「はまたん(電子書籍版)」 作者:はまらん
【作品内容】
えろ…はまらん先生の短編小説集。どこまで読めばいいのかわからなかったので、いつも通りいくつか読んで、その感想を挙げたいと思いまする。いやはやわざわざ感想日に更新するが為に三秒で考えて五分で書いてもらって申し訳ないですな!
『ゴッド・オブ・デス・イン・マイ・ルーム』
カナちゃん可愛い。女の子で死神とかいうと絶対脳内で銀髪になるのはなんでなのでしょうか。確実に死神のバラッドや星空のメモリアの影響がでかい間違いない。知らない人は是非見てプレイしてくださいまし。
なんとなく途中でオチが見えた感ありましたね。考えてることが似てたのかな大助君と。
冥界での暮らしもそこそこ楽しそう。結局死んでも生きてる時とさほど感覚の違いはなさそうだし、良いことしとけばそれなりの生活できるし。これで冥界の美少女ときゃっきゃうふふ出来るのならもう死んでも言うこと無しです。
どうでもいいけど『死ぬまでの残り七日間、僕は死神と恋をする』みたいなキャッチコピーのエロゲありそう。…あれこれ感想になってます?
『狂いて歩むは修羅が道』
タイトルで何事かと思いましたが、思いの外普通の陸上競技のお話でした。
競歩。あれほど見ていて楽そうでいてその実めちゃくちゃ辛い競技も中々ないと思います。鹽竈も陸上部だった手前少し遊びでやったこともありますけど死ぬほど辛いです。走った方が同じ辛いでもまだマシに思えましたね。
興味が無い、くだらないと見下す。けれど勝ちたいが為に全力を尽くす主人公。理由や経緯はともかくここまで力を出し尽くせる土屋は単純に努力家だし態度はあれだけど実績を叩き出している以上は尊敬に値する人間なんじゃないかなと感じました。顧問の先生もいい味出してました。
競歩のもどかしさが良く伝わって来る良いお話。全力出したら走るに決まってるじゃねーか、は中々的を射た名言のように思えます。
『ゆめおち』
おそらく冒頭のシーンがラストの後に繋がるのでしょうか。ちょっともの悲しいお話。
現実の世界での孤独な生活が辛すぎて、精神の側に依存してしまった感じ?現実なのにほとんど感覚が夢と紛うほどに薄れている辺りからして相当追い込まれてたみたいです。
彼女は失われる前の技術で埋め込まれたプログラム。ですけど、最後には会えたのでとても良かったと思いました(小並感)。
ロボットにも心があるなら魂は宿るとか何とかって話もありますし、必ずしも生命体であることや肉体たる器が存在していることを前提としなくとも魂は存在したりしなかったり、だから死後に再会できることもあったりなかったり。この手の仮説は個人的には賛成したい側ですね鹽竈は。そっちの方が夢があるし、希望もある。
『それから』
人類すげぇ。って話。
一体どこまで発展に発展を重ねているのでしょうか人類。宇宙の端にぶつかるだけでなく神らしき概念に触れるまで行くとは。
短気な人多過ぎるわりには仲良くなるのもとても早い。戦争しといて何親し気に隣で罵倒し合ってんだよアリェロオロンさん。
でもロマンのある話ではありますね。宇宙ってどこまで続いているのかわからないし、本当に生命のある星が地球以外には沢山あったりして。映画の中でしかありえない出来事も、いつの日か現実になる時が来るのかも、とか思えてしまいます。
『五分で書いたやつ』
鹽竈はファミチキの方が好きです!!!
いや特に理由はないんですけど、辛いの苦手なんですよね喉渇くから。カレーは辛口でも好きなんですけどやっぱり飲み物は欲しい。ファミチキもレッドはあんまり食べませんし。
未来完了形とかいう言葉、この小説で初めて聞きました。僕も今度自作品で使お。
【ざっくり感想】
膨大な量の官能小説を読み切った鹽竈としてはもう文章とか触れる部分無いんですよね。いや本当に完成していると思います。味もあって読み易い。
キャラを作るのもお上手で、短編でも人物の人となりがよくわかって面白い。
だからこの先生さんに言いたいことは二つだけです。
早く女中シリーズとアンアンの続きをお願いします!!