Neetel Inside 文芸新都
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HAPPY

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 もう何度、同じ事を繰り返してるだろうか。
 まるで千日手じゃないか。
「最近、忙しいからなんともいえない」
 そんな君の言葉に対して、「それは断ってるのか?」そう尋ねると、君は、「違うよ。また、誘ってよ」って答えるんだ。
 その言葉を聞いて俺は、ほっと胸を撫で下ろす。そして気持ちに余裕が出来て、しょうもない事を考えてしまう。
 例えば、君の胸は簡単に撫で下ろすことのできるような、控えめなシロモノだよな。とかさ。
 だから再びアプローチしてみると、「またそのうち」って言うじゃないか。
 良く取っていいのか、悪く取るべきなのか、ヘベレケの俺には判断できないんだ。
 するとあっという間に時間が過ぎて、都合の良い妄想が膨らんで、同じことを繰り返してしまう。
 千日手だ。千日手なんて比喩を使うのだって、流行りの漫画の影響だ。
 そう、薄っぺらい男なんだ。
 俯瞰して物事を見る事の出来ない若輩者の俺は色恋沙汰を出口の無い迷宮か、果ての無い砂漠みたいに捉えてしまう。
 いつしか、そんな格好つけた思い違いにも飽きて、純粋な感情は妬みや怒りに変わり。君を呪い始める。
 精一杯の皮肉を込めた感情をぶつけ、君の事を呪う。
 君が時々、俺の事を思い出して、自分を責めて、少しでも惨たらしく胸を焼くよう、怨みの籠った感情を君にぶつけるんだ。
 そして後悔に埋め尽くされた君の姿を想像したとき、初めて俺の心は癒されるんだ。

       

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