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   「日替わり小説」   作者:天馬博士

   【作品内容】
 これに関してはもはや作品内容すらいらないような……見ての通り、毎日更新の短編小説集ですよとしか…。
 こんな感想殺しの作品、一体どうすりゃいいんだ…。なに、一つ一つ上げて感想書いた方がいいの?過労死するよ?精神と時の部屋に引き籠らないと絶対無理だよ?


   【ざっくり感想】
 な、なんとも言えない。
 鹽竈という一個人としては、あまり短編というものは読むのも書くのも得意ではありません。やるのであれば、長々と一つの物語を書いていたい…という願望が強いので。
 ストーリーの厚み、人物の心情や特徴、その他諸々。短い文章でそれらを纏めるのが致命的に下手くそな自分としても、やはりそれっきりで終わる短編というものはどうにも性に合わないといいますか。
 ただ、そういう観点から見ようと見まいと、この日替わり小説というものは一つの話がとても短い。短過ぎるという気さえします。どうなんでしょう、一般的な短編と比べるのはおかしいとしても、なんだか今回感想を書いたえろま先生のトゥー・レイト・ショーの短編を読んでからだと極端に短く感じてしまいました…こういう比べ方が良くないというのはわかっているんですが…。
 小説として見るよりかは、どちらかというと脚本家やシナリオライターが練習や修行で行うテーマを決めた短編作品の束のように見えてきました。この作者さんが一体どういう思惑でこれをずっと続けてきているのかは不明なので本当になんとも言えないのですが、観点をそこに置くことが出来るのであれば、この人はネタを生み出すことに尖った才覚があるかのように思えます。
 ただ、ネタだけでは小説としての定義として如何なものなのかなとも感じます。ハンバーグだって練ったタネだけじゃ食べられないしね!
 起承転結の『起』へと強引に承転結を括り付けているような構成も時折見かけますし、誰であってもあの短文の中で一つの物語を完成まで持っていくのは至難の業なのは間違いないです。
 ですので、この際一日一つなどという縛りを課さなくとも週一とかで構成を練り上げてみるのもいいのではないでしょうか?一日一つを書き上げる脳の回転と時間があればそれも難しいことではないと思います。
 練ったタネをきちんと焼いて、ソースを掛けて、皿に盛り付けて、食卓に出す完了の部分・過程までを鹽竈は見てみたいです。もちろんこんなのは個人の意見であって受け止めるも受け流すも作者さんの自由なのですけども。
 質と量、両立することは不可能とは言わずとも困難極まりないです。ぶっちゃけ普通に仕事してたりするとそんな時間は無かったりします。睡眠時間削れば話は変わってきますが。
 どちらを重視するのかはそれこそ人によります。一月から続けているこの日替わり小説。この無数の量の積み重ねをもって天馬博士先生がどうしようと考えているのか。この集積の帰結をどこに求めているのか。そこに答えがあるのやもしれませんね。
 なんか毎回偉そうなこと書き綴って、見直してから嫌な人間だなーと気分が沈みますね…。
 今回読んだ話の中では、野球部(かな?)のヒーローの話が好きでした。やっぱり王道というかベタな展開や物語が好きらしいです自分。あと最後の台詞で素晴らしき日々というゲームを思い出しました。知ってる人いたりするかなー。

       

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