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   「家路のクオリア」   作者:宮城毒素

   【作品内容】
 立て続けにいきますよ先生!でも更新一話だけの感想になるんで短めになるのはご容赦頂きたいところです。


   【人物】
 結局終点の話で瀕死だったのは兄の方だったんですね。弟どうしたんだろ…。
 新キャラとしてカウントすべきなのか輝石ちゃん。半壊していたオルトシア、それと昔の母によく似た笑顔をする少女?順番がいまいちよくわかってないですけど、母死亡→輝石と出会い→輝石に似たオルトシア製造…の時系列になってるんですかね。それとも輝石ちゃん出会った段階から既に人ではなかったり?
 終点のせいでもうバッドエンドの仄かな香りが鼻腔に突き刺さってます。せめて悠君くらいは救われてくれ。兄貴はもうダメだあれ死ぬしかない。


   【文章】
 オルトシアという未来的技術が用いられたアンドロイドの存在で激変した日本の状況と変貌した環境。その辺りの説明がしっかり事足りていたおかげで大方の事態が呑み込めるようになっているのは流石の一言だと思います。
 こういう現代から少し離れた設定の世界では、この辺の描写が足りていないと不満や疑問が山積みになるものですが、毒素先生はきっちりそういうところをクリアして文章を練ってくれているので、非常に読みやすくなっておりますね。さくっと読み終えることが出来ました!


   【ざっくり感想】
 父母は結局のところ子供達にどういった感情を抱いていたんでしょうか。あまり愛情表現に欠けていたような描写でしたが、兄を庇って死んだ母や慌てて割り込んだ父の行動などを考えると、それなりに夫婦仲や子供への愛情も存在していたように思えますね。単純にそれらを表に出すのが下手くそな大人だったと、そういうことだったのかな。
 あとは母親似の輝石という謎の少女。これマジでどういうこと。腹違いの子とか、そういう方向だったりするのですか。まだわかりませぬ。

       

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