Neetel Inside 文芸新都
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じんせいってなんですか?
この指、とぉまれ

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この指、とぉまれ

死ぬという行動はどれだけ人を動かすのだろうか。
見知らぬ女子高生の目の前で飛び降りようとしてみよう。女子高生は死のうとしている僕を止めるのか、止めないのか。止めれば女子高生は命を救ったという安堵に包まれる。止めなければ目の前で変な男が死んでしまったという罪悪感が多少は生まれるだろう。
まぁもし僕が見知らぬ男が死のうとしていて周りが僕しかいなくとも恐らく死ぬことを止めないだろう。後味の悪い罪悪感よりも目の前にある赤の他人と話す行為がとてつもなく嫌悪を感じてしまうのだ。勝手に死んでください。どうぞどうぞ。といった感じだろうか?
だが条件を変えて男ではなく女、更に女子高生が死のうとしていたら勿論止めるだろう。(待ってくれ! 君はまだ死ぬ運命ではない! 僕が君を愛す! 死なないでくれー!)そこで全米が泣くほどの抱擁。助けたことで昼夜延々とセックスして僕がいなければ死んでしまう体にしてやる。次第に女子高生は死にたがってくるだろう。私はこんなこと望んでいない。私は……。(女子高生よ、お前は死のうとしていたんだろう? それに比べたらマシだろう?)そこで! 種付けセックス!
……まぁ僕は女子高生とそういう感じでセックス漬けの毎日を送りたいのだ。性欲の塊みたいなオチになってしまいそうだな。ま、いいけど。
とりあえず軽く扱いてから自殺掲示板を開く。
自殺志願者募集! 一緒に死にませんか? 首吊り、練炭、何でも可能です。人生に疲れたので一緒に死んでください。と、書いたスレを立てた。
ホッ、ホッ、ホッ、あッ、興奮する。白濁とした液体がタオルの上で巻き散った。
暫くぼおっとしていたレスが来ていた。
私も一緒に死なせてください。学生なので休日で構いませんか? もしよろしければ返信よろしくお願いします。
……………………思わず涎が出た。僕史上最高の心中パーティの始まりだ。コンドームは持っていかない主義で。

       

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