Neetel Inside ベータマガジン
表紙

見開き   最大化      


   「世界銃」   作者:のば

   【作品内容】
 こちらも初めての作者さん。タイトル的にファンタジー臭のする作品ですねー。鹽竈的にもヒットしそうな予感がひしひし。
 最新話―――といってもまだ二話ですが―――まで読みました。感想内容もそれに準じたものとなります。あしからずー。


   【人物】
 主人公……といっていいものなのかどうか。世界における脇役、モブキャラである首藤紘一はどこにでもいる普通の高校二年生。この語り出しが既にテンプレですねー。でもこの作品においては本当の意味で普通の平凡な人間のようです。今の段階では。
 そして普通ではなさそうなのがヒロインにして幼馴染みの灰塚鏑。この子はどうも世界で定められた“役”とやらから外れた?存在のようです。こっちの方が主人公っぽいね?
 それから“悪役”の藍原微。
 非常にわかりやすいですね、なにせ最初から配役が全て決まっているわけですから。隠すこともなく、誰が何の“役”を担っているのかが分かっているというのは斬新かも。単に鹽竈が知らないだけかもしれませんが…。
 謎の銃を持つ“ヒロイン”、を狙う“悪役”。となれば次にスポットが当たるのはヒロインを守る“主人公”になるのがお決まりといったところでしょうか。本来の役から外れ掛かっているモブの紘一が主人公になれるのかどうかが作品のメイン辺りに来そうです。


   【文章】
 とても丁寧ですね。書き慣れているような感じすら見受けられます。もしや既に何かを書いておられる方なのでは?
 初めに銃の説明文を載せて興味を誘うのは上手いなーと純粋に思いました。これで厨二心を忘れていない鹽竈のハートはぐっと掴まれました。
 紘一視点の高校生活がわかりやすく描かれていて、読んでいる側も『こいつマジでモブ野郎だな…』と思うほどに平々凡々なオタク高校生だということが印象付けられます。
 人物の情報を違和感なく自然な流れで語られていき、紘一にとっての友人光則やヒロイン鏑がどういうポジションの人間なのかがさらっと頭に入ってきました。分かり易い。
 ちょっと気になったのが、第一話のこれ↓

『「貞子vs伽耶子」をレンタルで見たばかりだったのもあって、一瞬そういうもの《・・・・・・》かと思った。』

 たぶんこれルビ振ろうとしてるんだと思うんですが。ルビを入れたい内容の終わりに《》を挟むのは合ってますが内容の初めに|を入れてないのでルビが成立していないですね。もし見ているのなら参考にして頂ければ幸いでございます。


   【ざっくり感想】
 今後の展開が普通に気になります。普通に。
 ヒロインがいて敵がいる。となればバトルか!鹽竈大好きなバトル物に発展するのか!?それとも別方向から攻めて来るのか?どっちだどっちだー!?
 …とまぁ色々と今後の展望を期待したりしております。出来れば投げないで続けられてほしい!
 物語の核とも言える不思議なリボルバー拳銃(シンデレラ・リボルバー?)がどう活かされて行くのか、そもそも具体的にどういう能力なのかも鍵になりますね!まだまだ始まったばかりなので楽しみに続きを待ちたいと思います。

       

表紙
Tweet

Neetsha