Neetel Inside 文芸新都
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どうやって死のうかとふと考える。
なぜふと思いついたのか、私は精神的にも肉体的にも全てにおいて追い詰められてて、寝て目が覚めたら仕事先に行って、帰ってきたら彼氏は寝てて、その繰り返しをしてきた。
思いつき、彼氏に聞いた。「どうやって死にたい?」
「ダイナマイト100本で爆死かなー、爆死したい」
「えー、死体が残んないじゃん」
「いやでも瞬間的に死ねるじゃん」
「……爆死はないわ。せめて練炭。首吊りは失敗してるから無理」
「あぁ、首吊り、互いに失敗してるもんなあ」
「そうだねえ。ははは」
彼氏は爆死したいらしい。
私は嫌だ。可愛い顔、綺麗な体を持って生まれてきたからこそ綺麗に死にたい。と彼氏に言うと「首吊りも練炭……ていうか死体は汚いだろ」と突っ込まれた。違うんだなあ。死体でも綺麗で美しくありたいんだなあ。死ぬ時になったらどうしよう。遺書を書こう。親や友達のことも忘れて私の頭の中の世界を書こう。きっと誰も理解してくれないだろうが、私の直接的な死因は結局は『この世界に適合しなかった』になるんだろうな。もうダメなんだろうな。何もしたくない。でも時間は迫る。迫ってくるな。そう願い、筆を置く。

       

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