Neetel Inside ベータマガジン
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   「ソナタ」   作者:三浦

   【作品内容】
 病院編も終わり、お次はブラックモアズ編!ようやっとソナタを現状更新分まで読み終わることが出来ました!!いやーもうなんか凄い達成感っす。
 展開はますますバトル方向へシフト、もう学校生活やってた頃が懐かしくなってきました。今回も敵は大人達かな?スポットは主に殺し屋達に当たるようで、これまでも数多く登場してきた殺し屋(と書いてポンコツと読む)達も再び日の目を浴びる機会が出て来るか!?


   【人物】
 新登場としてはラセットの生前の仲間達と思しき殺し屋連中。またしても一癖二癖当たり前のようなキャラが多いです。一番驚いたのはシャンパン。お前病院編でのちょっとしたネタキャラってだけじゃなかったのか…。
 その内なんかしら出番あるのかなーと思っていたナイフ投げ機こと千歳の親父も参戦。立ち位置的にどうなるんだろう、娘と対決したりする?相当実力ありそうですけど。
 ラセットの復活を知らずにいる妹のオペラの行動も気になる。殺しの仕事そっちのけで暴走しそうなキャラですけれど、そもそも死の影とやらが何者なのかが不明なのでまだわかりませんね。案外既存のキャラの誰かだったりして?
 あとはなんといっても光の意外な本音が語られたことが大きいですね、無茶苦茶やって理不尽撒き散らしていたのにもきちんと理由があったとは。ただの我儘暴力系ヒロインじゃなかったんですね、すごい良い子じゃん。ごめんね誤解してたよ…。
 そんな光も師匠である椿は光がより強くなる為の修行に付き合わせれながらもなんだかんだで武器を進呈。これまでステゴロだったのにいきなり武器渡すのか…と思ったけど、今後の敵勢力のレベルを考えれば妥当っちゃ妥当ですね。修行終わる頃には完全に使いこなして刀で銃弾斬り飛ばしそう。


   【文章】
 もはや四回も感想書いている中でこれ以上言えることはありません!最新の辺りまで読むと、もうだいぶ安定感も増して小説としての作者の特徴や癖といったものが味となって染み出ているような状態ですので、もう鹽竈には改善点などを偉そうに語れるものはないかと。こういうのって、漫画の作画とかと同じで一定のキャリアを積むと作風が安定するというか、読んだり見たりすると初見でも『ああ、これあの作者の作品だな』って感じる域になるんですよね、ソナタは正にそんな感じです。


   【ざっくり感想】
 ブラックモアという新編の軸となる人物・組織とは別に、ソナタという作品の核に近いと思しきワード『カーニバル』が絡んで物語も全体的にじわじわ広がりを見せてきています。本物の人喰いもラスボス枠とかで出るんだろうか。
 ちょっと透の成長が遅すぎるような気もしますね。まあ、彼が光並に強くなって無双しちゃうと、この作品の方向性とは違えてしまう感じありますから仕方ないか。あくまで透は戦闘が好きな部類ではないし、光にとっても透が死線を何度も潜る羽目に陥ることはこれまで固く保ち続けてきた信念からして負けに近い展開。透は立場と思惑上、一戦もせずに平和な世界で暮らして死ぬことが絶対条件というか勝利条件というか、そんな感じ?じゃあやっぱ主人公は光で透がヒロインなんじゃないかこれ。それでもいいけど、とりあえず自衛手段としてクシャミ砲くらいはしっかり会得しとけよ!!
 思えば透サイドの人間は全員のんびりしてるな、大体いつも山で茶しばいてない?

       

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