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   「家路のクオリア」   作者:宮城同素

   【作品内容】
 なんだか毎回違う作品を読ませて頂いております宮城同素先生。もう前に書かれた作品達は続くことも再投稿されることもないのでしょうか。残念でなりませぬ…。
 今回のお話はアンドロイドの女性が病んでるんですかね?まさかいつもの病みっ子シリーズではないのでしょうか。


   【人物】
 主人公らしき人物は登場時点でもう死にそう。サブタイが終点であることからして、おそらく最終回の断片となっているのかもしれません。次の話が始点になっていますし。
 最初の死に体の男は兄、それとも弟?どっちかはわかりませんが、クロユリと自称した少女は兄が直すオルトシアそっくりのヒューマノイドの容姿であった、という感じかな?輝石ってのが本当の名前?ちょっと複雑でわからないですが。


   【文章】
 もはや宮城先生の文章は見慣れたものだと思っておりましたが、今回はいつにも増して難しい言い回しというか難解な表現方法を多々用いられていましたね。おおよその意味は理解できるのですけど、あんまりに複雑過ぎる例えや表現は多用すると読んでる側もペースが失速しがちになってしまうかなと思いました。いや鹽竈の理解力が低いだけと言われればそれまでですし、この作風をこそが良いと感じている方もいるんでしょうけども。
 結構宮城先生のお話は主人公の主観が過ぎる部分があるような気がします。視野が狭めというか、あまり自身や周囲の状況や状態を語りたがらない主人公、という印象。その為か、作品全体としての世界観や感覚が今一つ掴み辛いですかね。今作においては最終盤らしき部分が最序盤に来てそこから物語が開始されているのも読解しづらさの一因としてあるかとも思いますが。


   【ざっくり感想】
 この作品もあれですね、まだ全体が見えないので深くまで言えることがあまり無いです。ヒューマノイドを直して、そこからどう話が展開されていくのか。兄弟や家庭の事情がどう絡んでくるのか、父親や母親の奇妙なまでの無関心さはなんなのか。などなど、謎や疑問が散りばめられたまま、現状ヒントの欠片も見えません。
 物語がある程度の推理が進むレベルまで展開されないと感想も書くに書けない…というのが鹽竈の現時点で言える感想です。今後の更新次第でこちらも勝手に推測なりしてこの作品の深奥を解明していきたいなーと思いますが、この段階ではここまでの感想ということで。

       

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