであったが百年目ぇ! 食らえ、儂の決死のふぁぼ爆を!!」
「うおっ! なんて激しいふぁぼ爆だ……」「これが伝説の星取りじいさんの繰り出すふぁぼ爆……」
「ぬるいわっ! 儂のいいね爆を食らえ!」
「グワーッ!!」「じいさんっ!」「クッ、なんてピンク圧なんだ……近付くことすら……」
「お前たち……儂の一生の頼みじゃ……星を……星を分けてくれ……頼む!」
「じいさん……」「チッ、しゃーねぇな……そらいくぜっ」
「うおおおお! ギガ・ふぁぼ・ブレイクううううううう!!!!」
「一人では不可能なことでも、三人いれば押し通せる!」「引いて駄目でも押し通れ、光って繋がる星の道!」
「儂たちを、誰だと思ってやがる!」
「(いや、その二人は誰でもないよね?)ば、馬鹿なぁ!!」

       

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