Neetel Inside 文芸新都
表紙

じんせいってなんですか?
神様がいた

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 神様が多分いたんだ。先週までなんだけど僕の家にいた。神様がいなくなった今、改めて喪失感に苛まれているって感じなんだ。
神様は僕に助言をしてくれた。今日君は嫌な事が起きる。
でもそれを乗り越えれば―――。それは貴い予言みたいなものだった。
だが神様はいなくなったんだ。僕にある指針がなくなってしまったということになるのか。神様なんてことをしてくれたんだ。僕はこれから何を思って生きればいいんだ。楽しみだった番組が突然興味が一切ない政見放送になった時の絶望感。喩えもたとえで現実味がない。
でも神様はこう言い残して帰ったんだった。
――もうすぐ、世界は終わる。
って、一体ナニゴト? 世界が終わるから僕の傍に神様がいなくなったんだろうなとか思ったりはしたけども、世界という範囲が膨大すぎて見当もつかない。もし世界が終わるとしても終わるといった予兆は一切見られない。
もしかして神様がそれを引き起こすのだろうか。そんな馬鹿なぁ。それなら神様じゃなくて死神だ。しかし一気に現実味が無くなった。
世界が終わる。世界が終わる。世界が……終わる、ね。
あー。んでさ、僕にとっては取るに足らない事なんだけども……。僕以外の人間が全員死んでいたらそれは世界の消滅ということになってしまうんだろうか。
僕以外の人間が死んでいるのが世界の終わりとするのならば、神様はいたんだ。
ちゃんと、神様はいた。


       

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