「ソナタ」 作者:三浦
【作品内容】
毎度お馴染み三浦先生のソナタ。今回はとうとう話が追い付いてしまい最新一話のみの感想となります。いつの何やらこの大長編六十数話を読んでしまっていたとは…。
【人物】
今回は菫に大半のスポットが当たっていましたね。次期組長として鉛を祭り上げたい菫の胸中、そこにあるのは幼馴染みとしてのお節介焼きなのかはたまた色恋に関するものなのか。毎回この手の話に巻き込まれるのは透ですね、まあ自らあまり進んで荒事に首突っ込むタチではありませんし、巻き込まれ型はむしろ必然でしょう。
【文章】
これ今更何を言えと……いや普通に良いと思います、投げやりとかじゃないですよ?
菫の曖昧でどうしようもない感情の揺れ動き方もよくわかる描写でしたし、それを察する透の心情も伝わってきます。小説作家として必要な伝達能力というか文字で情報を伝える力において三浦先生には鹽竈に言えることがもはや見つかりません。言葉もおおよそ尽くした感ありますし!
【ざっくり感想】
いきなりあれですけど、もう光の出番は当分来ない感じですかね?双子の掛け合い好きだったので早くまた見たいです。最初期辺りのほのぼのくだらないことで喧嘩したりトラブル消化していったりする下りも面白かったんで、ブラックモア辺りが一段落したらまたギャグやるのも期待したい。
殺し屋襲来編では誰がどこまで活躍するのやら。パパが出て来た以上は確実に千歳にもスポット当たるでしょう。紫爺さんのところでいつも厄介な絡みをしているなんとかエンプリオは出番あるのかな…?
ちょっと短めになってしまいましたが、一話のみの感想としてはこれ以上書けることが見つかりませんでした。物語もここから動き出しそうな感じがあるので、早いとこ続きが読みたいです。三浦先生はよ、はよ!!