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ニノべ・文芸小説感想
八月十五日更新ニノべ感想

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 八月十五日のニノべ更新・三作品(?)

 もう夏終わっていいんじゃないでしょうか。っていうか終われ。これ以上はバブルスライムみたいになって溶けちゃう……。
 というわけで、頭がフットーしそうな鹽竈です、どうもどうも。
 今年の夏はあまりニノべにも勢いの乗らない年になりそうですね…。皆どんどん書いてくださってよいと思うのですが、案外そうでもないのですか…。
 そんなちょっと低めのテンションになってしまう、今回の更新はなんと三作品。それもちょっと、はっきり三つと言っていいものなのかどうかも怪しく…まずは以下の作品が十五日に更新されたものです。

 ・『非正規英雄(アルバイトヒーロー)』
 ・『自分を左殺しと思い込んでいるプロ野球選手』
 ・『未定』

 えー、二つ目の作品なんですが、今の所は空登録?のような状態になっておりまして。しかし作者の方からしてそんなことするお人ではないと思うんですよね、うん。
 近々中身が新たに更新されるかもという可能性を考慮して、感想を書いている期間内まで待ってみようかなと思います。だから二つ目のは最後に回しますね!
 それにしても少ない!僕は悲しい!また自作品でも更新しようかな今度はわざと!!誰か感想書いてくれる人いないかなぁ!!?

     


   「非正規英雄(アルバイトヒーロー)」   作者:みんな

   【作品内容】
 よもや連チャンで感想来るとは…。
 今回は前回の感想からさほど大きく進展したわけでもないのでちょっち短めにお送り致します。ご了承くださいませ!


   【ざっくり感想】
 頭のおかしな聖職者コンビとの激闘を終え、ついに和宮さんはデビルバスターズ脱退を決意。そして当然のようにリザに殺され掛けるという。あの組織そんな厳しかったのか…去る者追わずの精神かと思ってたのに。
 しかもちゃっかり和宮さんが風俗マスターみたいな扱いになっててこれもうシリアスかギャグかわっかんねぇなって空気でした。何気に何度も死闘を繰り返しておきながら仲良くなり始めてる和宮さんと堅悟くんもほのぼのしてて良いものですな…。

 リザの執念深さというか常識知らずな部分がこの辺りから露わになってきましたね。まさかカイザーを誘き寄せる為にわざわざここまで大規模に事を起こしたのでしょうか。だとしたらヤバい、相当ヤバい。
 最初こそ常識人っぽい雰囲気の人だったのによもやここまで傍若無人だったとは。

 組織デビルバスターズはもはやほとんど機能していないと見てよさそうです。残っているのはリザを除けば、残るは天音とキョータだけですか。新人が最後まで残っているというのも皮肉な話です。
 キョータは会ったことのない堅悟に対して、自らの思うままに在ろうとして闘う姿勢に何やら思うところもあったようですし、ここは是非ともタイマン張って出番をあげたいところです!自分の番でそういう流れに出来ればいいですねぇ!

 リリアックも相当ボロボロ。元から組織としては色々と破綻している存在だったので、逆に考えれば砂上の楼閣というか設立も解散も容易なインスタントパーティーだと思えばこの有様はむしろ必然だったようにも思えます。
 四谷の死が一番痛い。アイツの能力はいくらでも応用が利いたから死んでほしくなかったし個人的にもあのキャラは好きでしたし!でもまぁ、彼を生み出した宮城毒素先生が自らの回でその生に終止符を打ったのであればそれも頷ける話ですかね……。
 …でも四谷って幻術使いだし、死んだと思ってもまだワンチャンあるんじゃない…?

 そんなこんな、てんやわんやでどったんばったん大騒ぎな非正規英雄ですがそろそろ終わりが近づいているようですね。正直、まだクリアしていない課題や投げっ放しの問題や伏線も多々あるように思えますが、そこはそれリレー小説故の些事(?)とでも思ってもらう他ないでしょう!
 ここから先、どうなるものやら当事者たちにもよく分かっておりません!でも出来ればハッピーなエンドがいいです。鹽竈は大団円が大好きなもので。
 といったところで、長いことお待たせした上でこんなお粗末な感想になってしまい非常に申し訳。今度は一週間ちょっと家に帰れないという地獄に見舞われておりました。家帰ったらノートパソコンの充電切れてました、スリープにして閉じてたのに……。
 

     


   「 自分を左殺しと思い込んでいるプロ野球選手」   作者:藤沢

   【作品内容】
 あれ競馬は?…あぁー息抜きに違うの書いたのかな?野球好きなのかなー。
 ……と思ったら想像以上にガチな作品でした。ちょっとタイトルで誤解してごめんなさい!
 当初空登録だった今作ですが、やっぱり中身もすぐさま実装されたので感想の対象に致しますね!今回は二軍から上がった出遅れプロ野球選手のお話、現状三話までの感想になります!


   【人物】
 これまであまり芳しくない成績で二軍に燻っていた山崎太郎。ある日一軍の代打であった園田選手が死球による怪我によって続けることが不可能になり、代理人員として一軍へ上がることに。
 冒頭の話だけで既にプロ野球の世界で生き残ることの難しさがよくわかり、山崎の苦悩も凄く伝わってきます。
 まだ三話ということもあり、主な人物は主人公と監督くらい?しかいなさそうですね。引退されてしまった園田さんも味のある人でしたが、今後の出番はあるんでしょうか…いつか山崎に助言でもしに来てくれたり?
 野球という球技である以上、どうやっても山崎一人だけにスポットを絞って話を進めて行くのは難しいかなと思いますけど、この作者さんならそれも可能な気がしてくるのが怖いところ。個人的にはアイロンズの他レギュラーメンバーの出番も見たいものですが!ギガントスの選手達とか。


   【文章】
 この人をして、文章に関してはもはや言わずもがな。相変わらず短い文章の中にキャラクターの心情や読み合いを織り交ぜるのがとても上手で、鹽竈としても是非に見習いたいです。いっつも心情描写とか長引いちゃう人間なので……。
 藤沢先生は競馬に野球に多趣味な方なのですね。ここまで書けるということは経験者か、それに並ぶレベルのファンでなければありえないのではないでしょうか!?配球とか打つ間際の読みとか凄い深くて感激しました。
 素人が目を向けがちな表層上の部分だけでなく、その真髄とも言うべき投球と打球の読み合いや精神面でのぶつかり合いなどがとても熱い!まったくこの人は素人にも玄人にも需要のある書き方をしてくださる。鹽竈?もちろん素人ですよ野球とか甲子園くらいしか見ません、でもこれは普通に読めます面白い!


   【ざっくり感想】
 しかしまぁ、山崎のこれは本当の本当に思い込みによるものだけなのですかね?実は隠された能力とか左殺しの血統とかがあったとかそういう……のは無いですよね、ハイハイ中二脳ですよ鹽竈は。
 でもそうなると思い込みのみで左殺しになれたというのは、やはり園田さんの言う通り一種の才能でもあるのでしょう。ホストの人も皆自分が一番カッコいいって思いこむナルシスト思考で仕事してるって聞きますし、やはりプロの仕事においては自分が最高のパフォーマンスを発揮するにはそういったものも必要なのかっ。
 はてさて左の打率はいいけれど右がさっぱりな山崎はこれからそれをどう改善していくのか。もういっそ右でも殺せる思い込みでどうにか…って思いましたけどそう簡単な話でもないですよね。
 約束の地へも楽しみにしてますけど、こっちも普通に更新が待ち遠しいです。やばいなこの先生の話、わりと毎回ドツボにハマるわファンになりそう。

     


   「未定」   作者:あ

   【作品内容】
 見た事あるような設定、聞いたことあるような世界観。うん、これ作者コメントにもあるようにポ○モンを下地にしてあるような内容ですね!
 魔獣と呼ばれるモンスターを人間が特殊な首輪で飼い慣らし、それらを用いて生活を豊かにしている……うーん、これは○ケモン!あと不思議のダンジョンを足したような感じの作品ですね、風○のシレンかな?


   【人物】
 主人公は少年ロセフは魔獣士に憧れる男の子。アレックス博士とかいうとんでもない魔獣研究者のお願いを受け、魔獣だけでなく人間すらも服従させられる出所不明のヤバい首輪の実験を請け負ってしまいます。
 どうでもいいですけど最初だけロセフを青年と表記していますが、十四歳なら普通に少年だと思います。これは誤字なのかな。
 で、なんやかんやあって首輪を付けるつもりが逆に幼馴染のマギーに取り付けられてしまう羽目に。
 ロセフちょっと愚か過ぎません?てっきり騙して首に付けるのかと思ったら馬鹿正直にドストレートに行くとは。十四歳ならもう少し頭を使った方が利口なのではないですかね……マギーの方がよっぽど歳相応に真っ当なこと言ってますし。
 博士も相当なサイコパス研究者ではないでしょうか。素性の知れない相手から貰った首輪を何の実験も検査も無しにいきなり子供に渡すとかこの世界恐ろしい。これと似た世界では十歳で旅に出るのも普通らしいですけどもしかしたらこっちの世界も似たような設定なのかな。


   【文章】
 行頭以外はこれとって特に際立つ粗は無いように思います。ちょっと表現とか描写が妙に思える部分もいくらかありますが、読む分にはさして気にはならなかったです。
 この作品において指摘すべきはやはり世界観ではないかと思います。こういった現代社会とは全く異なる世界の物語を作るなら、その世界を事前にしっかり練り上げる必要がありますよね。そうでないと後から後から矛盾や不可解な点がどんどん出て来て手に負えなくなります。
 人物に関してもよくわからない内からキャラが増えて来るので、誰がどういうポジションでどういう人間なのかというのが読んでいる側にもよくわからなくなってきてしまいます。魔獣士に憧れる少年、その幼馴染の女の子、少年がよく手伝いをしている魔獣学者。これらは特徴と呼べるほどのインパクトもなく、ただ作者に与えられたロールでしかないので、ここからさらにキャラクターをキャラクター足らしめる何かが必要になってきます。
 上記の部分が足りていなくて、作品全体の像というか内容が見えてこないですかね…。キャラにも感じることが無いですし、やはり読者を作品に近付けるにはそれらの要素を重点的に磨き上げることは必須だと思います。


   【ざっくり感想】
 文章の欄で書いたことが、ほぼこっちに来ますね……分ければよかった…。
 話の展開も唐突というか突拍子もなくて、作者さんがどういう方向で物語を固めたがっているのかが依然として見えてこないままです。
 とりあえずでもいいので、何か行動指針というか展開を動かす為に納得できる話の広げ方をした方がいいかもです。首輪が取れなくなったからとか、変な組織が動いているから、とかでは十四歳が主役で動き回るにはイマイチ弱いかも。大人に任せるとかアレックスに責任取らせるとかすればいいんじゃ…?って鹽竈も普通に思ってしまいましたし。

     


 さって。んじゃ次は十七日の日曜日ッ!!
 いつまで続ける気だよ、って思った方もいますよね?安心してくださいもうじき終わりますよきっと多分そんな感じ!
 正味のところ、アルバイトヒーローがもうそろそろ最終回を迎えそうなので、少なくともその辺りにはこの感想も締めようかと思っております。ほんとですよ?いい加減にしないとやめるやめる詐欺とか言われそうで怖いし……。
 というわけで、日曜日の更新をお待ちしておりますのでどんどこ更新してくださいまし!ここ最近鹽竈自身もそうですけど作品が更新されなくて寂しい思いをしていますぜ!

       

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