「倉持蜜葉に告いでおく」 作者:宮城毒素
【作品内容】
前回に引き続いての今作感想。どうにもジャンルが未だに読めない、若干非日常感が出て来たのでラブコメの線は消えたようですが…?
【人物】
最初主人公だと思っていた七原ですけど、どうも蜜葉がメインだったみたいです。まぁタイトルからして不思議はなかったですね。
基本的には蜜葉、七原、里緒辺りが本筋に絡んでくる主要人物っぽいかな?初めは学校を舞台にして進行する物語かと思っていましたが、最新話前後はもうほとんど学校で活動してませんね。
しかしそうなると自殺した友人の謎が謎のままになってしまうのですけど……そこらもその内に回収されるのでしょうか。
前回からの更新内容で一番目を引くのはやはり正体不明の外国人ホームレスのジョン・ドゥ。彼の登場によって今作が相当に混沌としてきた感じがあります。
ジョンが何者かに撃たれたらしいこと、何故か蜜葉のことを知っていること。あと蜜葉を異様に執着しているタワーマンション住まいの女性。やはり全体の中心にいるのは蜜葉なのか。
七原も相当に主人公体質というか厄介事に巻き込まれやすい質の人間らしいですが、果たしてこの物語は一体どっちに引っ張られて発生しているものなのやら。
あと里緒は男と女、両方いけるクチなのですかなもしや!?
【文章】
安定と信頼のクオリティ。それ以外に何をどう言えと?そもそもこっちは感想と同時にリレー小説で幾度も拝見させてもらってるというのに!
指摘点といえばいつもの通り、いきなり場面が移り変わったりおかしな外国人を連れてクラスメイトが訊ねてきたりと、突拍子の無さが毎回驚きと戸惑いを直撃させてきますね。
基本的にキャラクターも全員まともな思考能力を有していないので、誰も真っ当なリアクションを起こしてくれないのが余計に悩ましい!どう考えてもおかしいだろ何しれっと三週間も四人でホームステイしてんのさ家帰れよ学生共!と誰も突っ込まないのがとても歯痒い…ッ。
美点と欠点が表裏一体となって良しも悪しも同一のものとして見るのがもっとも無難かつ最善の見方であると鹽竈は思います。ようは読む人間次第というわけですので例によってこれ以上は鹽竈個人にはどうとも言えませぬ!
【ざっくり感想】
ますます先の展開がわからなくなってきて、いよいよ鹽竈もどう予測を立てて感想書いたらいいものか迷いに迷っております。もしかしてこれミステリーどころかSFまで入ってるんじゃなかろうか。いやほんとに。
一番なんか訳知り顔のジョンが今後どう動くかが鍵になりそうです。頼むから勿体ぶって言わないまま誰かに銃殺されたりするなよ頼むから。そんなフラグ回収求めてないからな!
一癖も二癖もある……ていうかぶっちゃけ癖のあるヤツしかいない問題だらけの面子で、何が起こりどう終わるのか。一切合切予想不能!!とりあえずはこれがどういうジャンルなのかだけでも特定できれば取っ掛かりにできるのでしょうが、それはこれからのお楽しみということか…。