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◯新生物地理区サニ ーコ ート ・マツダ |架旗透


私のほのかなノスタルジーを破壊した作品。

あらすじ解説については、優れた紹介文をお借りしたい。
「学生向けボロアパートをシカやクマが闊歩するという狂った世界観と、オフビートで憎めないキャラクターの掛け合いという、もともとの持ち味が絶妙なバランスで融合。バカバカしくてちょっと懐かしい大学生活」

狂気のバイオワールド、そして若々しい青春群像劇。超常的で限界的な環境の中で、平然と暮らしていく主人公たちのほのぼのした生活風景は、なんとなく高橋留美子『うる星やつら』のドタバタ劇を思い起こさせる。

作品の「下塗り色」となっているのが「大学の研究室の闇」である。敵(?)の桐原ブラック、主人公の擦り切れた感性、逃げていく常人たち。悪徳ではなく日常として、さらっと描かれる人間像が、この作品の狂気を彩っている。作者の実体験だろうか。

私にはこのような体験はなはずだが、なぜだか昔の思い出が揺さぶられ、上書きされた。
それだけのインパクトのある作品。

みんなたくましい。このようにたくましく生きたい、と思った。

以上

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Neetsha