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★新都社11周年記念・作品感想企画★
コニー・残念な人達の残念な戦い

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【雑誌】コミックニート
【作品タイトル】残念な人達の残念な戦い
【作者名】空白そらしろ
【作品URL】http://zannnennna.web.fc2.com/






【リメイクよりも…】
 一言で言うと残念な作品である。
 私が長文で突っ込むのは、だいたい「絵は上手いのに話がどうも」な作品だが、本作もそんな感じだ。
 経緯が良く分からないのだが、コメ返を見る限りではリメイクを重ねているのかな?
 一般論となるが、リメイクでクオリティアップするよりも、どんどん先に話を進めて欲しいと願うのが一般的な新都読者かと思う。
 リメイクが成功した「エンゼルシューター」などは非常に稀有な例だ。
 大半の作品はリメイクされた割には…というのがある。
 まず本作の大半となるジェンガ編…鷲津麻雀ほどではないが長い。そしてジェンガそのものは面白くない。
 つまらないジェンガシーンより、得体の知れない怖さがある人食い花子さんの謎にもっと早く迫って欲しかった。
 でもまぁ、ジェンガしながらでもぼちぼち花子さんの謎にも触れられてはいるので飽きずに読むことはできた。
 絵のクオリティも高いので、リメイク前を知らない初見の読者もとっつきやすいとは思われる。


【絵柄と展開や設定が合っていない】
 絵は総じて丁寧で可愛い。しっかり描かれている。
 目に花がある花子の見た目はとてもキャッチーで可愛い。FAとか描きたくなる。
 ただ主人公の片目隠と花子のキャラデザがちょっと被っているのが残念。
 1話冒頭、つまらなさそうに人を食ってる花子、その次の場面でゲームをしている片目隠。一瞬だけど同一人物?と思ってしまった。よくみたら髪型が違うし、片目隠は名前とは裏腹に両目出してるシーンも多いのですぐ分かるけど、似たような背格好だし、時々だがどっちがどっちか分からなくなる場面もある。キャラデザ似せているのは意図的なのだろうか?
 また、片目隠の内面もちょっと残念。冒頭で「刺激を求めている」と言っていた設定もまったく活かされているように見えない。負ければ食われるというジェンガゲームを純粋に楽しもうとせず、まずは花子を刺し殺して生き延びることを考えているし。主人公がそんな態度だからジェンガも冗長なだけで面白く感じない。絶望的な状況の中でも諦めない強さはあるが、それだけ頑張れるのになぜ冒頭は無気力人間だったのか。もっと頭のネジ2~3本ぶっとんだキャラにしてほしかった。色々と矛盾が多く、中途半端な印象。ただ残念。
 加えて、どうも緊迫感に欠けるのも残念だ。
 これがギャグとして描かれているのなら話は別だが、内容自体はいたってシリアスな世界観を描こうとしているように見える。
 だが展開がいくらハードでも、可愛い女の子しか出てこないのがどうも…。モブキャラとして出てきた黒服を敢えて雑な絵で適当に描いていたが、逆にそこはカイジ風にでもしっかり描いて欲しかった。案内役子だけでも男性に設定した方が良かったかもしれない。
 また、花子の怖さも中々伝わってこない。例えばジェンガの途中でも一人ぐらいつまみ食いしてグロいところを見せるとかして怖さを演出しても良かったかもしれない。もしくは黒服や大人の男性のような成熟した容姿のキャラが本気で花子を怖がっていれば、読者にもより花子の怖さが伝わってくると思う。
 現状、可愛い女の子だけの世界で放課後ティータイムしながらジェンガで遊んでいるだけのようにも見えてしまうのだ。
つまり、可愛い女の子が怖いことをしているというギャップが活かされていない。
 ふた先生みたいな路線を目指しているにせよ、可愛さか怖さか、どっちにも中途半端な印象の方が強い。
 絵柄と内容が合っていないというのが本作の一番の違和感だ。スイカと天ぷらみたいに食い合わせが悪い。
 可愛い女の子が文化祭で作中劇をしていると言われた方がしっくり来る。
 空白そらしろ先生はぷげらで日常系を描く方が合ってるんじゃないだろうか。
 
 
【今後に期待】
 残念な点ばかり挙げてしまったが、やはり絵は魅力的だしキャラクターは可愛い。特に花子。
 主人公については余り掘り下げられてないので興味はわかないが、花子の謎についてはきっちり解明してほしい。人間としての教育を施されていないからか、色々と常識がぶっとんでいる様子でもある。それでいてジェンガでは鋭いというか、他の3人より賢い面を見せている。
 ここもちょっと謎で、なぜ黒服や案内役子らは花子をまともな人格になるよう教育しなかったのか? できない理由とか語られていたっけ?
 ともかく、花子とその取り巻きの真相に早く迫って欲しい。
 ジェンガの次は別のゲームをするという流れでは、余程面白いゲームでない限り、次は読みたいとは思わない。
 タイトルは残念な人達の残念な戦いだが、展開まで残念にすることはないだろう。
 人食い花子さんをもっとクローズアップしてエルフェンリート的な面白さを突き詰めるか、もっと狂ったゲームをしてカイジ的な面白さを突き詰めるか。せっかく孤島?に来たのに部屋に閉じこもってジェンガばかりでは…彼岸島的展開でもいいかもしれない。
 リメイクを重ねたのなら、相当な熱量で描いているのだろう。現状、その作者の努力が残念な結果になっている。
 中途半端な印象を覆して欲しい。結構、厳しいことを言っているが、期待の裏返しだ。


【追記】
 ……と、言うのが3月13日以前に9話まで見た感想。
 10・11話で結構良い感じになっていた。
 花子(花人間)の謎についても解明されてきたし。
 11話の最後で片目隠が命を賭けたゲームをしようと提案していたので、これでもっと真剣味のあるゲーム描写が楽しめるのかもしれない。
 新キャラのゆずはまた女の子かーと思ったが、クールなキャラのようだし、もう少し緊迫感出してくれるかな?
 とりあえずは新展開となるであろう次の回までは様子見してみたい。
 できればだが、私の好みになるが緊迫感を出せるよう渋いおっさんを出して欲しい。キャラクターは可愛い女の子でないといけない縛りプレイでもしているのだろうか。
 何度も言うが、放課後ティータイムがしたいならぷげらで描いた方がいい。絵柄的にもそちらの方が合っているだろう。

       

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