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ニノべ・文芸小説感想
二月九日更新ニノべ感想

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 二月九日のニノべ更新・十作品

 おっと、今回はとても多い!どうも鹽竈です。最近昔使ってたノーパソのHDDからデータのサルベージが成功しまして嬉しくて小躍りしてました。
 さてさて、この感想も月一くらいでゆったりやっていくことにしまして。今月もゆっくり読んでりゃ間に合うだろ(笑)とか思ってたら以下の作品達です。

 ・『非正規英雄(アルバイトヒーロー)』
 ・『オナホに恋した女の子』
 ・『魔法少女マリア The pleasure』
 ・『約束の地へ』
 ・『家路のクオリア』
 ・『かわりもの』
 ・『ゴースト・フレンド』
 ・『それがなんだかゆるせない』
 ・『デェーとティー』
 ・『下情倒魔の、替え歌メモ(16歳未満禁止)』

 我が目を疑いました。なにこれ十個?
 これまでで最大数の更新です。一体何があってこんなことになったのでしょうか。ただただ戸惑うばかりです。
 こ、こんな量、…出来るのか、鹽竈なんかに?…出来らぁっ!!
 というわけで始めていきますか…大丈夫かな。でも二月はそんなに慌ただしくない(予定)なのでそこまで遅くはならない(と思う)ので……うん、能書き垂れてる場合じゃないな、読もう。

     


   「非正規英雄(アルバイトヒーロー)」   作者:みんな

   【作品内容】
 ゴトケン先生の更新日が被ってしまいまして再びリレー小説の感想を書くこととなり申した。自分も一部携わっている小説だけに、大絶賛したいところなのですが複雑な心境ですね!
 物語はそれぞれの作者さんの手番ごとに二転三転し、キャラクターも増えて来た中で事態は正統派王道的ストーリーからやや外れてきた感じ?でも主人公闇堕ちは最近ではさほど珍しいことではないかな?


   【人物】
 主人公石動堅悟は当初胸躍らせていた非正規英雄の役職、それらの抱く自分勝手な『正義』に疑念を感じ離反。さらに悪魔達の組織からの勧誘も蹴り、双方どっち付かずの立場となっていたところで元英雄の現オカルト雑誌編集長との出会いで新たな道を見つける。
 成り立ての非正規英雄にしては普通に強いと思うんですよね堅悟。伊達に中国渡ったりウニになったりしてないということか…。作中唯一のタブルホルダーだし(まぁ三つ持ちのリザとかいう怪物もいますが)。
 対するデビルバスター勢も今現在出てる戦力だけでもかなり突出しているイメージ。対人戦は和宮さん、対多数においてはリザと鹿子で大体処理できそう。
 悪魔側は反逆軍が思ったほど強い勢力ではないことが判明。さらに悪魔側の良心カイザーの手によって悪魔マーリン率いる穏健派と結託、悪魔側の四割方を引き入れることに成功している状況ではもはや反逆軍って何も出来なくないですかね。
 カイザーさんはもはや完全に善人以外の何物でもなくなっている。アンタ一体どこに悪性が潜んでいたんだよ、明らか英雄側だろ。
 英雄といえば、唯一カイザーと並ぶ実力を持っていたとされる歴代最強の英雄の存在も気になります。こりゃ続編『非正規英雄/Zero』待ったなし。
 天界と絶縁した翼ちゃん、新たに現れた一般人枠ヒロイン佐奈、そして自らの正義を探す堅悟。色々と今後の展開次第で大きく変化していきそうで楽しみです。どう決着がつくのやら。


   【文章】
 これは…どうすればいいんだろう。簡単に個人的に思ったことだけ、書きましょうか……なんか怖いな…。
 鹽竈は、置いときましょう。目も当てられないし、自分の文章に評価を下すのも変ですよね!
 どんべえ先生はさすが魔法少女シリーズを手掛けているだけあってこの手の設定やキャラを作るのがお得意のようですね。装甲悪魔の三柱には何か関連性や共通点があるのでしょうか?私、気になります!ただ誤字脱字も魔法少女シリーズから受け継がれてしまっているのでなるべく減らしてくれると嬉しいですね!誰も急かさないので、ゆっくり見直して推敲すると良いかもです。
 885ことゴトケン先生も風俗関連のワードが必ず含まれているのでわかりやすいですね。おかげで堅悟がどこにでもいる俗っぽい二十歳の青年に仕上がりました。マジックミラー号改めデビルバスター号の出番は今後あるのか!?
 混じるバジル先生はもう、なんて言うか。思えばこのリレー小説、最大の難所にして最強のキラーパス(ウニ)を最初にブチ込んでくれたのは貴方でした。主人公がウニになった物語なんて探してもそう見つかるものではありますまい。かと思えば瓜江とかいう良キャラや久慈とかいうマッドサイエンティストを誕生させたりと、印象に残るキャラ作りではこの人がダントツな気がしてならない。瓜江すごい好きだからまた出てほしいです!
 宮城毒素先生は先述のキラーパスを華麗に受け止めて繋げたり、上手いこと堅悟の心象を表して納得の闇堕ちに導いてみせたりと、技量がとても高い。あと生み出される雰囲気が良いですね、わかりやすい描写と展開で楽しく読めます。
 …こんな感じでしょうか。いやでも何だかんだで噛み合っていくのが、個々の技術の高さを示しているようで面白い。五人でリレーして誰も滞らないのも投げないのも凄い。このまま完結まで突っ走れれば重畳ですな!


   【ざっくり感想】
 大体書きたいことは書き尽くしたですね。
 最後にこの非正規英雄を飾る神イラストを描いてくださっているファイヤーサンダー先生。今もまた何か描いてくださっているのでしょうか。ついつい催促するように書いてしまいますが、期待せずにはいられません。
 鹿子と和宮タッグの挿絵も素晴らしくかっこかわいい一枚でした!百近いコメントが寄せられているのも、火雷先生のイラスト効果が一因となっていることは間違いないでしょう。もし次またオフ会を開くことがあるのならば、是非ともお会いして直接感謝の言葉を伝えたいですね!
 番外編含む現在十三話で起承転結の転くらいまでは来ている?のかな。当初は死ぬかもという話になっていた堅悟も元気に主人公続投してますし、その主人公枠もカイザーという有能悪魔の存在で危ぶまれてしまったりしてますし。話が広がれば広がるほどどんどん面白くなってます!
 英雄と悪魔の闘争は如何様な顛末を見せるのか、必見ということで一つこれからも非正規英雄をよろしくお願いいたします。

     


   「オナホに恋した女の子」   作者:どんべえは関西派

   【作品内容】
 弊害だ!リレー小説の弊害だ!くそう仲良くやれてると思っていたのに混じるなんとか先生!あなたのせいでどんべえ先生に悪影響が出てるぞ!どうなってるんだ責任問題だ!
 とまあ、冗談はこのくらいにして。こういった商業ではモロNGな単語を出したタイトルでも寛容に受け入れられるのがネット小説の良いところではないでしょうか。だからですかね、レイプとかペニスとか入ってる作品ほど普通に面白かったりするのは。
 先生自らコメントしていたように、こういうのをやりたくなる気分というものもあるのでしょう。気晴らしに何か違うものをやりたくなる気持ちはよくわかります。鹽竈(というかソルト)も中二バトルで行き詰ったりすると部活群像劇やったり文芸走ったりしますのでわかります。


   【ざっくり感想】
 黒瀬家の兄妹は両方おかしい。兄はもとより、何故一見しただけのオナホに恋するのか妹よ。
 兄を包み込むそのモノに一目惚れしたという愛奈の正気を疑わずにはいられません。その前に兄の情事を覗いてしまったことに色々思え、思ってくれ年頃の少女。お前はそれでいいのか。
 そしてこの妹にしてこの兄あり。兄貴も相当な変態気質。そもそも妹の盗撮写真をノート一冊にびっしり貼り尽くしているとか既に怖い。こっちも狂気あっちも狂気。どう考えてもこの兄妹SAN値がゼロを突き抜けている。新しいキャラシート作り直した方がいい気がしてきます。
 愛奈に自らの情事を覗かれていることを察し、それでもなお止めるどころか興奮すらしている兄はもうたぶん救いようがないです。欲情までいったらそれシスコンで済むレベルじゃないと思うんですけどそれ僕だけ?
 というか毎度同じオナホ使ってるってことは使い捨てじゃないタイプのやつってことですか?ちゃんと洗ってないと愛奈が盗み出す時とか下手すると阿鼻叫喚の惨状になっている可能性もあるんですよね……。
 愛奈の本気っぷりを見るに、ジャンルとしては純愛ラブストーリー(一方通行)でも通るということか。ある意味とても斬新ではあります。
 その内この異常な精神性の真相とか明らかにしてくれるんですかね?兄はまだ相手が妹で女で人間だから、実妹に欲情する変態シスコン野郎でもまだ頷けるんです。妹はどういうこと、意思も性別も存在しないオナホにどうしてときめいちゃったの?
 ちょっと三話までの段階では鹽竈の至らない脳味噌では理解が及ばない作品ですね!これは今後の更新を待つ他ない!より悪化しそうな気もしますけども!!

     


   「魔法少女マリア The pleasure」   作者:どんべえは関西派

   【作品内容】
 はい恒例の魔法少女シリーズ。こっちがどんべえ先生の本命ね、一個前のは前座だよね?そうだよね。 


   【人物】
 終盤に入っているからか、脱落者が増えてきましたね。
 とりあえずフレイヤさんはあれだけ復讐にこだわっていた割りにはあっさり時間稼ぎに命捧げちゃいましたけど…。復讐以上にマリアを生かすことが重要だと考えたのか、それともマリアがアリスを殺してくれるのなら最終的に復讐を成し遂げたことになると判断したのか。
 敵側の魔法少女もあらかた殺されてしまいました。なんだかぽっと出てさくっと死んでいったのでいまひとつ印象に残りづらいキャラ達だったかな。
 詩音がアリヤとの決着を如何にしてつけるのかによって今後の情勢を大きく変わりますね。まだアリヤとの思い出引き摺ってる辺りで嫌な予感しかしませんが。
 前にも書いたような気がしますが、キャラクターの扱いがやや雑な気がします。魔法少女枠は貴重な戦力で数もさほど多くはないはずですが、それに反してそれぞれの個性が薄い感じでしょうか。
 もうちょっと見せ場や心情描写を多く取り入れると、信念や執念が強く感じられて読んでる側も愛着を持てるんじゃないかなと。
 物語における人物の描写はとても大事で、これを怠るとせっかくの見せ場とかでもいまいち盛り上がらなかったり、終盤まで生き残った古参キャラが良い活躍をして死んでいってもそんなに悲しくなかったりとか、非常にもったいないことになりがちになってしまいます。
 せっかく史上最悪の絶望少女戦などで築いてきた魔法少女達の関係性とかがあるのだから、そういうかつての仲間とかの括りで因縁を結んだりすればより深くキャラクターの内面を描くことが出来るのではと思います。現状では詩音とアリヤ、達也とアリスくらいしかそういう関係で動いてないですね。


   【文章】
 句読点ですね、丸つけましょう○、『。』←これです。あったりなかったりするのは何故なのでしょうか。文章の終わりに付ける癖を持ちましょう。句読点が無いとむず痒くなるのは鹽竈だけなのでしょうか。だとしても小説である以上は必須でありますよ!
 それと、これも以前書いたことなのですが同じ単語の乱用が目立ちます。
 『見事に~』、『圧巻だった・圧倒的だった』等々、似たような表現・描写が結構多くて目を引きます。
 同じ能力を振るうにしても、その時々でまた状況や展開も異なるわけで。となれば全ての攻防や戦闘が『見事なものだった』で片付けるのは些か手抜きではと思われます。どう見事だったのかを読んでる側は知りたいですね。
 それと誤字脱字。以前よりは減ったのですが、それでもまだ多いです…。たまに『氷の氷柱』とか頭痛が痛いみたいな表現があったりもするので、きちんと書いている最中も自分の頭の中で黙読とかしてみるといいですよ、たぶん。

 数→加須 機器→危機  戦闘→先頭  

 こういった誤字が数多く散見される上に、 

 あっという敵な→圧倒的な(?)  思わしくない→芳しくない(?)

 どう間違えたのか読んでる側もわからなくなる文章も時折見かけます。
 ペースが速いのはとても良いことです。良いことなのですが、その分ミスが多く生まれてしまうのではプラマイ相殺されてゼロになってしまいます。
 更新ペースを維持しつつこれらの問題を解消できれば最善なのですが、それが難しいようならば多少更新が遅れても内容をもう一度よく読み直して極力誤字や脱字を減らしていく方がいいかもです。


   【ざっくり感想】
 ラスボスであるアリスも動き出し、翼の少女軍団の大元であるアリヤも決着近そう。かつての主人公二人が敵に回り、シリーズ中唯一まともに思えるマリアがどうこの戦いに終止符を打ってくれるのかが期待されます。
 っていうか作中最大チートのはずだけどマリア本気出したら誰も手付けられないんじゃないかなぁ…?

     


   「約束の地へ」   作者:藤沢

   【作品内容】
 中二脳メルヘンファンタジー野郎の鹽竈が何故か今一番ニノべで楽しみにしている作品。毎度言ってますけどもこれはマジで必見でございまし。
 前回の続きからということで、十八話から最新話までの感想です。競馬物は作品内での時の流れが速いですなぁ。


   【人物】
 だいぶ初期の頃より話に出ていた主人公の過去話、朝川征士というトラックマンの起源に触れる人物の登場がありました(故人ですが)。
 やっぱり朝川の競馬人生に深く影響を与えた庄田という人物は既に亡くなっていたのですね。もしかしたら辞めたとか引退したとかかなとも思っていましたが。
 回想を見るに、朝川の主観を抜きにしても素晴らしい競馬人であった模様。そこまで熱心に一つのことだけに熱を注げる人間はそうそういません。文字通り死ぬほど競馬を愛した人だったということでしょうし。
 かの人物の話を語り継ぎ、今度は朝川からアリスへと世代が継承されていくのでしょうかね。でもアリスちゃんは酒とか煙草に溺れず頑張ってってほしいなぁ…。


   【文章】
 安定のガチ競馬一色。見ていて清々しいまであります。
 プロ勢が集まって会議や話し合いをしている最中の用語連発なんてもはや日本語かどうかすらわからなくなるレベルです。見ているだけなのにこっちまで玄人になった気分で読めます。
 今回はワールドエンブリオという馬がメインとなって話が構成されているように思えました。ザラストホース、シャインマスカットに次ぐ新たな猛者の出現といったところでしょうか。
 タイトルにもある約束の地の伏線も無事回収。なんだか『風の向こう側』に似たものがありますね。行き着く先、その果て。馬だけでなく人が見据える終着点。
 新人のアリスに見え掛けていて、ベテランの朝川には未だ見つけられないもの。興味深いですね、朝川にとっての約束の地はどこなのか、それがいつ見えて来るのか。それがタイトルを冠しているこの作品が目指しているゴールの一端なのかもしれません。
 


   【ざっくり感想】
 ふとした疑問。朝川はいつも仕事熱心に競馬のあれこれを後輩に教えたり自ら情報収集したりしてますが、私生活とかほっとんど出てないですよね?奥さん大丈夫?理解力のある人のようだけれど、この競馬という世界において妻子持ちなどは離婚率高そうで怖い。
 伊藤さんのように、朝川も我が子にはやはり競馬界の後釜を担わせたりとか考えたりするのですかね?そしてその頃にはベテランになっているアリスが教えてたりして。
 それはともかく、今回は慌ただしい状況の中でそれぞれ馬なり騎手なりトラックマンなりの忙しさが垣間見える場面が多かったですね。故人庄田さん然り、新たな仕事か役職かを請け負うことになりそうな朝川の今後も忙殺は確定のようです。
 デスクは一体朝川に何を持ち込んだのでしょうか。私、気になります!

     


   「家路のクオリア」   作者:宮城毒素

   【作品内容】
 堂々の完結!なんだかんだで感想の中できちんと完結した作品ってあんまりなかったりするのですよね!最初期から追っていた作品だけに、完結をこうして見届けることが出来たのは嬉しい限りでございます。


   【人物】
 途中で一人称が逆転してしまった関係上、終盤まで兄弟のどっちがどっちだがいまいちわからないままでしたが、死にかけなのは弟の方だったのですね。このミスリードを前に何故だか鹽竈はG線上の魔王を思い出しました。ほんとなんでだ。
 輝石も大方予想通り死んでしまいましたし、クロユリもやはり輝石をモデルにして生み出されたオルトシアだったと。輝石の笑顔が兄弟の母親によく似ていたというのはさして深い伏線ではなかったのですね!深読みし過ぎて恥ずかしい。
 なんだかんだで悠も太一も似通っている部分は多かったようにも思えます。互いに自分の本心を理解していながら目を逸らし偽っていた辺りとか。不器用だったんですね。
 きちんとキャラクターとして登場したオルトシアがクロユリくらいしかいないのでいまひとつ判断に困るのですが、クロユリはオルトシアとしてはかなり人間味があった方なのではないでしょうか。たぶん他のはもっと機械的で無機質な感じ?が強そうな。そういう部分の判断材料がもっとあれば、クロユリという機械人形の特別さが目立ったやもしれませんね。
 兄は弟との今生の別れを果たし、弟は好きだった女に似たオルトシアと逃げ延び、その二人を最期まで家族として共に在ることを切望していた輝石は身投げ…と、それぞれが何かしら欠け落ち失い結末としてはあまり幸せなものとは行きませんでした。まぁ安定の宮城毒素ワールドのお話だと考えれば平常運転なのではありますが!


   【文章】
 それぞれの苦悩や葛藤が細かに描かれており、またそれが互いにすれ違い噛み合わず和解にまで至れなかったもどかしさを最後まで胸に残していってくれる…いつもの文章でした。
 意固地にならずにちゃんと話し合っていれば輝石無しでも仲直りくらいは出来そうな空気だっただけにもどかしさがさらに加速、そのまま別れてしまったことで悲壮が直撃、どうにもならない奇妙な現実味を前に不屈であるはずの鹽竈の心が鉄壁を貫いて撃墜、精神ポイントが尽きて詰み。やめて!鹽竈のライフはもうゼロよ!!


   【ざっくり感想】
 せめて、せめて兄弟はともかく輝石には幸せになってほしかった…っ!
 でもなんだかんだで兄弟は生き延びたし、最悪の展開だけは避けられたのかな?弟なんて瀕死で死ぬしかないと思ってましたし。
 あのあと兄はどうするのだろう。まさかまだオルトシアなりミネルバなりの開発を続けて行ったりはしないでしょうけど…。え、じゃあもしかして一番マシなの悠じゃない?中身はともかく外見は男好きのする体つきで美少女、しかもセクサロイドとしても充分使えるお供がいるなんて!ポンコツだけど!
 とはいえ無事完結で安心。別に投げ作家の方ってわけではないのでそこは心配していなかったですが、欝々とした完全無欠のバットエンドではなくて良かったという意味での安心安堵。最後にもう一度、完結おめでとうございました!

     


   「かわりもの」   作者:若樹ひろし

   【作品内容】
 二回目の感想になられますね。前回は謎の変身能力を持つ少女との出会い、それから山ガールとの会話辺りまででした。奇妙で異質な力を所有する彼女の正体とは一体…?


   【人物】
 女子高生改めみそかという名を持った彼女の素性に関しては現状何もわからず。口数も少ないことからしてメインヒロインのわりにはちょっと影が薄い感じ。
 それとは真逆に山ガール改めアキコの方が目立ってきました。こっちは恋仲とかよりは家族愛?兄弟愛に飢えてる感じかもですが。
 豊や新登場の和己は何やら表立って出せない何かを抱えている模様?対する茜も怪し気な空気を醸しだしてきてます、三号っていうのはみそかのことかな。


   【文章】
 基本は主人公である豊の視点で物語が進められているようですが、時折その視点が変わることもあります。その視点変更が少しわかりづらい部分があるように思えました。
 豊に促されて銭湯へ向かった所でシーンが移り変わり、そこで銭湯に入ってからの視点がアキコのものであることにすぐ気付けませんでした。鹽竈個人の読解力に問題があることも否めないでしょうが、視点切り替えの際にはさりげなく今の語り手が変わっていることを一人称の変化(『俺』から『私』など)や語り口調からすぐ察せるようにしておくと分かり易いかもしれません。
 あとは、コメントにもあった通り文面が淡々とし過ぎているように感じます。これは本当に良くも悪くも、という具合でありますね。
 それなりに歳を食っている豊や感情に乏しいみそかなどはその淡白さも頷けるのですが、最初に絡んできたシンイチやユウスケ、銭湯でナンパしてきた大学生などはすぐにキレる沸点の低そうなキャラであるのに対して台詞等の抑揚があまりなく、読んでいる分には脳裏に淡々と冷静にブチ切れる不良の姿が思い浮かんでしまいます。これはこれで実際にいたら結構怖いですが。
 単純に、もう少し激情を示す為のビックリマークを一つ二つ加えるだけでこの問題は解消されるような気もありますので、台詞を考える時には実際相手がどれだけ声を荒げて怒っているのかを想像しながら書くとやりやすいかと思われますです。


   【ざっくり感想】
 三号と呼称されているらしきみそかは宇宙人か何かなのかなぁ。茜はその方面の組織なり研究なりに関与してそうな雰囲気が出てる。和己は知ってるのか知らないのかいまいちわかりませんけど。
 豊も人には言えない事情を抱えている人間のよう。その辺りの話もその内に語られるのだとは思いますけど、なんだか怪しい。後ろめたいことでも抱えてるんですかね、口座凍結とか金を埋めて管理してたとか、うさん臭さも半端じゃないです。
 お兄ちゃんっ子のアキコもいいですけど、できればメインであるみそかももう少し前面に押し出してきてほしいですね。今のとこ豊に命令されて変身能力使ってるくらいしか出番らしい出番が無いので…。

     


   「ゴースト・フレンド」   作者:山田山

   【作品内容】
 初めての方、ですよね?ありがたやー。
 まだ物語的にはそれほど進んでいないのですが、現時点的には突然自分の住んでいるアパートの一室に現れた謎の少女との…ラブコメ?


   【人物】
 主人公和泉正伸は捻くれたぼっち高校生。どこに遊びにいくこともせず自分だけの空間で夏休みを満喫するつもりが、帰ってきたその部屋の中には見知らぬ美少女がいました、というなんとも羨ましいヤツ。
 最初に疑問に思ったのですが、正伸は高校生なのにアパートで一人暮らししてるんですか?家族もそこにはいないっぽいし。仕送りを受けながら学校に近いそのアパートで高校生活を続けているって感じかな?でも普通に考えて未成年がそんな自由に出来るものでしょうか。寮生活ならまだしも。何か事情があるのかもですね、明かされるまで待とう。
 いきなり人ん家に上がり込んでいた御堂心なる女の子はなにやら正伸に対して気安く話し掛けて来る。本当にこれ初対面なのかと勘繰ってしまいたくなるくらいには親し気ですね。
 勝手に他人の家に入っていたりエロ動画を大笑いしながら観賞していたり、どうにも常識が欠如してるというか何か独特の感覚を持っている心ちゃん。その発言もどこまで本気にとっていいのやら困りものです。
 彼女の話を真に受けるのなら、心ちゃんは某猫型ロボットみたいな役割を担って正伸に会いに来たということ?おう早く猫耳と尻尾付けて出直せ語尾はにゃんだオラー!
 主要な人物は今の所この二人だけですねー。


   【文章】
 いっそ卑屈とすら取られそうな正伸のネガティブな独白でこっちまで気が滅入りそうです。おかげでこの高校生がいかな人物かを理解するまでに時間を要することはありませんでしたけど!
 とまあ上に書いた通り主人公の感情が如実に文章に入り組んで話は語られます。そのせいか、やたらと文章が塊になりがちになっていますね。
 それだけ正伸の脳内を怒濤の如く猛烈な勢いでパニくった感情が渦巻いているのがよくわかります。わかるのですが、あまりこれを多用するのは読み辛さが目立ってあまりよろしくないかと思います。
 独白関連を抜きに見ても、例えば心の外見描写や勝手気儘にやっていたことの説明などの地の文が一塊となって等間隔に置かれてしまっています。一つ一つの説明にも区切りを入れて、一拍置いた書き方にするとだいぶ読んでる側も見やすくなるかなと感じました。
 以上のこと以外は、特に気になった点はなかったです。文章作法自体は何も問題無く展開出来ている(と鹽竈としては)思っているので、長文を立て続けに流す部分に気を配ればより読み易さが増す、はず!!
 ……そろそろ恥ずかしくなってきたな鹽竈。こんな偉そうなこと言える立場でもないのに。


   【ざっくり感想】
 心の目的が何なのか。この作品がどういったものになるのかはそれ次第になりそうですね。でも確実に正伸という個人に用件があって来ているみたいだし、テンプレの巻き込まれ型主人公という流れではなさそう。
 正伸が心臓移植をしたことがあるという話も地味に出てるし、それが正伸の冗談とかでなければ今後に絡まる伏線?なんじゃないかなと予想してみたり。
 ひとまずまだ序盤も序盤なので書けることはあまり多くないです。心ちゃんの来訪意図がはっきりするまではなんとも言えない。まだ寒いこの時期に真夏のお話を持ち出されて鹽竈ちょっと新鮮な気分です。心ちゃん可愛いから続き早くみたい。
 ふふふ、アリスといい病みっ子といい、僕はそうなんです可愛い女の子の出る話に弱いのです。だって男の子だもの。

     


   「それがなんだかゆるせない」   作者:宮城毒素

   【作品内容】
 今回の作品に関しましては前回からさほど進んでいないことと内容自体の短さから、感想もそれに応じた短めなものとなってしまいました。おゆるしを、おゆるしを…。


   【ざっくり感想】
 つづらが急に告白してきたビビった。いやいつかするとは思ってたけどいきなり過ぎる。
 どうも凛々花はノーマルっぽいんで噛み合わない様子です。いきなり同性から好きです言われても困りますよね普通。
 張り手一発、それも水中のそれで女子とはいえ人間一人を吹っ飛ばす凛々花の恐ろしさですよ。お前本当に人間?オルトシアの間違いじゃないのか。
 最後辺りの文章を見るに、つづらを病院送りにしてからはもう疎遠になっちゃってる感じ?このままだともう次くらいで終わっちゃいそうなんですけど!?
 個人的には百合でも全然いいから仲睦まじく終わってほしいものですが、これ先の展開がどうなるのかさっぱりわかりませんね。まだ内容自体もすごく短いのでいまいち全体像が掴めていないのもありますが。
 まぁ、お互いちょっと変なところある者同士ですし、何だかんだでうまいことやれそうには思うのですが、どうなりますかねこれ?

     


   「デェーとティー」   作者:混じるバジル

   【作品内容】
 もはや説明不要のお下劣小説。これぞ新都社、これぞニートノベル。商業では決して出せないような危ういネタや下品な話を堂々を書かれるこの先生様にはもはや驚愕を通り越して畏敬の念すら抱いています。いやほんとに。
 今回は最新三話の読了です!


   【人物】
 新たな登場人物はおっぱいチラ見スタくらいですか。もう面子はほぼ固定されたような感じですね。これ以上変態や変人が新登場されても困るっちゃ困りますが。
 何が彼をそこまで駆り立てるのか、横山修一という人物。ドキュメンタリーで彼の深奥まで探ってもらいたかったものです。きっとロクでもないものが垣間見えることでしょう。その技術ちょっと興味あるから出来る範囲で伝授してくれません?
 死んだと思っていた屋敷の召使いは実は生きていました!作者の中ですら生死が曖昧になっていたとは可哀想な女よ。マイケミ・花子は犠牲となったのだ。犠牲の犠牲、その犠牲にな…。
 ダイスケの男友達も最近出番増えてきて、さらにハチャメチャになってきた感があります。よつ君がこの作品内での唯一の良心に思えてならない。お願いだから周りに感化されておかしな方向へキャラをブレさせないでください…!


   【文章】
 ダイスケ達一行は相変わらずくだらないことをしでかして楽しんでいました。バケツプリンならわかるけどプールプリンとは……すごく…塩素臭そうです…。
 あとなんだかとても見覚えのある単語が演劇でちらほらと。中国武術…素手喧嘩…もしかして四足さんって悪魔か英雄になる素質を持ってたりしませんか。
 カーテンコールで怒濤のネタ三昧。容赦なく他作者を巻き込んでいくスタイルには言葉も出な…ん?宮城先生が触れられてなくないか?仲間外れにすんなよな!ファイヤーサンダー先生は既に番外編でコラボっているというのに!


   【ざっくり感想】
 言うべきことは何もありません!是非ともこのまま突き抜けてってほしいです!
 最近のネタやイベントなりニュースなりを即座に取り込んで作品に反映させてくる適応性と、徐々にそれに対し慣れを感じ始めている自分が少し怖いです。その内他の作品に出てるキャラがちゃっかり混ざってても抵抗無く受け入れてしまいそう。
 実際に顔を会わせてお話したりした間柄のせいで少し気安くなってしまった部分もあるかと思いますが、実際問題混じバジ先生は今のニノべにとっても必要な人材であるのは間違いないと思うんですよね。賑やかし役というか、盛り上げ上手というか。
 今後も更新頑張って頂きたい、頻繁に更新されてる作品とか見てると自分も早く続き更新しなきゃなーってやる気が沸々と出て来たりするものなので!

     


   「下情倒魔の、替え歌メモ(16歳未満禁止)」   作者:ものかりす

   【作品内容】
 これwwくっそwww
 替え歌ひどすぎwwwwwオフ会wwww

 はい法廷開きまーす被告人は前へ(弁護士は居ない)。



   【ざっくり感想】
 起訴不可避、そして勝訴間違いなし。
 どっからツッコめばいいんだろう、それすらわからないです。うーん…。
 まずとあるシリーズを新約含め全巻所持し今もなお続巻を楽しみにしている鹽竈にとって、作品内に出て来る改変キャラの登場時点でワンアウト。さらに非正規英雄本編を含む我らリレー小説組の面子がものの見事に凌辱の限りを尽くされツーアウト。そして最近になって見始めて地味にハマったふらいんぐうぃっちのOPが替え歌に含まれ怒りのスリーアウト。とどめにこの作品を半日掛けて読了した後の深い疲労感でコールドゲームです。
 他の方々を代表してお叱りをと思ったのですが、この作品見て思ったことが一つ。
 …この人、普通に他の作品をきちんと読んでからネタに使ってる……。
 マジックミラー号とか、棘皮動物とかぷりんちゃんとか、内容見てないとわからないはずの単語が用いられていることからそれがわかりました。流し読みした可能性も無くはないですが、それにしたってアスパラモグとか元ネタは魔法少女シリーズファーストストーリーに出て来るものなんですが…。
 場合シリーズに関しては主人公が堂々と使われてしまっている始末。よかった、本編で“硬化”を出さなくて本当に良かった…。『そらの嬌声が~~』のくだりからしてどうやら退魔の方も見ている?こやつ、一体何者…?
 いやとにかく酷い。何から何までとにかく酷い。おう今度一緒にカラオケ行くぞ。もちろんすきっとでな。
 混じバジ先生と同じくして、この方も新都社ならではという感じの作品を続けておられる。こういうはっちゃけた作品が時折台頭してくるのもニノべの面白さの一つだと考えています。この方に関しては古参さんですが。
 ニノべ小説の作者コメントで断罪裁判とか書いてしまって、もし後半を書かれなかったらどうしようとか思っていましたが、無事に書き切って頂けまして安心しております。
 おそろしい脳内回路をお持ちのものかりす先生。おそらくこういう機会でなければ作品に触れることは無かったと思います。色々な意味でありがとうございました(?)。

     


 凄い疲れました。流石に十個は多かったですね…。
 ここ最近は新作がいくつか投稿されてきて、なんだかいい流れのように思えます。このまま盛り上がってきてくれると嬉しいな!
 はてさて次ですが、キリよく三月一日とします。水曜日!
 とてもどうでもいいことなのですが、鹽竈来月が誕生月です。また一つ歳を取ってしまう。二十に至るまでは誕生日が楽しみでしたが、超えてからはもう来てほしくないと願うばかりになりました。
 よし、それじゃ次もまた多くの作品が更新されることを期待します!…で、でもそんなに張り切らなくていいからね?行っても六つくらいで充分だよ?

       

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