「中毒性ぱんぷきんクライシス」 作者:宮城毒素
【作品内容】
毎度お馴染み宮城毒素先生!今回のお話はどうやら前に作られた作品の続編らしく、調べたところ見つけました前作『有毒性ちょこれーとクライシス』!どうやら登場人物や世界観も時系列も繋がっているお話のようで。
というわけでそっちも読了しました。実質二作品の感想となりますが、中毒性の方がまだ始まったばかりなので文量的にはちょうどいいくらいでしたね。
【人物】
メインは真昼と篝という二人の少女。篝の情緒がやたら不安定だなぁと思っていたけれど、それにもきちんと理由があった模様。この作品はわりかし病み成分が薄かったような気がしますね。その分、世界観の方を詳細に知りたかったくらいです。人間の代わりに世界が病んでたみたいなオチですか!?
腐れ縁も腐れ過ぎるとある種の絆に成り代わるというか、なんだかんだで嫌いながらも好き合ってたみたいな、宿命のライバル的な関係性でしたね。しかし天使とかいう人外の力を借りないと治せないほどの歪んだ性根の持ち主である篝はやっぱりどこかおかしいと思いました。
天使と悪魔に関しては、一体全体どういうことなんだとしか言い様が。なんだか日常系とファンタジー系のクロスオーバーのようで頭がフット―しそうでした。そもそも真昼らの住んでいる世界そのものが世紀末のような有様で、そっちの方ばかりが気になって仕方なかったですね。なんというか、子供の見る夢のようなごちゃごちゃっぷり?と言いますか。
ともかくなんか凄かった(小並感)。
【文章】
もう感想皆勤賞の方々はこの項目必要ないんじゃないかな…。
今回に関してはなんというか、言い回しや表現の仕方が独特?なんとなくイメージはつくけれど、明確な具体性は薄いというような感じでしょうか。既に規模が星間レベルで勃発しているこの世界では、もう我々の知り得る常識など粉微塵に吹き飛んでしまっているようで。どんな突飛なことが起きていてもさらっと流してしまう真昼に戦慄していました。セカイ系?みたいな。
【ざっくり感想】
ほとんど有毒性の感想みたいになってしまいましたが、今作はあのループ事件から時系列的にはそれほど経過していないお話のよう。
以前がバレンタインデーを基点として発生したものであり、今度はどうやらハロウィン。何かしらのイベントを切っ掛けに厄介な事件が生まれるのがこの世界の常なのでしょうか…。
前回の事件でなんやかんやあってようやく友達としての関係を確立した二人が、今度は協力して異質な現象やらに立ち向かう感じですかね。まださっぱり読めませんが。っていうかこの世界観で先の展開を読むことが出来たらその人結構ヤバいと思います。何が起きても全然不思議じゃない謎世界なので。森羅万象一切合切無視した非常識空間なので!