Neetel Inside ニートノベル
表紙

てつがく島つうしん
まとめて読む

見開き   最大化      

てつがく島

背景ストーリー




てつがく島は

考えることが好きすぎる人々が流れ着き

暮らしている。


ある人は思春期に

ある人は使命に燃える中で

ある人は生まれついてすぐ

ある人は成熟した先に


てつがく島は

ほかのどの世界とも隣接していない。

考えることを

愛するひとたちだけの

天国

     

黒髪の女の子「思うのよアタシ。そう、

おもいっきり羽を伸ばしてどこか旅行にでもいきたい気分!」

眼鏡の男の子「僕を置いて行かれると、すこしさびしい気持ちだよ」

黒髪の女の子「あんたは誰にでもそう言うでしょ」

眼鏡の男の子「さびしがりやだからね」


うさぎの看護婦さん「それにしても暑いですねぇ~

つめたいソーダ水、飲みますか?」

黒髪の女の子「賛成~~!!やっぱり暑い日は炭酸よ。

たまらないわ~!」

眼鏡の男の子「君はやっぱりどこにいても同じだと思う」

黒髪の女の子「どうゆうことよそれ!」

眼鏡の男の子「うわっ、怒らないで。いい意味だよ。どこにいても楽しめるんだろうなって」

うさぎの看護婦さん「じゃーん♪なんと今日はおやつのコーヒーゼリー付きです♪」

黒髪の女の子「やった♪」



『みんなと一緒ならいつでもどこでも

しあわせ』

     

黒髪の女の子「退屈だわ・・・」


眼鏡の男の子「え?君でも退屈なことってあるの?」


黒髪の女の子「アンタはアタシのことなんだと思っているのよ

当たり前でしょう。退屈は大キライよ」

眼鏡の男の子「本を読んだらどうかな…!」

黒髪の女の子「退屈な本を読んだって退屈つづきでしょう。

あーなにか楽しいことがほしいわ!」


お医者せんせー「君にしては珍しいことを言うね。

いつもの君だったら、たのしくないものまでたのしく変える!って

言いそうだけれど」

黒髪の女の子「アタシは退屈には勝てないのよ

たのしくないことも、そこにあれば変えられるけど

なんにもなくちゃどうしようも出来ないの!」


お医者せんせー「看護婦にお茶でも淹れてもらうかい?」


黒髪の女の子「それはいいアイデアね!アタシ、うさぎの看護婦さんの淹れるお茶が

世界でイチバンすきなのよっ」


うさぎの看護婦さん「は~い、お呼びですかぁ?」

お医者せんせー「すまない、お茶を四人分お願いできるかな?」

うさぎの看護婦さん「あらぁ?私もご一緒していいのですかぁ?」

お医者せんせー「ああ、頼む」

うさぎの看護婦さん「了解しましたぁ♪」

眼鏡の男の子「退屈…消しちゃったね」

黒髪の女の子「だぁーから、本を読むより喋ったほうがいいのよ!」

     

黒髪の女の子「ねえアンタはこわいものってある?」

眼鏡の男の子「えっと、そうだね…強いていうなら

自分を正しいと思っている人、かな」

黒髪の女の子「アタシもいちばんアタシが正しいと思っているわよ!」

眼鏡の男の子「ふふ…僕がこわいと思うのは自分以外を間違いだと思ってる

人だよ」

黒髪の女の子「あぁ!それはイヤなやつね!」

眼鏡の男の子「そういう人をコワイとか間違いだっておもったら

ミイラとりがミイラなんだけど…僕はどうしても苦手、かな」

お医者せんせー「よく考えているね。すごいよ」

眼鏡の男の子「あ、せんせー」

お医者せんせー「私も、できることなら自分がやってきたことを

間違いだとは思いたくない。人の性かもしれないね」



『みんながじぶんの「正しさ」を信じて生きている』

     

てつがく島つうしん20160122

黒髪の女の子「お菓子はやっぱり量が多くなくちゃ!」

うさぎの看護婦さん「あら、お腹が空かれたのですか?」

黒髪の女の子「そういう訳じゃないけど
なんていうか・・・そう、アタシの持論ね!」

お医者せんせー「持論…なるほど」

黒髪の女の子「難しいことば使ってえらいでしょ!
アタシはなんでも量は多いほうがいいと思うの
おいしいお菓子ならなおさらね!」


お医者せんせー「たしかに、いいものは
いくらあっても困らない」


うさぎの看護婦さん「キレイな色の布や糸なら
私もたくさんほしいですぅ♪」


黒髪の女の子「そうそう!
アタシむかし言われたわ!いいものは
人と分け合って謹んで頂戴しなさいって
でもわけて減っちゃうんだったらもっともっと
増やすことを考えてほしいわ!」


お医者せんせー「ははっ、いいものを受け取って
その後にまたいいものを創る そうすれば減ることはないのだろうね」


『好きなものを好きなだけ受け取っても
困る人はだれもいないかもしれない』

     

うさぎの看護婦さん「るんるんる~ん♪いい天気ですぅ♪」


眼鏡の男の子「あ!看護婦さん!

お洗濯ものですか…?」


うさぎの看護婦さん「はい♪いいお天気なので

午前中から干しちゃおうと思いまして♪…あら?」


眼鏡の男の子「どうしたんですか?」


うさぎの看護婦さん「この靴下…片一方が無いですねぇ」


眼鏡の男の子「どこにあるんだろう」


うさぎの看護婦さん「うふ♪ちょうどいいですね

また新しい靴下を縫いましょう♪」


眼鏡の男の子「探さないんですか?」


うさぎの看護婦さん「見つかったらいいですが、

見つからなくてもいいように作ります♪

これで すきな縫物をする

イイワケができました♪」


『日々起こる出来事に

どんな未来を創造するかは

あなたしだい☆』

       

表紙

マキタ 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

Tweet

Neetsha