Neetel Inside ニートノベル
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 一番小さいあの子は、高学年にしては発育がなっていなくて、関節の浮き出た体が背徳感をそそる。日焼けした肌もイイ。お、長い髪のあの子は、短パンの腰がずり下がって、水玉のパンツがはみ出している。胸も膨らんできているというのに、自覚のないだらしなさはこの時期に特有の趣だ。胸と言えば、女子がブラジャーを付け始める過渡期は、この学年あたりからである。少数だが中には付けている子もいて、白い体操着の上から形が確認できる。顔は不細工だが真面目そうな、あの眼鏡の子。彼女は体操着を短パンにしっかり入れているものだから、カップの形がありありとわかる。同年代に比べて早く雌になった彼女は、恥じらいなんて感じているだろうか?
 目移りしている間にも、俺は竿を握って、激しくしごいていた。射精の兆しが見えはじめたところで我に返る。
「あっぶねぇ」
 早々に終わらせてしまうところだった。体育は45分もあるのだ、時間をぜいたくに使おう。俺は押し入れからDVDを取り出し、デッキに入れた。
 画面に映し出されたのは、白いマイクロビキニの少女。プールサイドに寝そべっている。小さな水着には、乳首と陰部を隠す以外の働きはない。凹凸の少ない身体の輪郭が、露わにされている。少女の肌に散りばめられた水滴が、日差しを浴びて光っている。表情は硬く、わざとらしい笑顔だが、用があるのは身体の方なので問題ない。
 俺は以前から、ヌける条件として素人感を大事にしている。だからこういう、ジュニアアイドルの映像を使うことは好まなかった。長いこと、町にいる小学生を目に焼き付けてオカズにしていたのだが、どうしても段々と、刺激が足りなくなってくる。そこで思いついたのが今やっている方法だ。露出の多いアイドルの映像を見てから、校庭の児童たちに目をやる。すると、体操服で覆われている内側に、裸体を幻視することができる。
 踵から上る曲線は柔らかい。ふくらはぎ、腿、尻のどこにも無骨な筋肉は邪魔していない。細い脚には丸い肉が実る。視線を登らせれば、腹はなだらかに膨らんでいる。浮きだした肋骨を経て、乳房は地続きのまま円錐の丘をつくり、鎖骨への道を谷に残す。
 少女の身体は、すべてが一繋ぎなのだ。肥大した尻や胸で隔たりをつくることがない。皺のないすべらかな肌で、総体としての美を生み出している。一見平坦で、欲を掻き立てないと指摘されることもあるが、それは違う。少女の身体には、同年代の男子と比べて異なる、秘められた性の予感がある。慎ましい乳にのった桜の蕾、絹のような髪と隠されたうなじの細やかさ。わずかな兆しから、俺はこれ以上ないほど淫靡な雌を見出すのだ。
 千里眼がごとく、体操着の上から女子たち視姦していると、射精感がこみ上げてくる。フィニッシュにふさわしい子は誰か。俺の子種を、小さな胎に飲み込ませる相手。吐精に急き立てられるように、双眼鏡を操作する。
 極上の幼妻を見つけた。縦隊の中ほどで膝を抱える女子。髪は耳の後ろで二つに束ね、化粧など一切していないにも関わらず、目鼻立ちが恐ろしく整っている。日焼けをしていない細長い手が、髪を掻き分ける。その所作一つに気品を漂わせている。きっとあの子は、上流の生まれに違いない。号令に合わせて、彼女が立ち上がった。動作には隙がなかったのに、短パンの裾から、俺にだけ見える絶妙の角度で、白い下着がチラリと見えた。
「あああぁぁぁ~」
 俺はオナホを捨て、壁に向かって射精していた。なおも竿をしごきながら、少女の腹を凝視する。彼女は澄ました顔をしているが、今この瞬間、子宮には俺の汚い精液が流れ込んでいる。固い壁に、亀頭を目いっぱい押し付ける。精液が飛沫になって飛び散った。孕めっ……孕めっ……。脳内に描き出された少女の膣内を、白濁が侵食していった。


「……ふう」
 放心から戻ってくる。校庭ではまだ体育が続いているが、俺は双眼鏡を放り出して寝そべった。畳のささくれを目にすると、急激な気だるさが体を覆い、眠気に引き込まれる。このままもう一眠りしてしまおうか。どうせ、なすべきことなどないのだし。ああでも、オナホは洗っておかなければなあ。生ぬるい葛藤に揺られながら、瞼を閉じようとした。そのとき、錠の外れる音がした。
「和樹くん、起きてるー?」
 玄関を開けて入ってきたのは見知った顔だった。
「…………結衣奈」

       

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