Neetel Inside ニートノベル
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 きょきょはきょうからダイスケくんが3年間通う向陽東高校の校舎ですょぉ!

 自己紹介の後でクラスのみんなも少しずつ打ち解けてきて...
って、おやおやだぁいすけ君!休み時間にひとりで机に突っ伏してたらくぉいびとどころか友達のひとりもできませぇんよぉ!そぉんなに激しく頭を机にこすり付けるなんて、なにかとても嫌な思いをしたに違いありませんねぇ。それでは天国の滝口順平から現世にお返しします。

 「完っ全に失敗した。。。!」

 自己紹介でどんずべったオレは激しい自己嫌悪で机に頭をこすり付けていた。

 席を立ちオレがあの台詞をクラスの女子に言い放ったときのクラスの空気感。あの氷結ぷりを思い出すだけで今年の夏は乗り切れそうです。妹よ。まぁ、この件でクラス替えまでオレの彼女ゲットは遠ざかったのは決定した。なんてこった。パンナコッタ。チンコタッタ。

 いや、漫画かなんかで女はできの悪い男に母性本能をくすぐられると聞いたぞ。よし、漏らそう。いま、漏らそう。それだけがオレがこの閉ざされた世界クラスに出来る唯一つの “叛逆” さ。

 「なぁ、セックス君!」

 オレがケツにチカラを入れていると後ろから声をかけられた。少し待て。もうちょっとでこの机一帯にオレの小便を漏らすことができる。

 「起きとんのやろ?シカトせぇへんでや!」

 声の主がばしぃんとオレの背中を叩くと小便意が一気に引っ込んだ。

 「ヤロー!膀胱炎になったらどうすんだ!?」

 オレが振り返るとワックスで髪をつんつんに逆立てたチビスケがたっていた。

 「そんな、作者じゃあるまいし。それに膀胱炎はオシッコ我慢してなる病気ちゃうで。ボーコーに細菌が入ってケツに指入れらて検査されて...」

 「なんだぁ、オマエ。もしかしてオレにホモセックスの誘いで来たのかぁ?」

 クラスの後ろの女子共がわぁ、と色めきたった空気を感じる。この際腐女子きっかけでもいい!これを股がかりにクラスの美女集団とお近づきになってやる!

 「まーまー。、いきなりそんなイキんなって。オレはナニワのナゴヤカマン、名古屋章太郎!さっき廊下でクラスの女の子がキミの話してんの聞いたで。なんか放課後、話したいみないなこといっとったなー」

 「それはまことか!?」

 オレが立ち上がると彼は二カっとした顔でぼくに言った。

 「ホンマやって。結構かわいめでコッチも大きめやったな~」

 うぉほほ!彼が胸の前に両手を持っていって上下に揺らす。

 「せやから絶対行ったほうがええって。場所は屋上。『そいつらには章太郎の紹介で来た』っていうんやで」

 「えっ、なんで?」「んも~ヒトが悪いで~セックス君!」

 彼は気味の悪いオカマ声でぼくに頭をこすった。よっしゃ!放課後絶対行く!

 オレがありがとう!と彼の両手を握るとうざったらしい先公(中年。ハゲ。キモイ)が入ってきて俺達は席について授業を受けた。

 …オイオイ聞いたかよ妹よ。オレのことをこんなにも欲している女の子がこの学び舎にいるんだぜ!きっと今もその娘はオレのことを妄想してドキドキしているに違いない!嬉し恥ずかし初体験、オレは時計を見上げた。歓喜の瞬間が徐々に近づいている。俺のことを必要としてくれる人がいる!…こんなに嬉しいことは無い。


万歳ヴィクトリア!!僕の童貞と君の処女を交換しようよ!」

 思わず席を立ち上がって叫んでいた。クラスメイトの数人がボケッとした顔でオレ様を振り返った。その後ハゲ教師による離脱の魔法タットレイによりオレの体はクラスの墓地ともいえる廊下に送られた。

 「墓地でぼっち。。。ふふっ」

 水の入ったバケツを両手に持ちながら俺は放課後での出来事を想像して期待を膨らませていた(ドコを膨らませていたとは言わんが)。

       

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