「魔法少女マリア The pleasure」 作者:どんべえは関西派
【作品内容】
はい恒例の魔法少女シリーズ。こっちがどんべえ先生の本命ね、一個前のは前座だよね?そうだよね。
【人物】
終盤に入っているからか、脱落者が増えてきましたね。
とりあえずフレイヤさんはあれだけ復讐にこだわっていた割りにはあっさり時間稼ぎに命捧げちゃいましたけど…。復讐以上にマリアを生かすことが重要だと考えたのか、それともマリアがアリスを殺してくれるのなら最終的に復讐を成し遂げたことになると判断したのか。
敵側の魔法少女もあらかた殺されてしまいました。なんだかぽっと出てさくっと死んでいったのでいまひとつ印象に残りづらいキャラ達だったかな。
詩音がアリヤとの決着を如何にしてつけるのかによって今後の情勢を大きく変わりますね。まだアリヤとの思い出引き摺ってる辺りで嫌な予感しかしませんが。
前にも書いたような気がしますが、キャラクターの扱いがやや雑な気がします。魔法少女枠は貴重な戦力で数もさほど多くはないはずですが、それに反してそれぞれの個性が薄い感じでしょうか。
もうちょっと見せ場や心情描写を多く取り入れると、信念や執念が強く感じられて読んでる側も愛着を持てるんじゃないかなと。
物語における人物の描写はとても大事で、これを怠るとせっかくの見せ場とかでもいまいち盛り上がらなかったり、終盤まで生き残った古参キャラが良い活躍をして死んでいってもそんなに悲しくなかったりとか、非常にもったいないことになりがちになってしまいます。
せっかく史上最悪の絶望少女戦などで築いてきた魔法少女達の関係性とかがあるのだから、そういうかつての仲間とかの括りで因縁を結んだりすればより深くキャラクターの内面を描くことが出来るのではと思います。現状では詩音とアリヤ、達也とアリスくらいしかそういう関係で動いてないですね。
【文章】
句読点ですね、丸つけましょう○、『。』←これです。あったりなかったりするのは何故なのでしょうか。文章の終わりに付ける癖を持ちましょう。句読点が無いとむず痒くなるのは鹽竈だけなのでしょうか。だとしても小説である以上は必須でありますよ!
それと、これも以前書いたことなのですが同じ単語の乱用が目立ちます。
『見事に~』、『圧巻だった・圧倒的だった』等々、似たような表現・描写が結構多くて目を引きます。
同じ能力を振るうにしても、その時々でまた状況や展開も異なるわけで。となれば全ての攻防や戦闘が『見事なものだった』で片付けるのは些か手抜きではと思われます。どう見事だったのかを読んでる側は知りたいですね。
それと誤字脱字。以前よりは減ったのですが、それでもまだ多いです…。たまに『氷の氷柱』とか頭痛が痛いみたいな表現があったりもするので、きちんと書いている最中も自分の頭の中で黙読とかしてみるといいですよ、たぶん。
数→加須 機器→危機 戦闘→先頭
こういった誤字が数多く散見される上に、
あっという敵な→圧倒的な(?) 思わしくない→芳しくない(?)
どう間違えたのか読んでる側もわからなくなる文章も時折見かけます。
ペースが速いのはとても良いことです。良いことなのですが、その分ミスが多く生まれてしまうのではプラマイ相殺されてゼロになってしまいます。
更新ペースを維持しつつこれらの問題を解消できれば最善なのですが、それが難しいようならば多少更新が遅れても内容をもう一度よく読み直して極力誤字や脱字を減らしていく方がいいかもです。
【ざっくり感想】
ラスボスであるアリスも動き出し、翼の少女軍団の大元であるアリヤも決着近そう。かつての主人公二人が敵に回り、シリーズ中唯一まともに思えるマリアがどうこの戦いに終止符を打ってくれるのかが期待されます。
っていうか作中最大チートのはずだけどマリア本気出したら誰も手付けられないんじゃないかなぁ…?