オタク外に出ろ大分行くぞ!

 八月半ば朝っぱらから全身汗まみれの汗臭いハゲが成田空港第三ターミナルを駆け抜けて行った。まぁぼくのことなんですけど。出発時刻20分前に手荷物検査を終えて搭乗口へ再びダッシュ。そして出発10分前に着席。本当にぎりぎり。なんでこうなったのか。時を当日の朝五時まで遡ってみよう。


 遅刻を恐れた僕は日暮里のビジネスホテルに止まっていた。というのも日暮里発成田空港行きの特急の発車自国は朝の6時、なんとなくだけど家から出発したら間に合わない気がした。というわけで駅から徒歩五分圏内のホテルを借りたわけである。これで仮に出発10分前に起きたとしてもまぁなんとかなるわけだ。で、実際に起きたのは朝の5時。余裕すぎて笑った(まぁ結局このあと成田空港内をダッシュして発車予定時刻ギリギリに席に着くことになるわけだけど)。
 遅刻はないな(実際はあった)と踏んだ僕は優雅にシャワーを浴びて昨日見てたアダルトビデオを最後まで見て(なんで途中で見るのをやめたのかはな・い・しょ!)オリンピックのニュースを見て、それでも時間が余ったから立ち食いそば屋でかけそばを食べて余裕で電車に間に合い余裕を持って旅をしているつもりだった。
 初めて降り立った成田空港はでかいなぁという月並みの感想しか出てこなかった。ターミナルが三つに分かれていてざっくりいうと国際線は第一ターミナル、第二、第三ターミナルは主に国内向けの路線の客を案内しているんだなと曖昧に理解していた。時刻は午前の七時前。ホテルをでる前に今回利用するJetstar空港のモバイルチェックインを済ませ携帯の画面を見せるだけでスムーズに客席まで辿り着けるようにもした。だけどまだ不安だ。ぼくは第二ターミナルの奥まで進み国際線出発口を確認する。そして次にラウンジへ向かった。ラウンジに到着して国際線出発口からラウンジ間の移動時間は約五分。再びJetstarが発行したモバイルチケットを隅々までみる。発車時刻8時20分、30分前には搭乗口で手荷物検査を済ませ飛行機に乗車するように、把握。
 不安だから7時40分にはラウンジを出よう。その間はコーヒー片手に朝の優雅な時間を過ごしていた(このあとめちゃくちゃ走るわけになるんだけど)。
 決めた時間通りにラウンジを出る。一番ネックだと感じていた搭乗受付時間に間に合わせ(間に合ってない)今も順調にことが進んでいる(進んでない。むしろ逆引き返せ)。抜かりのない綿密な計画を経て(詰めが甘いしガバガバ)僕はドヤ顔で成田空港第二ターミナル国内線JAL専用出発口に辿り着く。
 おかしい。出発時刻ギリギリなのに誰もいない。再びチケットを確認するととんでもない文字を発見する。
““出発成田空港第三ターミナル””

 僕は考えるよりも先に身体が動いた。それは朝起きたら時計の針がとんでもない時間を指していたときと全く同じ動作だった。
 冷や汗と、夏の暑さと、ひさしぶりの運動に冷却装置をフルに稼動させる僕の身体。席につく頃には冷房がかなり寒く感じるほど僕のシャツは汗で濡れまくっていた……
sage