「ソナタ」 作者:三浦
【作品内容】
二度目の感想になります今作、更新合わせて頂きありがたや。
今回は三十七話、日常編の終わりまで読みましたので感想をば。この段階で既に日常からかけ離れている感がありますが、これ以上離れて行くといっそファンタジーになりそうです。
【人物】
他校の番長である鉛との戦いから先を読みましたが、相変わらず出て来るキャラはぶっとんだ連中ばかり。飴中毒の小学生に殺し屋その二、元殺し屋の爺さん。幼女に恋をした番長(人物紹介によるとロリコンではないらしい)やナルシスト通り越した病的な自尊心まみれのバスケ部エースと選り取り見取りで変人揃いです。マトモな人間が透しかいねぇ!!
他には意外と出番のあったマジヤベー子。ただの千歳の取り巻きモブだと思ってたのにマジヤベー活躍をしてくれたのでとてもマジヤベーと思いました。
あとは針入高校や瑪瑙高校の不良共とか?明らかにその他多数の名前すら無い連中のクセにやけに面白かったりします。針入の連中は番長のこと筋肉以外全然敬ってないし、瑪瑙の連中は度々飽きもせず電車乗り次いでやって来るし。学生の身分では電車賃も結構なものですからね。
巻き込まれるだけだった透もついに心情的に動き出し、強くなる為にやたら文字の可愛らしいジジイに弟子入り。ようやく主人公らしくなってきますかね!?現状主人公枠はほとんど光に取られっぱなしですからね。頑張れお兄ちゃん。
【文章】
文章に関してなんですが、更新分までを全然追い付いていないこの段階では、前回指摘した以上のことは出せません。前と同じく文頭を一字空けたり、漢字間違えを直したり、文章の構成を打ったあとにもう一度見直してみるとかでしょうか。
さらっと前に小出ししたイベントやフラグを回収しているところが目を引いたりします。飴を取られて発狂する小学生女児をおとなしくさせる為に、ずっと前に従姉から送られて来てた飴の話が出て来るなんて思わないでしょう!あんなん光がデブる話の一部として消化されて終わりだと思ってましたよ。
【ざっくり感想】
やっぱり個人的にこの作品で面白いと思うのはキャラ同士の掛け合いですね。一悶着ある度におかしなキャラが増え続けてえらいことになってます。最初は透(光)と敵対する刺々しい関係の相手ばかりでしたが、最近では協力関係になったり友人になったりして、曖昧ながらも一つの勢力として成り立ち始めている気がします。
日常編と銘打つ章が終わり、次は大学病院を舞台?として話が展開されるようです。
三十七話終了時点で若干不穏な空気になり始めていて、少しばかりシリアスの香りが。喋る犬とかなんかおかしな存在も現れ始めたけど、落ち着いて考えてみても殺し屋や幽霊が平然と出て来る世界でなら別にそれほど驚くことでもないんだなーという結論に至りました。あれほんとにこんな結論でいいのか?
次章からさらに苛烈になる気配のあるソナタ、出来ることなら各キャラも今後出番を与えてあげてください。千歳なんかバスケ以来ポンコツナイフ投げ機と化しているし忍とか強キャラって話なのに全然出番無いですし!